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ラジオNIKKEI第1 毎週月曜日~木曜日 20:50~21:00

ラジオNIKKEI競馬実況アナウンサーが日替わりで登場。競馬のデイリーニュースから競馬関係者の声まで、競馬情報と愛情たっぷりの番組。

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GI回顧(気が付いたら長文)。

2020.02/25 大関 隼 記事URL

こんばんは、大関です。昨日から4連休という勤務シフトなんですが、色々文章を書くタスクがあるので今日も結構な時間キーボードを叩いていました。テレワークって簡単じゃないですし、良い事ばかりとは言えないようですね(意味深)。

先週は東京競馬場へ。3年連続でフェブラリーステークスを実況してきました。当日は穏やかな陽気で、スーツの上にコートを着なくても大丈夫なくらい。毎回GIの実況前というのは精神的に張りつめてくるモノですが、一段とそれが強まっていたような気がします。

1月の若駒ステークスのファンファーレ後の「例の一件」と言い、その後の中継進行をしている最中の一件と言い、どうも自分の無意識の所で「仕事における危機感が緩んでいる」と取られても仕方のない事態が多かったからです。そんな「緩み」を持ったままGIの実況に入ってしまって、「魔が差した」ならば何が起こりうるか?どんなに経験を積んでいようと、ある意味実況アナウンサーとしての地位も、評価も、一瞬のうちに崩れ去ってしまう事もあるーというのは歴史も証明しているはずではないか―。そんな訳で最後の1週間ほどは「自分で自分を追い込む」という意識を強くしていたのです。私のような根の甘い人間は、相当やらないと火事場の馬鹿力は出ませんから。

まずは、レースの核になるであろう部分を考えることから。チャンピオンズカップで1・2着を占めたクリソベリルとゴールドドリームはサウジカップへ向かい、東京大賞典を勝ったオメガパフュームや、川崎記念を勝ったチュウワウィザード、東海ステークスを勝ったエアアルマスも不在。自然と注目は連覇を目指すインティ、そして初ダートの前走根岸ステークスで驚きの走りを見せたモズアスコットに集まって行きました。しかし、インティは去年マイペースの逃げを打って押し切った立場。果たして今年、同じような逃げを許されるのか?同様に逃げ馬として連覇を狙ったトランセンドが2012年には逃げられず、テスタマッターシルクフォーチュンの追い込みに屈して沈んだという歴史を振り返ってみても「インティがそう簡単に逃がしてもらえるとは思えない」というイメージになって来たのです。

金曜、枠順を見渡せばインティの内にはワイドファラオ。過去の重賞2勝は逃げ切りで、初ダートで逃げ切ったユニコーンステークスなどは、相当なハイラップを粘るという勝ち方でした。これは内から突っ張る可能性も十分にある。前哨戦を見ても揉まれなければいい、とインティが引く可能性があっても、流れは去年よりは緩まないだろうと思えてきたのです。


(GI前に作っている資料。1頭につきB5の紙1枚にまとめて作ってます)



(穏やかな好天に恵まれたフェブラリーステークスの朝)

結論は「インティが逃げるかどうかが焦点。ただし、今年は後方組が台頭する可能性が、去年よりは相対的に高い」という構図。あとは初ダートのモズアスコットがどこを取れるか。この2点を特に意識して組み立てる事にしました。

いざレース。ゲートが開いた直後、桃色に緑の服のケイティブレイブが少しだけ好スタートで前に出ているのを見て、それを反射的に言ってから隊列の描写へ。内からワイドファラオ、アルクトスも主張してインティは控える形になり、差しタイプのヴェンジェンスも今日は前め、モズアスコットも今日はスタートを決めて無駄に脚を使わず中団から。実はここで、ミッキーワイルドがインティの外にぴったり重なっているのに気づかず、道中で追い損ねていたのです。結果的に4コーナーで見えていたから一度は言えていたものの、気付けなかったと言うのは...。

そして、後付けでもこれは反省。差しタイプの8枠2頭が道中で早々と「内ラチ沿いに寄っていた」というファクターを言うことで伏線を張れなかった(回収できるかはこの時点では分からないにせよ)事です。ケイティブレイブは久々のマイルでも「思い切って脚をタメる競馬をする」と陣営が表明しており、ワンダーリーデルも差しタイプ。しかし、横山典弘騎手はこんな条件下でも芸術的な進路取りで、外枠からでもスッと内ラチ沿いに寄せてロスを少なくする「腕」を持っていることはここ数週の騎乗ぶりで驚かされていました。クリノガウディーやアカノニジュウイチで証明したように。しかし、縦長でばらけたとは言え内ラチ沿いに寄っていることを流して追ってしまった、これは「あの実況は何や!!」と怒られても仕方のない事です。

実は大阪時代、藤田直樹アナから口酸っぱく「未勝利には未勝利の、前哨戦には前哨戦の、それを踏まえたGIにはGIの道中の馬の追い方がある。それを意識して使い分けて実況できるのが、プロなら当然や」と言われていました。当時はGIを実況した経験がなく、ピンと来ないというのが正直な印象でしたが、この言葉の意味合いと重さをこれだけ教えられたGIは初めてかもしれません。

もしあそこで「内ラチ沿いにつけた」という一言をケイティブレイブやワンダーリーデルに加えていれば、直線伸びてくる時に「外へと持ち出した」ピンクの帽子2頭、という描写につなげやすくなり、「アウト→イン→アウト」という無駄のないコーナリングでロスを少なくして、スムーズに伸びた差し馬2頭、というレースの肝となる部分が、点ではなく線でつながって捉えられた、より質の高い実況になっていたのです。勝ったモズアスコットに関しては、4コーナーで位置取りを探して馬群の内めにいると整理し、「好位馬群のインから直線で外へ持ち出して抜け出す」という捉え方(=「この3頭の外に持ち出して」という描写)につながったのが、せめてもの救いでした。

そして、直線で8枠2頭が追い込んでくるのが見えた瞬間。「あっ、長岡騎手が初GIでもしかしたら...!」という思いから、馬名と騎手の名前を両方言っていました。これは事前には考えておらず、流れの中で反射的に出てきた言葉です。しかし、後で聴いてみると、「長岡禎仁」の「お」の音が、甘い発音になって出てしまっていました。何となく「なが『あ』かよしひと」に聴こえてしまう。肝心なところで出てしまった失敗。やっぱり、自分はアナウンスの基礎がまだまだ甘いと告白したに等しい失態でした。

これも大阪時代、1音ずつ口の形への意識が甘くなれば藤田直樹さんに「大関、あの馬名を口に出した時、あの発音でその口の形は何や?どの母音の口で出してたのか俺にはよう分からんわ」と、朝の馬名チェックから容赦なく指摘が飛んできた頃の意識が緩んでいる、という現実を突きつけられた思いでした。肝心な所で、何より騎手と馬に申し訳ない事です。

ゴール前から直後は、モズアスコットが完全に1頭抜けていた事もあり、3着争いまでの整理からウイニングランまで、割合(あくまで今回は)冷静だった、ような気がしています。それもお客様が判断することですし、ゴール前であのように騎手の名前を入れたことも「場内実況ならあくまで贔屓はせずイーブンであるべきで、肩入れする(ようにも聴こえる)実況は如何なものか」と言われれば、反論はできません。反省点はまだまだ山とあります。


(使用後のフェブラリーステークスの塗り絵)

ただ今回も、とても勉強になることであったことは確かです。「大レースの実況はその人の技量と品位を厳しく問うてくる」と痛感するのは今回も同じでした。ここで得た教訓をもとに「そこから、どうするのか」をファンの方々は厳しく見ていると言い聞かせて、今週末からまた仕事に当たろうと思います。

という訳で今週の「競馬が好きだ!」もお楽しみに!今日のオンエアでは、またNARグランプリで収録してきたインタビューもお送りしていますよ! 

ここも年に一度の華やかなる場所。

2020.02/18 大関 隼 記事URL

こんばんは。なぜか今日帰宅する電車で最寄り駅を寝過ごした大関です。そんなに疲れてるのかと思うので今日は手短に。

さて、昨日はここに行っていました↓


昨年地方競馬で活躍した人と馬の関係者を表彰する、NARグランプリ。僭越ながらワタクシ大関もこの場に取材に行かせていただき、年に1度ここで会えるという方との再会を喜びつつ、栄誉をつかみ取った皆様の熱い思いを聴くことができました。

お話を伺った方から共通して出てきたのは「地方競馬の売り上げが伸びている事」への喜び。一時は存続の危機にあった高知競馬などが驚異的なV字回復を見せていることなどは、その一端とも言えるでしょう。

今週末はフェブラリーステークス。地方からノンコノユメ、モジアナフレイバー(ゴドルフィンマイル招待受諾済み)、ミューチャリーと3頭が参戦するという楽しみな一戦になりそうです。3年連続のフェブラリーステークスの実況、週末までやれることはやり尽くして、ビッシリと自分に強い追い切りで攻めて、研ぎ澄ましたうえで戦に挑んで来ることにしましょう。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」では、そのNARグランプリの受賞者の方々の喜びの声をご紹介したいと思います。この番組、他の番組でも?この企画はお送りする予定なのでお楽しみに!

嗚呼、愛しのF40...もとい小倉。

2020.02/11 大関 隼 記事URL

確か、こち亀に上記のタイトルありましたよね。建国記念の日、久々に世の多くの人々と休日が一致した日に外出したら人の多さに面食らった大関です。土日の日中って電車がこんなに混んでるモノなんでしょうか。だいたい週に一度は渋滞と無縁の真夜中に移動してますからねぇ。

先週はおよそ半年ぶりに小倉へ。この競馬場の実況席から見る光景はいつ見ても原点に回帰できると言うか、コースの周りに緑の山並みが見えるという風光明媚さも手伝って、余計に愛着が沸いてくるのでしょう。


(初めて来たのが2008年の夏、当時24歳。自分も年取りましたね)

「何でそんなに小倉が好きなの?」とよく聞かれるんですが、やはり入社2年目、3年目とずっと毎週末修行に行っていたのが大きかったと思います。当時はまだ実況デビューする前、中継の進行もまともに出来ないくらいの、早い話がペーペーでした。そんな中でも実戦で経験を積ませて貰った事が、今になって多分に生きている訳です。当然、実況の練習をするのは小回りの小倉。18頭立ての1200m戦の難しさに頭を抱えた事に一度や二度ではなかったのですけど、あれを若いうちに当たり前だと思えたのは良かったのでしょう。

そして、自分にとって初めて実況した重賞も2013年2月の小倉大賞典。最内から持ち味を存分に発揮して抜け出したヒットザターゲットにゴール寸前まで気付かず、お世辞にも良い実況とは言えなかった現実に、重賞実況にたどり着いたという安堵感はすぐに吹っ飛ばされました。重賞の実況にどう備えるべきか、そんな事を考える契機になったのも小倉でした。大阪にいた3年間も、小倉に出張できる夏と同時開催に行ける冬を、一日千秋の思いで待ちながら仕事をしていた、そのぐらい小倉は魅力的に感じる街です。8週から6週に夏の開催が短縮された時など、ショックで立ち直るのにしばらく時間を要した位でした(笑)

今や年に数回しか行けない場所、今年は夏の小倉が4週しかない事もあり、次に行くのは1年後という可能性も十分あります。ああ、次に来る時にはもっと良い仕事の出来る自分でいたい、と思わせてくれる場所。今回も勉強になる事はたっくさんありました。しかと糧にして、再来週のGI実況に臨む事にしましょう。休みは終わりだ。また自分を追い込まないとどうなるか分かっとるやろ、と己を鼓舞しなくては。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、来週授賞式が控えるNARグランプリの話題などを中心にお送りします。お楽しみに!


(小倉駅。しばらく来ないうちに駅ビルの中がだいぶ変わっていてビックリ)

とらわれない事の大切さよ。

2020.02/04 大関 隼 記事URL

日曜の夜にビール2本で、もとい、ビール1本で寝てしまった大関です。大事MANブラザーズバンドの「おやじと話す」という曲、大人になってから聴くと、ものすごーく色んな事を考えさせてくれる名曲だと思います。こういう「子供の頃に良さが分からなかったモノ」にもっと再開したいと感じる36歳の冬、そりゃ年も取るわけです(;´・ω・)

先週は去年秋の天皇賞ウィーク以来、久々の府中へ。日差したっぷりでこの時期としてはとっても暖かく、コートを着なくてもスーツの下に重ね着しておけば寒さもしのげるくらいでしたからどれだけ助かったか。こんな天候で4週8日、競馬が無事に行われてくれたら良いんですけど。


(日差し眩しいほどの日曜の府中の朝)

3年連続で根岸ステークスの実況担当。もちろんコパノキッキングが1番人気だから、スタートはそこへ意識をある程度...と思っていたら、ゲートが開いた瞬間に黒と茶色ベースの服が、1頭だけ後ろからになったのがはっきり見えました。モズアスコット...!初ダートでどんなレースになるかが読めなかった馬。しかも、それなりに人気を集めている。これはレースのファクターとして描写しておくべきであろう、と判断して「後ろからになったが、すぐに巻き返して行った」と言っていた訳です。

結果的には、これが上手くレースの肝となる部分に繋がってくれたという面はあります。しかし、初ダートで中央の古馬混合重賞を制覇となるとヤマニンキングリーのシリウスステークス以来ですから相当久々。GI昇格初期のフェブラリーステークスでも、芝でGIを勝ち負けできるような馬たちが軒並みその壁に跳ね返されていたのを見ていましたから、ダート適性を見抜き、また勇気を持ってそれを確かめに行った矢作厩舎の戦略は素晴らしい、と思わずにはいられませんでした。自分としても「結果的に」ですけど「とらわれない」事がレースの本質に迫る上で大きなメリットを生む事もある、と前哨戦の時点で肌で感じられたのは良い経験になってくれたのでしょう。本番もあくまでとっさの判断でしょうけれど。

( ´-`).。oO(ゴール手前20mで一瞬どうするか迷って、見事に見抜かれていたという事もあったっけ...)


(根岸ステークスの塗り絵、実況後)

さあ、フェブラリーステークスまであと3週間を切りました。報道を見る限りどうやら一昨年、去年の勝ち馬は今年も出走しそうです。春が段々と近付いている事を感じられる一戦、しっかり準備して挑まなくてはと気を引き締める事にしましょう。球春到来、プロ野球のペナントレース開幕戦に胸が高鳴るように、GIロードというペナントレースも、「開幕戦」って良いですよね。自分だけ?「クラシック第一弾」という言葉の方が響くね、という方も多いかもしれませんけど。

という訳で。今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題を中心に。レディスヴィクトリーラウンド開幕、来週は佐賀記念、ミカエル・ミシェル騎手が大井で重賞(金盃)に騎乗と見所は多数。お楽しみにー!




JRA賞の事を書こうと思っていたけど。

2020.01/28 大関 隼 記事URL

別に来週でも良いし、それ以上に先週の事を自分で振り返らねばなるまい、と思わされたのでそっちにします。大関です。

先週は京都に行っていました。1回京都の頃らしい凛とした空気の中で土日と実況でしたが、頭数がフルゲートになったのが自分の実況した土日の12鞍で4つだけ。これがある意味伏線になっていた?

よく「どういうレースが実況しにくいですか?」という質問を受ける事がありますが、ワタクシ大関の見解は「名前がすっと頭に入りにくいと感じる馬が、何頭いるか」で決まります。8頭立てで覚えにくい馬が5頭いるのと、16頭立てで覚えにくい馬が3頭いるのとどっちが大変?となったら前者なのです。馬名の記憶し易さは、必ずしも頭数の多さと反比例の関係には収束しないんですね。

日曜日の午後、9レース(芝1400mで16頭立ての祇園特別)の実況が終わると、次の10レースは3歳オープン、クラシックに向けて大事なリステッドの若駒ステークス。6頭立てとは言えど、さあどの馬がクラシックに前進できるかな、と注目のレースでした。



(若駒ステークスの塗り絵。ちゃんと京都10レースって書いてあるよね...)

そしていざファンファーレが鳴って、喋りだしたら。

「はんし...」。

自分の声が送り返しで聞こえた瞬間。えっ。

いや、何をやってるんだ俺。まさに「お前は何を言っているんだ」とミルコ・クロコップに突っ込まれてしまう状態ではないか。

口から言おうとしたのと全く別のワードが出てくる酷い有様。動揺しながら気を取り直して「京都競馬10レース、若駒ステークス...」と喋り直して、ゲートが開いてからはいつもと同じ実況でしたが。


競輪で言えば足が三角に回ってしまう、いやそれも違うか。魔が差したとしか思えない。少頭数で、中距離戦。いざとなれば手元の塗り絵を慎重に見ればいいと気楽に構えていました。「そういえば、自分が1着馬を間違うという大失態をやったのも阪神の少頭数のレースだった...こういう時こそ気をつけないと...」と脳内によぎっていましたが、ある意味「気楽さ」が変な脳内変換を許してしまったのでしょう。

馬名を間違えた訳ではないですが、「レース本体だけではなく、ファンファーレが鳴って喋り出してから場内降りまでが実況である」と教え込まれてきた自分にしてみれば、こりゃ落ち込む事です。「魔が差した」場所があと少し悪ければインシデントで済まない一大事だったでしょう。


こんな状況に直面してしまうと、ある意味粗探しをして、こういう事にも血眼になって「インシデントでも分析してくれる立ち位置」の方が何処かにいらっしゃるのだとしたら、それは大変ありがたい事ではないかと考えたくもなります。そりゃ落ち込みますけど失態に向き合わないと、何でこんな事が起きたんだろうね?と分析して今後に生かせませんから。「お前はまだまだ甘い。いい気になるな!!」という天からの警鐘だったのやも知れませんが。

どんよりした気分で、仕事が終わって思い出したのは「たとえ少数だろうが批判勢力は存在せねばならん。私の信念は変わらぬ!」...という、高校時代に放送委員会の部室に全巻置いてあって愛読していた漫画「沈黙の艦隊」に登場する革新連合代表・河之内英樹の言葉。民自党と新民自党(+鏡水会)の保守二大政党制に異を唱え、冷静な批判勢力の存在意義を強く訴える。それがなぜか印象に残っているのですが、20年くらい経ってそのセリフの深みを知るとは。今週末は慎重に、羹に懲りて鱠を吹くぐらいで丁度良い、と引き締めて実況に臨む事にしましょう。悪い流れを早く切らないと!

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は今年最初のJpnI格競走、川崎記念の話題をお送りします。登録していたインティは先週の東海ステークスへ回る形になりましたが、去年のJBCクラシック覇者チュウワウィザード、2年ぶりの制覇かかるケイティブレイブなど豪華なメンバー。取材に行けるのも楽しみな顔触れになりました。お楽しみに!


(京都に久々に泊まったので、夜の鴨川を。やっぱり良い眺めですねぇ)

世界を駆け咲く百合を見届けた幸運。

2020.01/21 大関 隼 記事URL

こんばんは、大関です。

先週日曜には京都競馬場で、2019年の年度代表馬となったリスグラシューの引退式が行われました。宝塚記念での圧巻の2番手抜け出しから、超小回りのムーニーバレーで外から一気のまくりを決めて突き抜けたコックスプレート、そして超豪華メンバーの中、直線で後続を置き去りにして行った有馬記念。年間国内海外で唯一のG1・3勝、文句なしの年度代表馬となった2019年の活躍は目覚ましいものでした。本当に引退してしまうのが惜しいくらい...。

そういえばリスグラシューを実況する機会はどれくらいあったかな?と振り返ってみると、3回ありました。2018年12月の香港ヴァーズ、去年4月のクイーンエリザベス2世カップ、そして秋のコックスプレート。そう、全部海外だったんです。3番目はどこでもドアで行けるオーストラリアでしたが。

最初の香港ヴァーズは一度ゴール前でエグザルタントをかわしたゴール前で「やった、海外2度目で日本馬が勝つところを実況できる!」とアドレナリンがぐあーっと出たものです。数秒後には心の中で「えー!何でそこから差し返すんだよ」と叫びながら「エグザルタントゴールイン!!」と口で叫ぶことになったのですが。しかし、あの香港国際競走は自分にとってターニングポイントだったとも言えます。実況に反省点があったのは確かですが、あの悔しいゴール前を経験したからこそ「もう1回来年の春(チャンピオンズデー)に此処へ行けるように頑張る」というモチベーションになったのも確かでした。

結果、翌年のクイーンエリザベス2世カップで、日本馬が勝つ瞬間を「現地で」実況することになりました。先頭にいたのはリスグラシューではなくウインブライトでしたが、もしかしたら自分の積み重ねに対して神が振り向いてくれたのかも知れぬと思わずにはいられませんでした。そして、コックスプレートでの圧勝劇。ある意味、あと少しだったリスグラシューと、ついに本格化してアウェーの地でもお構いなしにちぎったリスグラシューを実況できたことが、すごく大きな財産になったのではないかと感じています。だからこそ実況アナとして「ありがとう」を。モニター越しに都内某スタジオで引退式を見ながら、北口厩務員の涙にこちらもじーんとしながら思いを巡らせていました。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、きょう高知で行われた全日本新人王争覇戦の速報、高知の話題を中心にお送りします。お楽しみに!

最後に今日の写真。2018年の香港ヴァーズの塗り絵を。初めての香港国際競走の雰囲気は、とにかく凄かったことを鮮明に覚えています。そしてこれが最初のレースで、とにかく緊張していたことも鮮明に(笑)。



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