番組紹介

ラジオNIKKEI第1
毎週木曜日 22:30~23:00
毎週金曜日 18:30~19:00(再放送)
(毎月最終金曜日は休止)

55年超の歴史を有する、民放ラジオ最長寿級のジャズ番組。進行役は、フリーアナウンサーの山本郁。毎回ミュージシャン、シンガー、ジャズ関係者などをスタジオに招き、そのゲストにゆかりの曲をかけてジャズ・トークをお届けします。

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4月15日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2021.04/15 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.561~追分21春だより

 3月末から4月初めの数日間、信濃追分の山荘に居た。恒例の山荘開け~水通し作業の為である。国立を土曜日の午後に出た時は、大学通りの桜並木はもう満開を過ぎ葉桜気味、しかしこの時期未だ追分周辺は...と思いきや、小諸の懐古園などはちらほら桜の開花も見られた。例年は連休前の開花だけに、桜の時期も大分早まっている気がする。コロナ禍だけに目を奪われるのでなく、気候変動・地球環境にも注意すべきなのだろう。 

 国立を昼過ぎに出て途中寄る所ありで、追分に着いたのは夜の8時ごろ。昨年の晩秋に山荘を訪れた時には、温水暖房機の調子が悪く今回もいささか心配だったが、到着時には危惧した通り動かない。スイッチなどを数度動かしてようやく点火、どうにか稼働し事なきを得たのだが、翌日はもう、うんともすんとも動かない。設置以来20年弱どうやら寿命が尽きてしまったのだが、夜は標高900メートル近くだけに、さすがに冷えてチャンジーの体では寒くて仕方ない。月曜日の朝一番で、機器メーカーのⅯ電気のサービス所にTELを入れるも、現在はもう温水ボイラー本体を扱っていないと言われ、一応点検はするが部品も無いことだし...とつれない返事。火曜日には補修係が来てくれることになり、1時間ほどボイラー本体を弄っていたが、「これスイッチは点きますが、水を温める器具が故障、もう寿命で部品も無いことなので駄目ですね...」と冷たく宣告される。何時かこういう日が来るとは...と想像していたが、土曜日はどうにか稼働していただけに、失望感・喪失感が余りに大きい。実際こたつしか暖房が無い状態で、ほとほと困り果ててしまったが、滞在中は連日それなりの好天、どうにか数日は無事に過ごすことが出来た。後は季節もどんどん暖かくなるので、この冬まで心配は持ち越し。その後は金も無いことなので、ケセラセラ(成るように成る)の心境だ。

 ところで現在、軽井沢(信濃追分含む)から御代田に掛けての長野県の東信地域は、いま東京のサラリーマン達の在宅勤務の影響もあって、不動産事情が過熱気味。特に中古家屋の物件は、もう出物が無い状態だと聞く。山荘の近くでも林が伐採され続けており、冬を越したこの数か月の内に、見知らぬ新築の別荘...と言うよりも、定住宅が立ち並ぶ状態。「森の中の暮らし」どころではなく、気づけば住宅街の真ん中の山荘がぽつんと...などと言う、笑うに笑えない有様になりかねない。もう少し町当局も、秩序を保って住環境整備を進めれば...とも思うが、世の流れには逆らえないもの。

 そんな折、以前に時々山荘にも訪れてことのある、局の若い制作部員だった女性(その後他社に転身)が、軽井沢を気に入り結婚し数度の引っ越しを経て、この4月子供たちの成長なども考え合わせ、一家で軽井沢に移住すると言う連絡があった。「探し始めたのが少し早かったから良かったんだけども、これがもう少し遅かったら、全く物件なんか見つから無かったです...」と彼女は語ったが、我が山荘の近隣状態を見ても、今の軽井沢など東信地域の不動産状況の異常な活況ぶりは良く分かる。今回は彼女の転居先(どうも中古物件を求めそれをリフォームしたようだが...)も訪ねて欲しいと言われ、行ってみるつもりだったが如何せん暖房機故障など問題山積で、今回は失礼し又ゴールデンウイークにでも...と言うことに決めた。

 帰京時には茅野の友人の山荘を訪れる用事があったので、白樺湖~蓼科周り中央道経由で東京に戻ったのだが、茅野や蓼科の周辺地区は余りそんな土地・建物争奪の狂詩曲は起きてはいないと言う。特に蓼科や原村の別荘地域は国立公園の範囲に在るため、森や林の伐採が認められていない。そこで元々の風景は余り変わらないのだが、軽井沢・御代田辺りはその変貌が酷すぎる感も強い。まあこれもコロナ禍が引き起こした、在宅ワークの弊害と言えるかも知れないが、追分の山荘近くの林を散歩していても、次々と建つ新築住居を眺めながら、日本のこれから結構心配になって来るものだ。まあそんな心配をチャンジー(爺さん)のぼくがしても仕方ないのかも知れないが...。

【今週の番組ゲスト:AA 50年後のアルバート・アイラー」編著者の細田成嗣(なるし)さん カンパニー社代表の工藤遥さん】
M1Ghost / Albert Ayler」('64Spiritual Unity』より)
M2 Ghost / Albert Ayler」('64Ghost』より
M3 Ghost / Albert Ayler」('67Love Cry』より)
M4 New Ghost / Albert Ayler」('68New Grass』より




4月8日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2021.04/08 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.560~Manga

   Manga(マンガ)は、今や日本を代表するエンタテインメント&芸術となっており、その訴求力・表現力には凄いものがある。マンガの英訳はコミックとなるのだろうが、このコミックを代表するアメリカンコミック(アメコミ)もまたアメリカ中を席捲しており、特にアメリカ映画の最近のヒット物は、このアメコミ~マーブルコミックが原作となっているものが多い。マンガとアメコミ、この2つは重なる部分も当然あるが、大きな違いもあり、特に今やManngaが世界を席巻しつつある...、と言う趣きさえあるようだ。 

  一昨年(2019年)の春、あの世界に冠たる大英博物館でかなりな期間に渡って、Mannga展覧会が開かれたと言う。ぼく自身はこのニュース全く知らなかったのだが、なんとこの大英博物館のMannga展覧会の会場で売られていたパンフレット、それが三省堂から翻訳出版されており(20年11月)、その充実のパンフレットを本屋で見つけはじめて、ぼくはこのMannga展のことを知ったのだった。

  このパンフレットはずっしり重い大部の図録で、値段は3500円。表紙は嬉しいことにぼくの一押しのマンガ、野田サトルの「ゴールデンカムイ」のアイヌのうら若きヒロイン、アショリパの姿がきりっと可憐に描かれており、それだけで買いたい気持ちに捉われてしまうもの。この図録には日本マンガの原点とも言われる鳥獣戯画絵巻から、現代最先端の人気漫画家、野田サトル、石塚真一、井上雅彦、ヤマザキマリ等々が、過不足なく捉えられており、ギャグマンガ、女流マンガなど実に細かく分析されている。またマンガ博覧会とも言えるコミックマーケット(コミケ)、講談社、小学館など人気マンガを出版する大手出版社のお偉いさんなどのインタビューなど、実に多岐に渡り細かくManngaを紹介しており、この図鑑一つで日本のマンガの全体像がすぐに把握できると言う優れもの図録なのである。「ブルー・ジャイアント」(石塚)「バガボンド」(井上)など、多くの人気マンガもかなりなページを割いて実際に紹介されており、それを読む(見る)だけでも充分に愉しく学ばさせてもらえる。
 ぼくが特に嬉しかったのは、今は亡き不二夫ちゃんこと赤塚不二夫先生。その赤塚ギャグマンガの本質を娘のりえ子さん(現代美術家)が分析している所、更にぼく等の青春時代のバイブルとも言える、ガロ系のマンガ家、つげ義春などにも言及している所である。この細やかな目配り、的確な現状把握、流石なり大英博物館である。

 ぼくはManngaの良き読み手とは言い難いし、あの歴史的大ヒットの「鬼滅の刃」などは、最初からお呼びでも無いチャンジー門外漢なのだが、この大部のマンガ図録を見て、Manngaの偉大さを再認識させられたのは間違いない。大手出版社も売り上げの半分以上がマンガ本とのことで、これが売れなくなってしまえば、経営も成り立ち難いとも聞く。偉大なMannga=マンガの力である。この図鑑皆様も一度手に取ってみることをお勧めしたい。

【今週の番組ゲスト:コアポート代表 高木洋司さん】
M1É Preciso Perdoar(許してあげよう)/ Gretchen Parlato
M2
No Plan feat. Mark Guiliana / Gretchen Parlato
M3
Just Squeeze Me / Becca Stevens & Elan Mehler
M4
But Beautiful / Becca Stevens & Elan Mehler

4月1日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2021.04/01 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.559~ジャズ講座入門編

 例年3月末から4月頭に掛けての恒例企画「ジャズ入門編」。今回はその2回目でゲストは、ぼくもレビューアー(アルバムの評価など=レビューを担当)の一人でもあるジャズ専門誌「ジャズ・ジャパン」の編集部員佐藤俊太郎氏。彼には4年ほど前にも登場してもらい入門編を担当してもらったが、久しぶりの再登場となる。今回はジャズ誌の読み方、利用の仕方などがメインだが、もう一つ「ジャズ・ジャパン」誌が毎年実施している、「ジャズ・アワード」の紹介もしてもらっている。このジャズ賞は前身誌「スイング・ジャーナル」誌でもやっていた賞を引き継いだもの。大賞など全部で5部門ほどあるが、今回はこうした「ジャズ・アワード」では珍しく、ボーカルアルバムがその大賞を獲得している。個性派シンガーとして人気も高い、在仏のアメリカ人女性シンガー、メロディー・ガルド―の『サンセット・イン・ザ・ブルー』がその大賞アルバム。このガルド―の作品には、ヴァイオリンの寺井尚子も協力出演しているのだが、これを始め他の受賞作も幾つか、佐藤氏に紹介してもらっている。

 ところで例年この授賞式はライブ演奏も含め、横浜の日産グローバル本社ギャラリーで行われてきたのだが、昨年と今年は残念なことにコロナ禍の為に、授賞式の実施が不可能となってしまった。この授賞式実は数年前まで、番組パーソナリティの山本郁嬢が司会を担当していた。参加したミュージシャンやシンガーからその名司会振り、高く評価されていたとも聞くので、また是非復活して欲しいものだ...。

 さてこの入門編だが、佐藤氏が触れていなかったジャズ入門のある裏技を、ここでひとつ...。それは「ユー・チューブ」の有効利用ということ。余りSNSを知らないぼくなんぞが言えたことではないが、このジャズユー・チューブに一時はまりまくってしまったことがあり、あるミュージシャンのライブ画像を検索していると次々に関連の画像が見つかり、数時間もこれにのめり込んでしまう...等と言うこともしばしば。若い人でアルバムを買う金が...などと言う人には、まず最初にこのユーチューブで実際のプレーを確かめ、その後でアルバムを手にする...などと言う、昔は考えられない手もありだと思われる。  
 つい先日も、亡くなったチック・コリアの映像を探していたところ、なんとあのタモリが紹介するTVジャズ講座にぶち当たってしまった。1995年放映のTV番組の様だが、ぼくは全くその存在知らなかった。番組はタモリとピアニストの大西順子が司会を担当、順子はまだ27才と言う若さ。中々の美形でこれが魅せるのだ。4回シリーズでダイジェスト画面しか見られなかったが、今や大御所になってしまった、林家コブ平や清水ミチコなどがコメンテーターを務めており、話からするとどうもかなりゴールデンアワーに放送されている(裏番組が水戸黄門だと語っていることから推測)模様。タモリこと森田一義くんも、まだ50才そこそこで実に若々しい。ジャズを語れる喜びがそこここに見られ、ゲストも亡くなった作家の景山民夫や音楽評論家のピーター・バラカンなど豪華絢爛。タモリがマイルスにNYで実際にインタビューした時の話、憧れのマイルの物まねや彼の放つオーラの凄さや恐ろしさ等々、更に翌日コンサートの楽屋で、再度マイルスに会ったら、少しも森田のことを覚えていなかった話など...、実に笑わせ考えさせられ(ジャズの歴史講座など)、面白くも為になる数十分だった。こんな発見があるからジャズユー・チューブ探し、止められないんです。

 とこう書いた翌日、すごい映像をユーチューブでまた見つけてしまった。ジャズドラムの生きる伝説=ロイ・ヘインズの96才を祝うステージ映像。彼が今は亡きチック・コリアのバンド(ケニー・ギャレット等)と共演しているもので、チックは今年の2月初めに急逝しているだけに、昨年暮れか今年初めに収録されたものと思われる。演奏内容は10数分でライブ全部の収録では無いが、彼のドラムソロも収められており、およそ96才(当時は95才か...)とは思われない凄い破壊力。全盛時の彼を知っているから、そのシンバルワークなどの切れ味の衰えは否めないが、なにせ96才ですよ。普通人はよぼよぼで唯歩くだけと言った感じなのに、本当に恐ろしいと言うよりドラムの神か、化け物か...。いやー凄いです、驚かされました!皆さまも是非ご賞味あれ。

【今週の番組ゲスト:JAZZ JAPAN編集部の佐藤俊太郎さん】
M1She's Leaving Home / Jacqui Hicks
M2If You Love Me / Melody Gardot」
M3Love Is Calling You / TOKU」
M4We've Just Begun / Sinne Eeg」
M5振り翳す / 魚返明未」





3月25日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2021.03/25 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.558~日本ラテンジャズの中核・森村献ちゃん】

  今年は例年になく桜の開花が早く、桜前線も予想以上に早く北上しそうな気配だと聞くので、皆様のお住まいの近くでも既に開花している桜も多いのでは...。我が街国立は都下でも屈指の桜タウン、この時期の街はパッと明るく賑わう筈なのだが桜まつりなども中止となり、この2年間はその賑わいも少ない。言わずと知れたコロナ禍の所為だが、それにしても我が国の政治状況は、このコロナ禍で無残な程に露呈されてしまった。国のトップと自治体のトップ、それぞれが自身の政治メンツの為に、非常事態宣言を巡って綱引きを続け、その体面を保つだけの施策を誇示、肝心の国民や都民の方には殆んど目を向けていない。悲しすぎる状態でニュージーランドや台湾などに比べるとその相違に愕然とする。しかもこの2国ともトップは女性。あの森発言では無いが、これからの日本が心配になる。

 まあそんな心配をしても詮無いこと、この春くらいは明るく楽しく...と言うことで、今年も番組ではこの時期恒例の新入生・新社会人向けのジャズ入門講座を3回にわたり企画することにした。3月末の1回目はラテンジャズ=サルサの愉しみ方、4月第1週の2回目は純粋なジャズ入門講座、そして3回目は以前このコラムでも取り上げた、グレッチェン・パーラトなど注目女性シンガー達の魅力...と言ったラインアップである。

 さてその第1回、ぼくの好みを目一杯取り込んだラテンジャズ=サルサの愉しみ方となれば、もう本当に長い付き合いの森村献・あずさ夫妻の登場となる。久々にあずさにTELしてみると番組出演は直ぐに快諾。ただ条件として2人で...というより、献ちゃんひとりのゲストにして欲しいとのこと。そこは少しも構わないので、献ちゃんだけの登場と言うことで番組ゲストが決定、内容は2人で詰めると言うことで、全面的にお任せすることにした。

 収録当日2人でやってきた森村夫妻。カミさんのあずさとは、彼女がまだ高校生時代、当時人気絶頂の「ペドロ&カプリシャス」にもヴァイオリンで参加していた頃からの付き合い。一方献ちゃんの方は、あずさの旦那として知り合ったのだが、その頃には既に若くしてJ-ラテンジャズ=サルサ界の大物ピアニストで貫禄充分だった。考えてみればもう40年近い付き合いになる。本当に長い。

 今は熱帯ジャズ楽団などJラテンジャズ~サルサ・シーンの主要バンド、そのピアノには献ちゃんが座っていることが多い...、と言うほどにシーンのボス格的な存在なのである。彼が一言掛ければすぐにラテンジャズ系のミュージシャンが集まり、セッションやレコーディングも実現してしまう...と言った存在だけに、その彼が紹介するラテンジャズ=サルサの魅力はまさに言うこと無し。ティト・プエンテなどの代表的アルバムを紹介してくれると同時に、自身のバンドの演奏もアルバム化していないものも持参、番組で紹介してくれている。中でも面白いのは、今注目の島、淡路島にある公立中学校のラテンバンド部、正式名称がラテンバンドかはしかとはしないが、献ちゃんが数年前から頼まれ指導しており、これがかなり本格的なバンド。昨年は全国のフルバンドコンクールで優勝したのだと、自慢げに彼らの演奏を紹介してくれているが、これが中々に聞き入ってしまう出来栄えなのだ。今年もまた指導に行くんだと実に愉しそう。そんな彼をあずさも頼もしく見つめている。長年続けていたフリーペーパー「サルサ120%」は残念なことに今は休刊中だが、また復活するんだと意気も盛んだし、この夫妻はこの所キューバなどの中南米諸国の大使館から、その活動を称え表彰も受けている。日本で最初の女性サルサバンド(彼女がリーダー)「チカ・ブーン」も、時々は集まって活動しているらしい。

 日本のラテンジャズ=サルサ普及に邁進するこの森村夫妻、いつまでも元気で華やかな活動を続けて欲しいもの。ぼくの大好きなラテンジャズ振興の為に...

【今週の番組ゲスト:ラテンジャズピアニストの森村献さん】

M1「Mambo Inn / Machito」
M2「Tanga / KM Special」
M3「Nica's Dream / Horace Silver」
M4「Seven Steps To Heaven / KM Special」
M5「Seven Steps To Heaven / Miles Davis」
M6「Day By Day / 蒼開中学・高等学校ジャズバンド部」
M7「Bluesette / Tito Puente」

 

3月18日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2021.03/18 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.557~3本の音楽映画】

  このところ御無沙汰だったヴィデオ鑑賞を久々に行った。と言うのも最近のレンタルヴィデオショップは、ヴィデオの貸し出しだけでなく、ゲームやコミックの貸し出しも主流になっていて、ぼくなどもチャンジーだけに、お好みのコミック本(ゲームは一切やらない)は流石に買い求めることないが、日本漫画史上に残る傑作、野田サトルのアイヌ秘宝をめぐる冒険もの「ゴールデンカムイ」を始め、このコラムでも再三取り上げて来た、不朽のジャズ漫画「ブルー・ジャイアンツ」等々、是非読み続けたい傑作も少なく無い。しかし残念なことに公共図書館ではこうしたコミックの貸し出しはほとんど無いので、必然的にレンタルヴィデオショップで、と言うことになってしまう。そこで先日「ゴールデン・カムイ」の最新刊(確か24巻が出た)を借りに、国立の外れのショップに行った所(自宅から徒歩30分以上かかるのだが...)、2月中ならば全部のヴィデオが新作を含め、レンタル100円とあるではないか...。生来のけち根性が働き、この際に興味あるものは...と棚を探し回り8本ほど借りてしまった。まあ期間中にこの全てを見終わることは出来そうも無いと分かっていながら、生来の貧乏根性は治らないもの。

 帰宅してからその何本かを見たのだが、そのうちの3本が音楽映画もの。と言ってもあのショービジネス界きっての歌姫ジュディ・ガーランドの晩年を描き、それなりにスマッシュヒットした「ジュディ」以外は話題にもならなかったもの。そのジュディすら、彼女の名前を知っている若い人達がどれくらいいるのかも疑問なのだが...。ジュディはアメリカミュージカル映画の最高人気作「オズの魔法使い(「虹の彼方に」が主題歌)」の主役オズに、13才で抜擢され世界中から省さんを集め、その後もミュージカル映画の主演を数多く務め、アメリカを代表する国民的ヒロインだった。しかし私生活には恵まれず生涯5回の結婚を繰り返し、アル中などの障害もあり晩年は実力の割に恵まれなかった(子供の一人が、ミュージカル映画シカゴの主演で知られるライザ・ミネリ)。その晩年を描いた作品だけに寂しいものだが、イギリスでは相変わらず人気が高く、イギリスに渡り自身の名前を冠したショーを開催、好評を博しながらもここでもトラブルで途中中止。そんな晩年をレニー・ウイーガーが巧みに演じ、かなりな見ごたえで、ジュディの代名詞とも言える銘品「虹の彼方に」など、映画の中で歌われるジュディの持ち歌を完璧に歌い上げた、その彼女にも満点を上げたい。

 もう一本は昨年夏に公開された「マイ・バッハ」。ブラジル映画でタイトル通りにバッハ弾きとして知られるブラジルのピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンスの半生を描いた音楽映画。副題に「不屈のピアニスト」とあり、色々苦難を乗り越えた人だと分かるが、謳い文句に「20世紀最高のバッハ奏者」とあり、果たしてこれが正解かはしかとはしない。但しその天才振りは各方面で高く評価されたのは間違いなく、日本で知られるようになったのは、ブラジルのパラリンピック大会開会式で、彼が不自由な指使いでピアノを披露した姿。残念なことに彼のアルバム(バッハ中心だが)は、日本で発売されることも無く、名前は知られてもその実演は余りはっきりとはしない。映画は若くしてバッハ弾きの天才として世に出た彼が、演奏旅行で欧州に向かいその途中でサッカーに興じていた最中、最初の事故が起こり指使いが難しくなり、ピアニストとして休止を余儀なくされ、以降も色々の事故に見舞われる...と言う、不幸の連続。一念発起した彼は、指揮者の勉強を始め、そちらでも有名になる...と言った音楽苦労話なのだが、そこは楽園音楽系のブラジルのピアニストのお話。暗くなる中にも何とも言えない明るさも感じられ、救いも多く印象深い内容だった。ぼく自身はバッハフリークと言うこともあり、彼の名前は知っていたが、実際の演奏は耳にしたことが無かった。ここでは彼のバッハ演奏が演奏場面で使用されており、それを聴く限り、あまり余韻の残る演奏には思えなかったのだが、かなり興味深いストーリー展開も相俟って、クラシック音楽映画としては、上々の出来栄えだった。

 3作目だが、これはジャズ映画。あのオランダのホテルで、謎の転落死を遂げた人気トランぺッター、チェット・ベイカーの死を巡る謎を扱ったジャズ映画「マイ・フーリッシュ・ハート」。オランダで制作されたもので、その中身を映してかなり暗い画調の映画だが、惹かれる所も多々。チェットの映画はドキュメンタリー含めて、これ迄何本も公開されているので、チェット自身のプレーなども含め、また別の機会にこの映画は紹介したいと思っている。

 アメリカ、ブラジル、オランダ3か国の映画。そしてジャンルもショービジネス、クラシック、ジャズと多岐にわたり、これらの音楽映画鑑賞、得る所も中々に多かったです。

【今週の番組ゲスト:Jabuticaba(ジャボチカバ)のお2人 SAXプレイヤーの加納奈実さん ピアニストの永武幹子さん】
M1Samambaia 
M2Mysterious Dress
M3What Kind of Fool am I ? 
M4Along with You, Sunny man


 

3月11日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2021.03/11 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.556~寝起きの一枚】

  自身では発信はしないが閲覧はしている...、と言うことでぼくもこう見えてフェースブック利用者の一人なのである。ツイッターとか他のSNSは一切やっていないのだが、フェイスブックだけはミュージシャンや音楽関係者、温泉愛好家等々と言った知り合いから、友達リクエストを受け自然に参加者(見手)になってしまったと言う次第なのだ。そのフェイスブック上で、知り合いの何人かが「寝起きの1枚」として、その日の朝の寝起きに聞くアルバムを紹介している。まあこういう企画もいざ始めると、無理してでも何か選ばないとならない...と言った、ある種の強迫観念に囚われてしまう一面もあり、なかなか大変なもの...と感心しながらも、その大変さにいささか心配したりしながら、そのコメントを眺めている。

 個人的なことを言うと、寝起きに音楽を...と言った優雅な習慣(?)をぼくは持ち合わせていない。ことジャズと言う音楽~特に刺激的・創造的なジャズは、寝起きには向いていないと思っているだけに、寝起きにジャズ、などとはほぼ考えない。しかし、しかしである。この所良く寝起きに聞きたくなる、お気に入りのジャズアルバムが現れたのである。そのタイトルは『フロール』(ポルトガル語なのだが、英語ではフラワーだと思う...)。唄うはネオジャズボーカルの旗手とも言えるグレッチェン・パーラト。ボーカルの世界に新しい地平を開いたぼくの大好きな白人女性シンガー。 
 彼女のデビュー以降、斬新な表現に魅せられ続けてきたが、その最新作が良質の作品を送り続けている、コアポートから出ると言う話を聞き、これは...と言うことで代表の高木洋司氏に連絡、テスト盤を送ってもらった。結果は期待どおりいやそれ以上の素晴らしさだった。

 と言うことで高木氏にスタジオに遊びに来てもらい、彼女の新作『フロール』を、同じく仲間の一人で素晴らしいシンガー、ベッカ・スティーブンスの新作と共に、この2枚を紹介してもらうことにした。4月8日のオンエア予定だけにこの夜の「テイスト・オブ・ジャズ」是非聴いて欲しいもの。だがここではその素晴らしさを、一足先にぼくの寝起きの1枚として紹介したい。彼女は今最も注目の女性シンガーの一人だが、同時にこれも今注目のドラマー、マーク・ジュリアナのカミさんでもある。この事実ぼくは全然知らなかったのだが、高木氏からこの事実を聞いていささかビックリ。ジャズドラマーとしても有能だが、彼はあのデビッド・ボウイとも共演、ボウイのラストアルバムでもドラムを叩いている。そんな縁もあってこのグレッチェンのアルバムでも、アルバムのラストナンバーはボウイの「ノー・プラン」。ドラムは旦那のジュリアナが務めている。
 こう書くとパーラトの新作は、ロック色の濃いアルバム...等とも思われがちだが、決してそんなことは無く、全体はブラジリアンテイストの濃い爽やかなアルバム。ブラジルを代表する作曲家、ピシンギャーニの「ホーザ」を始め、素敵なブラジリアンナンバーが殆どで、爽やかなお目覚めにピッタリなナンバーが並ぶ。しかしぼくがこのアルバムを寝起きの1枚に選ぶのは、バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」を彼女が唄う~ハミングしているからなのだ。バッハをスキャットハミングと言えば、もう半世紀ほど前のフランスのジャズコーラスグループ「スイングル・シンガーズ」のバッハ集が思い出されるが、それ以来のバッハジャズものではないかとも思う(まだ他にもある筈だがぼくは知らない)楽聖などとも称えられるバッハ。ぼくは全ての音楽の原点は彼の音楽にあると信じており、音楽家で誰か一人を...と言われれば、間違いなく彼の名前を挙げるほどのバッハフリークの一人。

 そのバッハの最高傑作の無伴奏チェロ組曲。この難曲を軽やかにスキャットハミングするグレッチェン・パーラト。全く凛として優雅の極み。魅了され尽くしてしまいます。是非皆様も一度耳にしてみたら...。ただ残念なことに番組では、このバッハチェロ組曲は取り上げていません。申し訳なしです。

【今週の番組ゲスト:ビブラフォン奏者の赤松敏弘さん】

Next Door-New Life』から
M1Next Door-New Life
M2Steve's Homework
M3Hana-no-no
M4Nervous Breakdown
赤松さんの初の電子書籍
Next Door-New Life / あるジャズビブラフォン弾きのちょっぴり変わった30年のニューライフ』もKindleで好評販売中


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パーソナリティ

山本 郁
やまもと かおる

新潟テレビ21アナウンサー・ラジオNIKKEI契約アナウンサーを経てフリーに。
ニッポン放送では『高嶋ひでたけのお早う!中年探偵団』最後のアシスタントをつとめた。
ラジオNIKKEI『聴く日経』、『テイスト・オブ・ジャズ』のパーソナリティー等。

新しい一週間の始まりにお耳にかかれて光栄です!!
今聴いて下さっている“あなた”をマイクの向こうに意識して価値ある情報を、正確に分かり易くお伝えします。

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