番組紹介

ラジオNIKKEI第1
毎週木曜日 22:30~23:00
毎週金曜日 18:30~19:00(再放送)
(毎月最終金曜日は休止)

55年超の歴史を有する、民放ラジオ最長寿級のジャズ番組。進行役は、フリーアナウンサーの山本郁。毎回ミュージシャン、シンガー、ジャズ関係者などをスタジオに招き、そのゲストにゆかりの曲をかけてジャズ・トークをお届けします。

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11月26日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.11/26 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.541~イル・フォモサ

  「イル・フォルモサ(=美麗島)」とは言うまでも無く台湾のこと。昔ポルトガルの船員がはるか沖合から、この台湾島を見てこう名付けたとも言われるが、まさに至言である。その美麗島の人々も、今回のアメリカ大統領選挙の影響を大きく受け、自分達の今後の運命・生き方に、大いに気を悩ましているとも聞く。あのトランプは彼自身色々と問題山積だが、こと中国にはしっかり対峙してくれたが、果たしてバイデンに変わったらどうなるのか...、かなり憂慮しているとも言われる。いつも台湾は超大国にして覇権主義丸出しの超大国=中国に対し、「おしん」にも似て国際的にも国内的にも様々な面で、忍従を余儀なくされ続けている。それだけに日本以上に、アメリカの政治動向が重要な訳で、そのトップを選出する大統領選は大いに気になる所なのである。

 さて台湾と言えばぼくやそのスタッフチームは、20年に渡って台湾政府の後援を受けつつ、台日の更なる友好交流を探る特別番組「21世紀の台湾と日本/台湾の元気を訪ねて」を、年2回ほど放送し続けてきた。その台湾取材の模様などはこのコラムでも過去何回か記してきた。そして今年はその20周年と言う節目の年と言うことで、この9月から12月まで30分間の全12回ミニシリーズ特番として、タイトルも「21世紀の台湾と日本/もっと知りたい台湾」と一部改め、現在鋭意放送中である。これまでの台湾特番は台湾の現地取材をメインに、1時間ないし1時間半の特番として(当初は2時間と言う長時間もの)、各界の有名人による台日友好メッセージや、様々な台湾関連情報なども挟み込みながら20年間続けてきた。それが30分間のセミレギュラー番組となると、大分様相も違ってきて、毎回のメインテーマの設定など苦労するところも多い。特に今年はコロナ禍で、台湾取材などは夢想だに出来ない厳しい状況だけに、その取材音源などは一切使えず一段と苦労している。

 番組はお馴染みの台湾大好きアナウンサー山本直也をメインパーソナリティーに、3人の台湾関連の女性アシスタントを配置、今時点で放送は折り返し過ぎだが、その女性達の助けもあり実にスムースに進行され、注目度も仲々のようだ。3人の女性アシを紹介すると、まずはアシスタントと言うよりもコメンテイターと言った役割の、歯科医師にして女優、エッセイストと言おう多彩な顔を誇る一青妙さん(一青窈の姉)、他には筑波大大学院生の恵ちゃん、人気アイドルグループAKB48の一員で、唯一の台湾出身メンバーの馬チャリンと言う世代もその興味も異なる面々で、彼女達が毎回のテーマに合わせ交互に登場、少し重く真面目なテーマの場合には妙さん、東京各地の取材や日常的テーマは恵ちゃん、そしてエンタメや食べ物関連は馬ちゃんと言う配置で、それぞれ台湾関連のテーマに合わせた随一とも言える有識者が、色々と面白い話を聞かせてくれる形。台湾の情報となると、殆どが旅・食くらいしか無かっただけに、これまでには聞かれなかった様な充実した内容となっていると我々は自負しており、リスナーなどの反応も上々。

 特に今年は「台湾ロス」等と言う言葉もあり、台湾へ行かれないストレスも溜まっているようで、それのいい解消手段だと言った声もリスナーからしばしば聞かれる。また番組では台湾関係者に直接TELして、台湾最新情報もリスナーに伝達。その面々は、まずは台湾きっての日本通で、哈日族(ハーリーズー/日本好き)と言った単語の生みの親でもある、哈日杏子、更に台北で漫才活動を展開している吉本芸人~漫才ボンボン、台湾の大学に留学中の女子大生~よっちゃんなど、台湾のバックアップメンバー達が現在の台湾の情報を伝えてくれるコーナーも設け、台湾ロス解消の一助に...とも思っている。

 来年以降世界の情勢はまた大きく変わることも予想されるが、コロナ感染拡大を未然に防ぎ(この話も2回目の放送で取り上げた)世界中から賞賛を集めた台湾だけに、様々な難問にも積極的な対応策を取り、危機的状況も上手に乗り切って行くに違いない。来年は番組スタート21年目、これまで続けてきた台日友好特番も、果たして続行出来るかは何とも言えないが、私達スタッフはきっとその想いが通じることを念じつつ、現在の番組制作の充実に腐心している。台湾を考えることは、日本のこれからを考えることでもある...という信念の下に...。皆様も毎週土曜日午前に放送の台日友好・交流特番。是非一度聞いてみて下さいね。

【今週の番組ゲスト:音楽評論家の青木和富先生】
今週はジャズトーク、ライブアルバム特集。

M1Mack The Knife / Ella Fitzgerald」『The Lost Berlin Tapes』より
M2Epistrophy / Thelonious Monk」『Palo Alto』より
M3 Violets for your furs(コートにスミレを) /  Matt Dennis 」『Matt Dennis Plays and Sings Matt Dennis - Live in Hollywood』より
M4Stars Fell on Alabama(星降るアラバマ)/ Louis Armstrong and The All Stars」『Satchmo At Symphony Hall』より
M5Announcement by Pee Wee MarquetteSplit Kick / Art Blakey Quintet」『A Night At Birdland Vol.1』より

 


11月19日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.11/19 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.540~キャンディス・スプリングス

  米大統領選挙が終わって2週間強、トランプが敗北してバイデンが勝利した様子。と言ってもまだ法廷訴訟など、トランプ陣営は敗北を認めず、完全な決着が着いたとは言えないが、もはやトランプに勝ち目はない。開票中の最後の記者会見、あれを見てもトランプにはかつての虚勢も無く淡々と原稿を読み上げるだけで、心なし元気も無かった。トランプの4年間、それはアメリカの分断を極端に押し進めた期間だったことは、日本にも少なからず存在する。トランプ信奉者達もが認めるところだろう。ある意味恐ろしいまでの茶番劇の4年間だったとも思うが、まあバイデンになって良かった、ほっとしたと感じる人が多数派だろう。
 常々「アメリカファースト」などと連呼し、自分とその信奉者だけがアメリカを愛する...などと叫びながら、あのベトナム戦争激化の若かりし頃には兵役逃れをしていたとも噂されるトランプ。それでいて愛国者を自称できるところに、アメリカと言う国の不思議さも読み取れる。まさに究極の「ミー(オンリー)ファースト」主義者なのだが、大声で連呼すればそれがまかり通ってしまう...、この何とも言えない不思議さ、形容し難い国でもある。

 ところでアメリカを完全に分断化した今回の大統領選挙、音楽(アメリカのポップミュージック)の観点で見ると、ジャズとカントリー&ウエスタンの鬩ぎ合い、争いだとみなすことも出来そうだ。バイデンと言う人とその支持者が、ジャズを好きかどうかは分からない。しかし歴代の民主党の大統領、オバマ、クリントンはジャズ愛好家で、特にクリントンは毎年ホワイトハウスでジャズコンサートも実施していた程。一方のトランプとその支持者は、間違いなくそのほぼ8割方はC&Wの愛好者であり、政治集会などではカントリー音楽シンガーなども登場している。 
 日本でC&W音楽と言うと、ぼくの若い頃ジミー時田とカントリージャンボリーなどと言うウエスタングループが人気を博したこともあった。また日本のロック(ポップ)ミュージックのはしりは、今はなき日劇で行われた「ウエスタン・カーニバル」と言うウエスタンを標榜した音楽イベントだったが、その後は表舞台に登場することもほとんどなく、ジャズ(モダンジャズ)の普及・浸透度には及びもつかないもの。しかしアメリカではC&W市場は凄いものがあり、およそジャズなど相手になれないような強さと規模を誇るとも聞く。アフリカから連れてこられた移民達から始まったジャズ、アメリカ白人の最下層労働者達から生まれたC&W。いささか境遇も近いと思われるだけに近親憎悪的な感じもあり、アメリカを代表するこの2つの音楽ジャンルは、お互いに至って相性が悪い...、と言うかいがみ合って来た。

 そのⅭ&Wの本拠地とも言えるのは、アメリカ中西部の大都市、テネシー州のナッシュビル。ここは最近Ⅽ&Wオンリーから脱却し、NYやロサンジェルスに次ぐ音楽ビジネスの重要都市になりつつあるとも聞く。そしてこの街出身の黒人女性のジャズ系ピアノ弾き語り、シンガーソングライターが、キャンディス・スプリングス。まだ日本ではあまり知られていないこの素晴らしい資質の女性シンガー。彼女がトランプ政権下で押し進められた、アメリカ分断化の融和を図る格好の存在になるのでは...と秘かにぼくは思っている。デビューはR&B色の濃い作品、2作目は育ったナッシュビルの街を映しⅭ&W色も取り入れたもの、そして3枚目になる今年発表の新作は「ザ・ウーメン・フー・レイズド・ミー~私を作った(影響を与えた)女性達」と言うタイトルで、ジャズボーカリストとしての資質全開のアルバム。トランプが勝利したⅭ&Wの州&街で育った、この若きジャズディーバの存在とその歌声は、アメリカの政治のみならず、アメリカ音楽の分断化をも融和する存在になると...とぼくはひそかに信じている。皆様も是非彼女のこのアルバム、一度は耳にして欲しいものです。特にこの大変にかつ重要な選挙が終了した後には...

【今週の番組ゲスト:サンポーニャ/ケーナ奏者の瀬木貴將さん】
ソロデビュー25周年記念アルバム「360°(スリーシクスティー)」から
M1Last Journey」
M2Stillness River」
M3Birds Movement
M4360°」

https://m.youtube.com/channel/UCeYgqsk4fHc59Flg8eP9Ukw



11月12日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.11/12 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.539~ジャズ講座

 今年もまた中野区から頼まれて恒例のジャズ講座を実施した。例年だと年明けの2月位が多かったのだが、今回は年内に実施して欲しいと言う要望、更に例年のシリーズものと違い1回だけの開催だと言う。更に会場も従来の弥生町区民活動センターから、南中野(堀之内)のセンターに変わり、ここは中野区の区民センターの中でもそのメインとなる施設で、会場も収容人数がこれまでの3倍近く、小綺麗なホールだとも聞く。

 まあジャズ120年以上の長い歴史とその多彩な内容を、2時間ほどで紹介するのは至難の業...と言うことで、ここはゲストに「おんぶにだっこ作戦」として、話し上手な人を...と考えもう40年近い付き合いのある、心療内科医にして新進のジャズシンガーでもある、海原純子女史を相手役に...ということで、彼女にTELすると二つ返事で了解、彼女をゲストに迎えての2時間余りのジャズ入門講座とすることに決めた。サブタイトルも彼女の了解を得て、そのエッセイ本からのほぼパクリで「ジャズは心のサプリ」。これならばなんでも入れ込める訳で実に便利、残る心配は集客の問題だけ...。
 10月の末に神保町のジャズ喫茶で彼女と軽い打ち合わせを行い、彼女のデビューアルバムと好きなシンガーのアルバム、そしてぼくのお勧めシンガーの作品など、当日かけるものを全部で10枚近くピックアップ、後は当日に参加した人達の様子を見ながら決めることにして、入門講座当日を迎えた。

 当日の構成は午後1時半から2時間余り。初めて南中野の区民センターの会場に入ると、これがかなり立派なもので200名弱が入ると言う小ホール、音響装置も仲々に立派なもので、30分ほど前に会場入りしたが、当日は曇り空でいささか小寒い日和。過去の講座でも平均年齢は60才以上とかなり高齢の方たちが多いので、天気具合も集客には影響して、ましてやこの大きさ。いささか心配しながら控室で待っていると、次々とお客が入ってくる様子。定時に会場に入るとちゃんとしたひな壇も用意されており、一段と高い場所から講座をスタートさせる感じ。ほぼ満員の90人近い人で埋まっており、ソーシャルディスタンス順守の会場では、これで満杯と言う盛況ぶり。これまでは多くて40名ぐらいだったので、その倍近い入場者でこちらが圧倒されてしまう。

 まあ比較的年齢層の高い客層で、ジャズなどは余り知らないと言う人がほとんど。と言うことで初端は雪村いずみ、美空ひばり、江利チエミと言う戦後のジャズ歌謡を担った「元祖3人娘」の唯一の揃い踏みになる音源を用意。数年前にいずみさんが芸能生活周年記念として作ったアルバムに収められている、3人の擬似共演ナンバーで、アメリカを代表するジャズ&ポップスシンガーのドリス・デイのヒット曲「トゥ・ヤング」を掛ける。この実に珍しい共演ものは、確かレコード大賞の企画賞を獲得したと言ういわくつきのものだが、クイズでこれを当てさせるとジャズなど知らないお婆ちゃんが見事正解。これで会場の雰囲気も和み、講座のつかみにもどうやら成功した様子。後は講演会などお手の物の、百戦錬磨の海原女史をステージに呼び込めば、ジャズスタディーは順調そのものに進行していく。彼女とのボーカル談義、スタンダードナンバーの歌詞から読み取る男女の深層心理診断、アメリカ大統領選挙に引っ掛け、アメリカ音楽に於けるジャズ(バイデン)とカントリー&ウエスタン(トランプ)の根本的対立、そしてその融合の象徴としてのナッシュビル育ちの注目シンガー、キャンディス・スプリングの紹介などをぼくがして、ラストはぼくが用意したCD盤プレゼントの大じゃんけん大会、これも大盛り上がりで主宰した南中野の区民活動センターのスタッフも大喜び。感謝・感謝の言葉でジャズ講座はめでたく無事終了、次も是非...と言う激励を受けつつ、海原女史と共に会場を後にした。中々に気持ち良い一日でした。

【今週の番組ゲスト:ドラム&タブラー奏者の大村亘さん】
ご自身がリーダーを務める「POLYGLOT」の1stアルバム『TALK, VOL.1』から
M1SZ
M2PAUL
M3825
M4NAGOYA

11月5日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.11/05 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.538~兜町をジャズストリートに

 ラジオNIKKEIの主要コンテンツの一つが、証券・金融情報の提供にあることは良くご存じだと思う。そしてその情報発信地が、証券取引所のある兜町、そして証券会社などが多い茅場町であることも当たり前の常識だろう。ではこの兜・茅場町(そして金融街・丸の内)と言った東京の金融・証券の中心街と音楽(ジャズ)を結び付ける...と言った試みが、既にスタートしていることも御存じだろうか...。

 その活動は「JazzEMP」と呼ばれるもので、数年前にジャズ好きな証券・金融関係者が自発的に活動をスタートさせ、兜・茅場町の町内会をも巻き込んで、ジャズストリートプランとして動き出しているものなのである。このEMPとは「エマージング・ミュージシャンズ・プログラム」の頭文字の略で、文字通りこれから伸びていくミュージシャン達を支援していこうと言うもの。即ち「JazzEMP」とは、期待のジャズミュージシャン達と共に、街(兜・茅場・丸の内)を盛り上げて行こう、これらの街をジャズストリートに...という構想のもので、NYの金融・証券街=ウオールストリートの様に、音楽(ジャズ)で一杯の街にすることで、街の活性化も図りたいと言うものらしい。

 実際にこの計画で数年前から、街イベントとしてジャズコンサートも開かれ、若手の優秀なミュージヤン達も多数登場しているのだ。と言うことで世界にも冠たる(?)長い歴史を誇る我が「テイスト・オブ・ジャズ」も、この企画趣旨に賛同し、何かお手伝いを...と言うことになり、今週の放送をきっかけに2~3か月に一度、このJazzEMP関連企画を組むことにした。この企画ではいつもの番組進行役の山本嬢と共に、番組ではもう一人お馴染の日本を代表するジャズトランぺッターにして、洗足音楽大ジャズ科主任教授でもある原朋直くんにも進行役をお願いし、2人でこの企画の関係者等をスタジオにゲストとして呼び、色々な話を聞く...と言うお手伝い企画を実施していくつもりだ。なぜ原君か...と言うと、彼はこのJazzEMPのジャズ側の代表責任者(もう一人はアルト奏者で国立音大のジャズ科で教えている池田篤くん)で、若手ミュージシャンの選定や育成に関わっているからなのである。原・池田と言う番組にもお馴染みの面々が、大きく関わっているこの意義深いジャズ構想(企画)、もう少し早くその存在を知っていたら...とも思うのだが、今回は11月15日にジャズライブを配信する(コロナ禍のために集客ライブは見送り)と言うことで、その告知も兼ね、事務方から東海林正賢氏(金融関連会社のお偉いさんでもある)をゲストにお迎えし、このジャズ構想・企画の成り立ち・その内容、更に今度のコンサートなどについて、いろいろとお伺いすることにした。 コンサート当日出演する若手グループの演奏や原君自身のもの、更にジャズファンで実際にジャズもやると言う、東海林氏お勧めのジャズナンバーなどを聞きながら、この新たな意義あるジャズの取り組みを紹介していくつもり。
 今注目の若手ユニットが4組登場の、11月15日実施のこの配信ライブも見逃せないものです。

【今週の番組ゲスト:JazzEMP 副実行委員長の東海林正賢さん トランペッターの原朋直さん】

M1Nebula / 原朋直」

M2Do Not Stop江澤茜クインテット」

M3Lumen Unknown / Klehe(堀京太郎カルテット)」

M4Big Guest  古木佳祐バンド(木村紘)」

M5As Time Goes On / 田谷ヒロム 武本和大」

M6The Musician / Return to Forever


JAZZ EMP2020@11月15日開催「Emerging Musician Program」
https://peatix.com/event/1672397/view

 


10月29日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.10/29 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.537~近藤等則

  毎日読んでいる新聞、それは今何かとネットウヨなどの標的にされがちな朝日新聞なのだが、そこで衝撃的なニュースが...。ワシントン支局のK氏発信の情報だが、あのキース・ジャレットが左手に麻痺が残り、復帰は困難だと言う。18年に2度ほど脳卒中を患い、麻痺が残り[以前のようには弾けないし、回復の見込みもない...」と弱気に語っているのだと言う。病気の話は知られていたが、ここまで酷いとは...。現代屈指のジャズピアニストだけに、なんとも悲しくも寂しいニュースである。

 ところで朝日新聞の死亡欄に、もう一つ寂しい通知が載っていた。ここに名前が載ると言うのは、こと文化・芸術に関わる日本人として本当に大したもの(栄誉)なのだが、近藤等則の名前があった。そうか彼も遂に逝ってしまったか...と何とも言えない感慨があったが、ぼくより2~3才位下の筈なので、まあそれも致し方ない...と言った感じだった。それよりも良く彼の名前がこの死亡欄に...という感慨の方が大きかった。

 近藤等則、パンク&フリージャズとも呼べそうな独特な世界を構築した、異端のトランぺッターにして流浪のアルチザン(芸術家)。そんな彼の名前を知る音楽(ジャズ)ファンは、今では少ないと思うし、この20年ほど彼が何をしていたのか、ぼくは寡聞にして知らない。彼は京都大学卒業という異色のジャズメン(あとはベースの納浩一位なもので、殆どいない筈だが...)で、あの伝説の西部講堂などでも沢山の活動家の中で、激烈とも言えるトランペットの咆哮を響かせ、意欲的な京大生や当時の活動家学生を鼓舞したりと、本当に威勢のいい漢だった。

 我がジャズ番組に登場したのはもう40年ほど前のことで、ただ1度の登場だった。その激烈な活動がNYでも評判になり、一時期、時の人としてかなりな注目を集めた。現地に滞在していた彼はその後帰国、その直後に結成した自身のバンド「IMA」、そのデビューアルバムを引っ提げての登場だったと思う。余りジャズに詳しくないおとなしい女性アナが当時は番組担当だっただけに、彼はいたって不機嫌で、帰り際には「どうしてあんな女が...相手なんだ...」と怒りの一言も放って帰ったが、その言動はジャズメンと言うよりもパンクロッカーそのもので、ある意味傲岸不遜。確か当時流行のはしりの「コムデ・ギャルソン」に身を包んだ彼は、日本版マイルス・デイビスと言った趣もありなんとも格好良く、この自信と意気込みならば、本場NYでも十二分に評判を集めるだろうと思わせるものが確かにあった。

 そんな彼もその後は日本を離れ、パンクジャズからも距離を置き、世界各地の砂漠や廃墟などで演奏を重ね、確か「地球を吹く」と言った名目で演奏活動を続け、アルバムも出している筈。以降世紀が変わってからはその活動も殆ど伝えられることも無く、ぼくなどはどこかで亡くなっているのでは...等と思っていたのが、突然の朝日新聞死亡欄への登場。日本と言った狭い島国には愛想をつかし、本場NYで大活躍し、その後は一転自然の中での演奏活動展開と...、恐らく稀有なスケールを有したこの鬼才が、たった一度でも我がジャズ番組に登場してくれたことは、今になってみると本当に貴重なことだったと思う。

 好漢の死を悼み 黙祷!

【今週の番組ゲスト:ピアニストで「OWL WING RECORD」代表の荒武裕一朗さん】
TIME FOR A CHANGE』『本田竹曠 Trio LIVE 1974』から

M1Blue Rondo A La Turk
M2Ballad Medley When sunny gets blue /I can't get started/Ain't tell you a good way but/Georgia on my mind
M3Water Under The Bridge
M4Time After Time

10月22日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.10/22 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.536~文学とジャズ

 「文学とジャズ」とは、やけに大上段のいきがったタイトル...などと思われる向きも多いかも知れないが、これはれっきとした雑誌での特集タイトル。その雑誌とは文芸誌として恐らく日本で最も長い歴史を誇る筈の「文学界」。

 芥川賞と直木賞、日本の文芸界の最高峰とも言えるこの2大文学賞、これを実施・運営する文芸春秋社が発行する文芸誌だけに、いささか他の文芸誌とは重みも違う感もある。その「文学界」の最新号、丁度今店頭に並んでいる雑誌の特集が、この「JAZZ×文学」なのである。と言うことでこれは早速「文学界」の編集長をお呼びして、どうして今ジャズを?とお伺いしてみようではないか...と言うことにした。タイミングよく、この号の企画にジャズ評論家の村井康司氏が深く関わっており、インタビューなどもしているので、彼も一緒にスタジオに...今回の番組は全面的に「文学とジャズ」がテーマである。

 収録当日は、村井氏が編集長の丹羽健介氏を伴ってスタジオに現れた。今は余り発行部数も多いとは思えないし、その影響力も以前に比べ大分落ちたのでは...とも思われる文芸誌だが、そこはやせても枯れても「文学界」である。編集長は定年間近の60才近い紳士が...と思ったら、これが40台の実にお若く、少し肩透かしの感じ...。編集長になって数年と言うが実に若々しく初々しい。丹羽氏も当然ジャズ好きではあるが、自身はそう詳しいとは言えない...と謙遜する。聞くと「文学界」でジャズを特集したのは、今回が初めてのことだと言う。以前は河出書房から出ている「文芸」が良くジャズ特集をしており、jazzと文学と言えば「文芸」と相場が決まっていたのだ」「文学界が殴り込みですか...」と聞くと、「いやーそんな感じではありませんよ」といなされる。

 今回の「文学界」の特集、作家でジャズと言えばまずは自身が、かつてジャズ喫茶のマスターを務めていた村上春樹、そして「ジャズ大名」などのジャズ小説も数多くものしている筒井康隆、そしてジャズメンにしてハチャメチャな物書きの山下洋輔...と言った面々は、当然登場してくる。その他の売りは、なんと女流ピアニストの山中千尋が初めての小説「フェーシング・ユー」を発表していること。その他山田詠美や宮内悠介などと言った作家達も、それぞれお勧めのジャズアルバムを紹介する等、かなり充実の内容である。

 番組では村井氏がインタビューした、村上春樹の対談テーマ、スタン・ゲッツ自身の演奏を掛けたり、また山下氏の全盛時代~筒井氏と組んで様々な面白イベントなどをやっていた時代、その頃の演奏を紹介したり、編集長の好きなジャズアルバムを紹介するなど、こちらも本誌に負けず中々に充実の内容になっている。「JAZZ×文学×ラジオ」どんな放送になるか皆様もお愉しみに...。

【本日の番組ゲスト:文藝春秋 『文學界 』編集長の丹羽健介さん。ジャズ評論家の村井康司さん】

文學界11月号は丸ごと「JAZZ×文学」特集です。

M1I'm Late, I'm Late / Stan Getz

M2「バブリング創世記 / 山下洋輔」

M3Miles Runs the Voodoo Down / Miles Davis

M4Donna Lee / 山中千尋」

https://open.spotify.com/playlist/4wR13G3nosiTp1zQ1dgy9g?si=lloQ-49SSXGEzlxsIsaWKw


 

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パーソナリティ

山本 郁
やまもと かおる

新潟テレビ21アナウンサー・ラジオNIKKEI契約アナウンサーを経てフリーに。
ニッポン放送では『高嶋ひでたけのお早う!中年探偵団』最後のアシスタントをつとめた。
ラジオNIKKEI『聴く日経』、『テイスト・オブ・ジャズ』のパーソナリティー等。

新しい一週間の始まりにお耳にかかれて光栄です!!
今聴いて下さっている“あなた”をマイクの向こうに意識して価値ある情報を、正確に分かり易くお伝えします。

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