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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.133~ジャズボーカルの新星~】

 日本では女性ボーカルは大繁盛で、次々と新人も登場。名刺代わりのアルバムが街にあふれているが、男性ボーカリストは殆んど見当たらない。小林圭とTOKU、まずこの2人がいるほか、あとは我が早稲田大ジャズ研が生んだボーカル・スター、実力派ながらも人気が無いのがたまに傷の丸山繁雄。彼はジャズで唯一博士号を得たジャズメンとしても有名だが、まずこの3人位しかいない。そう言えばあのTOKUも学校は違うが、早大ジャズ研出身だった。本場アメリカには、アル・ジャロウやアンディー・ベイ、ジミー・スコットなど、まさに多士済々のシンガーが数多いのに、寂しい限りである。そんな折、新たな資質がいるとの話を聞き、スタジオに来てもらった。
 
 牧野竜太郎。まだ20代半ばのイケメン・シンガーで、昨年9月には『カインド・オブ・ラブ』と言う初のフル・アルバムを発表、今各方面から注目を集めているニュー・スター。話を聞くと何と鎌倉のジャズ・クラブ「ダフネ」の御曹司だそうで、アメリカへ芝居と歌の修行に行った後、鎌倉の母親のジャズ・ハウスで店長として働いている時、偶然にもステージに上がることとなり、そこからプロ入りしたと言う経歴の持ち主。この「ダフネ」と言う店、湘南のジャズ仲間達がよく通っていた店で、ぼくも何回か連れられて行ったことがある。そこの御曹司だと言う事だけで、番組ではもう何でもOKと言った感じになってしまうのだから、問題と言えば問題だが、いつもは湘南の海でサーフィンでもやっていそうな好青年。さぞや若い女の子に人気があるのだろうと思いきや、さほど関心を示さないクール・ガイ。
 若いだけに正統派と言うよりは、黒っぽい雰囲気のR&Bテイスト満載のジャージーな唄いっぷり。女性でもそうだがボーカリストは歌の上手さと同じく、いやそれ以上に、その人の容姿や雰囲気が重要になってくる。その点牧野君は上手さ、雰囲気、その双方を兼ね備えた久々の大型新人。今週のジャズは、その彼の色々な話が聴けます。男性ボーカルも仲々にいいものですよ、皆さん。


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