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ラジオNIKKEI第1 毎週月曜日~木曜日 20:50~21:00

ラジオNIKKEI競馬実況アナウンサーが日替わりで登場。競馬のデイリーニュースから競馬関係者の声まで、競馬情報と愛情たっぷりの番組。

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飛行機雲、と聞いて何を想像しますか?

2020.06/02 大関 隼 記事URL

AKB48、ユーミン、あるいは関連して朝ドラ、ジブリ映画でしょうか。私の場合は映画でした。「風立ちぬ」はちょうど大阪へ転勤したばかりの頃に公開された映画で、嫁さんに「見てみてよ」と言われましてね。単身赴任を始めたばかりの自分にとってはしんみりするような気持ちに梅田の映画館でなったものです。

もっとも、そんな気持ちは藤田直樹さんに週末のたびに「今の実況は何やぁ!」「今のお前なんか、俺が若い頃のたんぱの大阪やったら、とっくに先輩に怒鳴られて実況から外されとるレベルやからな!」と怒られたら吹っ飛んでいましたが。でも、ああして厳しく怒られ続けた3年間があったからこそ、今の自分がある事は確かですからね。

そういえば、あの年のダービーを勝ったのは今年と同じ「水色、赤十字襷、赤袖水色三本輪」の勝負服のディープインパクト産駒でしたか。今年は都内の某スタジオでモニター観戦でしたが、スタートを決めたコントレイルがすっと1コーナー過ぎで3番手のインに収まり、その外に同じ水色と赤十字襷の馬が2頭見えた時に、ああ、これは二冠だと予感させられました。

個人的にはダービーは「どの馬がダービー馬になるかを推理し、当てる」レースと考えているので、馬券はここ何年も単勝勝負。1倍台だろうとコントレイルの単勝、と考えられなかった時点で負けでした。この世代の力関係、というものをある意味自分はつかみ切れていなかったのですね。

それにしても、ダービーというレースはやっぱり無観客、アットホーム、もといアットスタジオであっても「違う」と感じさせられました。準オープンなのに「ステークス」ではない、むらさき賞が終わってからあの1時間弱のピリッとした空気というのは、やっぱりこの日にしか味わえないのです。12月30日の夕方に寺内大吉記念杯決勝が終わってからのようにも感じました。

そして歓声の聞こえない中で迎えたレース。人であれ、馬であれ、「神に選ばれる領域へ行くことを許される」とはどういう事か―。あのゴール前、無敗の二冠という歴史的な偉業に向けて、後続をちぎって行くコントレイルの強さは、自分にそんな事を考えるきっかけを作ってくれたような気がしてなりません。この舞台で皆に注目されるということは、相撲の世界で言えば横綱。心技体を満たし、品格にあふれ、神の依り代として生きる事を義務付けられると―。

ずっと「ダービーというレースは1年間、人間としてどう過ごし、どれだけ成長したかを問うてくるレース」と書いていますが、伏兵ロジャーバローズが押し切った瞬間を府中で見届けてから1年、今年もとても勉強になるレースであった事は確かです。どれだけ成長していたのかは正直疑問符ですが、またダービーで学んだことを糧に、1年過ごしていきたいと思います。そう、87回目のダービーが終わった今週末も、同世代の多くの馬たちと、その馬に携わる人々は、1勝を目指す戦いを繰り広げている―忘れてはいけませんね。そして来年こそは、大歓声に府中の杜が包まれるダービーデーでありますように。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、4日(木)に門別で行われる交流ダートグレード競走=北海道スプリントカップの話題を中心にお送りします。お楽しみに!

(´-`).。oO(ああ、飛行機雲といえば1997年のきさらぎ賞勝ち馬もですね。父キーンの外国産馬...)

最後に今日の写真を。3年前、レイデオロが勝ったダービーの本馬場入場。ルメール騎手の勝利ジョッキーインタビュー、記者会見まで担当させてもらったあの時もいいダービーだったなぁ。自分がいかに甘いかを思い知れたという意味で、だけど。

その通り。「やり切ったら何かある」。

2020.05/26 大関 隼 記事URL

昔「ZONE」で東大応援部の夏合宿に密着したドキュメントが放送された時でしたか、過酷な練習に耐える1年生が口にしたのが、冒頭の言葉でした。

メジャーエンブレムのNHKマイルカップで初めてGIを実況して、ハッキリ言えば「GIの高い壁」に叩きのめされてから4年少々。先週のオークスで初めてクラシック、旧八大競走を実況しました。結論から言えばまたも「八大競走の壁」というものに叩きのめされた訳ですが、このブログで恒例?の振り返りを自分への戒めもこめて書いておこうと思います。

正直、今までのGIの中でもレース前に一番ピリピリしていました。注目度が高いのはどのGIでも同じですが、無意識のうちにクラシックを実況する、ということで責任感をなおさら感じていたんでしょう。登録が出たら、まずは出走馬の「枠順なしの塗り絵」を作っておき、ひたすら読むところから。そして1頭ずつ、資料を作っていきます。その過程で「その1頭にフォーカスしてレースを見る」ということを入念に今回はやりました。桜花賞はこの2週で50回くらい見たでしょうか。


(出走可能な枠に入っている馬の服色だけ塗った塗り絵。これをひたすら音読してました)

最大の焦点は、圧倒的な強さで桜花賞を差し切ったデアリングタクトが実に63年ぶりの「無敗の牝馬二冠」なるか。ただ、重馬場だったことがどう出るか。実際、桜花賞のレース後の2着以下の関係者のコメントを読んでみても、あの道悪に持ち味をそがれてしまった...というものが多数。加えて、この春も東京の芝はそう簡単に先行した馬が止まらないレースが多数。そこに「折り合いさえつけば距離は大丈夫」というデアリングタクト陣営の見解を見てみても、2400mになるここでいきなり出して行くようなレースは考えにくくなりました。

そして別路線を勝ってきた組も、上がり32秒台でスイートピーステークスを差し切って連勝のデゼル、何より先行してしぶとく脚が使えるフローラステークス組のウインマリリン、フラワーカップ勝ちのアブレイズと多彩。結論としては「デアリングタクト1強ではない」。追い込み脚質である以上、取りこぼす、脚を余すリスクはついて回る。明らかに世代で圧倒的に力が抜けていた(はずの)ハープスターでも、桜花賞で負かしたヌーヴォレコルトを差せなかったのだから―。なぜここまで考えていながら「徹底的にマークされるリスク」を頭に入れておかなかったのでしょう。今にしてみれば、ですが。

そして枠順を見た時、デアリングタクト、デゼルと人気を集めそうな2頭は内枠へ。スマイルカナが逃げ宣言した以上、隊列はすんなり決まって序盤の状況整理はやりやすいはず。どこかで外に出すのか、それとも待つのか。あくまでもフラットな目線でも、そこは見落とさないようにとは考えていたのです。


(オークス当日の朝。いい天気だったんですよ...)

当日は10レースまでは「GIデーにありがちな緊張感」で済んでいたものの、いざオークスの馬名を覚え出すと、一気に胃がキリキリしてきました。やはり、いつものGI以上に気持ちが張り詰めていたんでしょう。直前で見るとデアリングタクトが単勝1倍台。やはり組み立ての中心にはと思っていたのに。

いざスタートした瞬間、ガクンと躓いたように緑の帽子=リリーピュアハートが後ろからになったのを見て、無意識のうちにそれを言っていました。結果論ですが、常々「相対的に上位に来る確率が高い以上、好スタートを切った馬を極力言う」というポリシーを持っている人間がそれを出来なかった時点で、ある意味【決まってしまった】のでしょう。もしくは、断然人気ならとデアリングタクトに意識を集中させていればどうだったか?

すんなりスマイルカナが先手を取り、前に行きそうな馬も予想通り割合前にいたので、まず1コーナーで確かめるとデアリングタクトとデゼルはやはりじっくり後ろに構える形から。道中でこれが外に出てくるようなら、と思っていましたがインから離れていなかったので、あまりここに拘りすぎない、ととっさに決めて最後方まで追ってから勝負どころへ。デアリングタクトが馬群から出ていないんだな、というところまで言って確認して直線へ向かいました。

直線。クラヴァシュドールが前に出たところで、16番枠だったウインマリリン=横山典弘騎手がうまく内に潜り込ませて、インを狙っているように見えて、外に持っていったのが道中でラチ沿いに入っていたウインマイティー。1列後ろの内目で脚が残っていそうだったホウオウピースフル、これも外に切り替えていたアブレイズ。この辺り、馬場の三分どころくらいにいた馬の捕捉までは良かったのです。

結果的に分水嶺だったのは次。「外伸びしてきそうな馬を早めに掴まえておきたい」と、馬群の一番外からチェーンオブラブ→デゼル→リアアメリア→マルターズディオサと徐々に内に目線を移しながら追っている時でした。馬群の中にいたはずのデアリングタクトが、すでに先頭まで飲み込む勢いでぐんぐん前に迫ってくるという状況になっていたのです。「しまった、完全に掴まえるのが遅れた...」。正直焦っていました。

ここで「先行、内が有利になりやすい馬場傾向である以上、ロスを少なくしている(であろう)馬群の内側にいる馬」からという意識でいれば、デアリングタクトにあと2秒は早く触れられたでしょう。なぜアブレイズの次に、一気に飛ばして大外へ行ってしまったのか?すぐ隣でデアリングタクトが何とか捌いて出よう(としている)という状況だったのに。

「馬場傾向からして、簡単に外差しは決まらない」というファクターを甘く見ていたのと、デアリングタクトという断然人気の馬を早く直線半ばでも探す意識が薄れていたのが原因でしょう(厳しいマークを受ける立場でそれをどうかいくぐるか、という事への意識があれば防げたはず)。結果それは「なかなか外に出せなかったデアリングタクトが、馬群を捌いて一気の加速で前に迫り出す」という、このレースで最大の肝になった部分を「リアルタイム」ではなく、「数秒遅れの後追い」で言うしかなくなってしまうという、大失態につながりました。

この遅れはさらに「ウインの2頭に触れる時間がなくなる」という悪循環につながり「抜け出しているウインマイティー」という、ゴール前で事実と全く違う「1,2秒前」の事を言ってしまいました。先頭争いは既に抜け出せるような脚、というよりは「競っているウインマイティーとウインマリリン」にこの段階で変わっていたのに、です。明らかに最後はデアリングタクトが抜けていたので「デアリングタクト二冠達成ゴールイン!」で締められたものの、その前の20秒ほどはお粗末の連発でした。

大阪にいた頃、藤田直樹さんからよく言われていた私の弱みは「お前の実況はいつも後追い。とっくに抜け出した後に抜け出してくる、なんて言ってるんやからな。聴いている人にいつも嘘をついとる」という事でした。「実況は『起きている』ことを言うもので、『起きた』ことを言うものではない」。

だからこそ、馬がゴールした時に「ゴールイン!」と言い始めるのは「実況」ではない。「ゴールイン!」の『ン』の音が出た瞬間に、先頭の馬の鼻先がゴールにかかるように言うのが実況だ―。何年経っても結局弱点は抜本的に改善されていないという事実は、初めて実況する八大競走のゴール前、という追い込まれた状況で炙り出されてしまいました。

ただ、タイトルではないですが「追い込んで、挑んで、やり切った」から色々「見えた」とも感じています。正直あれだけ「無我夢中で実況する」という感覚になったのは久しぶりで、そんな状況で自分の今の力量は、明確に映し出されました。

レースの本質を見抜き、言葉にする力は全く足りていない。甘い。GIは実況する人間の技量と品格、日常の振る舞いから厳しく問うてくる。今回もそうでした。しっかりと糧にして、また次に進んでいかないといけませんね。何より、63年ぶりの快挙達成の瞬間を実況できたことは、自分にとって大きな財産になった事は確かです。デアリングタクト陣営の皆様、本当におめでとうございます。


(使用後の塗り絵と、1頭ずつ作った資料のデアリングタクト分)

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」では、明日浦和競馬場で行われるダートグレード競走=さきたま杯の話題を中心にお送りします。中央競馬のダービーがやってくれば、地方競馬もダービーのシーズン。お楽しみに!

真っさらな視点を戻す。

2020.05/19 大関 隼 記事URL

こんばんは、大関です。

先週は都内の某スタジオでお仕事。何と言っても、ヴィクトリアマイルにアーモンドアイが登場。有馬記念で9着に敗れ、ドバイターフ連覇を狙って海を渡ったらそのすぐ後にドバイワールドカップデーが中止になり、戻ってきての帰国初戦。果たしてそれがどう出るか?うがった見方をしていたワタクシ大関、アーモンドアイをあえて外して馬券をしこたま仕込んだのですね。これが嵌ればリターンだって大きいのだから、逆らうなら此処だと思っていたのです、が。が。

......そんな考えが愚かである、という結論があっさりと出てしまいました。どう見ても余力を残して後続を4馬身突き放して楽勝。国内外のG1競走7勝目、JRAの獲得賞金10億円突破と記録づくめの勝利。こんな強い馬が有馬記念であっさり負けるんですから、競馬って本当に分からないものです。

(´-`).。oO(たらればの世界ですけど、こんなに強い馬をドバイで実況してみたかったというのはあります)

この後アーモンドアイはどこへ向かうんでしょう。安田記念は中2週、宝塚記念は同じ馬主のブラストワンピースやグローリーヴェイズが出るようだし、ルメール騎手にはサートゥルナーリアがいますよね...。

しかし、あの直線でアーモンドアイがサウンドキアラに並んで、あっさりかわすシーンが大写しになった瞬間、ふっと色々考えました。これが嵌ったものの、あの大写しの数秒の間に、離れた外から強襲してくるような馬がいたらどうなったろうかと。そしてふと思い出したのは、大阪時代に映像だけで見ていたいつかのオークス。断然人気のハープスターが大外から一気に伸びた姿が大きく映っているうちにも、その内を伸びてヌーヴォレコルトが大本命を沈めた、あのレースでした。

今年、そのオークスの実況を担当するにあたって、その映像を見たところで省みました。いま下調べをするにあたって、知らず知らずのうちにこの馬がというバイアスをかけてはいないか?場内実況であり、18頭すべてにとって晴れの舞台である以上「フラット」であるべきという視座を、一段と意識すべきではないか?と。

無敗の桜花賞馬ダンスインザムードですらダイワエルシエーロの早め先行策に屈し、2400mこそ最高の舞台と母子オークス三代制覇を期待されたアドマイヤグルーヴですらスティルインラブの二冠を阻止できなかった。そんな歴史をじっくりと見直しました。

当たり前ですが、ここに出る以上は全馬にチャンスがある。そのリスペクトを忘れず、あと何日か準備に励もうと思います。「練習は嘘をつかなかった」って言ってみたいですから。16年前のあの松本さんみたいに。


(オークス、出走権と賞金順で出走可能な16頭を口に慣らすためにこれを。毎日声に出しているのです)

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、目前に迫る地方競馬のダービー=ダービーシリーズの話題を中心にお送りします。お楽しみに!

思い入れ深いGIの現場にて。

2020.05/12 大関 隼 記事URL

こんばんは、大関です。Stay Homeで休みの昨日、今日は家に籠り、出かけたのは近所のスーパーへ買い物に行ったくらいだったんですが、晴れた日中ならTシャツ1枚でも全く問題ないくらいの暑さを感じるようになりました。競馬場に行く時にスーツだと暑く感じられてくると、ああ春のGIシーズンだねぇと思ったりしますが。

と言っても、歓声が響かない競馬場で仕事をするようになってはや2か月以上。この間競馬が全く止まらずスケジュール通り進んでいることが世界に目を向ければ奇跡だ!とは分かっていても、競馬場で季節の移り変わりを例年ほど感じられない、という現実はやっぱり慣れないものです。

先週のNHKマイルカップで初めて、無観客下でGIが行われる現場を体験しました。だいたいGIレースの直線、と言えば、実況が歓声でかき消されてしまうのが当たり前ですし、NHKマイルカップといえば4年前に、入社10年目で初めて、大歓声の中で実況したGIですから余計に違和感は募りました。「GIの日に、その競馬場で後半のレースを実況する」というのも初めてでしたから、普段とは明らかに違う場内の熱気に、自然と自分もいつも以上に声を張り上げていた訳です。そこへあの日は頭数に関係なくゴール前でもつれるレースが多かったこともあって、正直GIの前にだいぶ体力を取られていたような記憶があります。

いや、正直レース直前は不思議な感覚でしたね。「あれ、なんで俺は紺色に白文字のゼッケンつけてる馬を必死に覚えてるの?」と。ファンファーレの生演奏(←初GIからこれって運が良いんだと思う)から場内の実況を降りるまではとにかく無我夢中で、その時間帯だけ、記憶をごっそり抜き取られたような感覚です。いや、どう実況していたのか思い出せないんですよ!今も。最終レースの実況と取材まで終わって、帰りの電車の中で燃え尽きた力石徹のようにぐったりしていたのは覚えているんですけど。初GIに関してのことは以前弊社サイトにも書かせてもらったので、お暇でしたら読んでみてください。


(実家に帰ったら塗り絵がこんな風に保存されてました)

話がちょっと脱線しました。今年のNHKマイルカップは9番人気だったラウダシオンが2番手から抜け出して戴冠、現3歳が第一世代のリアルインパクト(2011年にこのレースで3着→次走安田記念3歳でV)産駒がGI初制覇となっただけでなく「ディープインパクト後継種牡馬の産駒から初のGI馬誕生」というエポックメーキングな結末となりました。ついに「ディープインパクトの孫世代」がGIを勝つ時代。キングカメハメハの孫世代からアーモンドアイやサートゥルナーリアが既に出ていることを考えればもしかすると遅かったのかも知れませんが、日本の馬産や血統のトレンドに新しい時代の波がやってきた事を示すものだったと思います。

4週間後にはまたJRAで2歳戦が始まります。ディープインパクト後継ではミッキーアイル、エイシンヒカリ、ダノンシャークといったところが新種牡馬に名を連ねる世代。個人的にはイスパーン賞、香港カップ勝ちのエイシンヒカリに期待をかけてみたいんですが、「波」の推移を楽しみに見たい所ですね。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」では、木曜日に園田で行われる3歳牝馬の重賞=のじぎく賞の話題を中心にお届けします。お楽しみに!


(新潟出張がこの春はないので、新潟に行った気分になれる酒を日曜の夜に呑みました)

淀の2マイル戦としばしの別れ。

2020.05/05 大関 隼 記事URL

 ...と思うとやはり寂しさはちょっと募る大関です、こんばんは。来年と再来年の天皇賞・春はどこで行われるのでしょう。普通に考えれば阪神なのでしょうが。ちなみに、JRAの競馬場で芝3200mがとれるのは京都の他には阪神と新潟と中山。ビワハヤヒデが勝った1994年の天皇賞・春が阪神開催だったのですが、スタート地点は芝1600m戦と同じ位置。外回りコースがある今は1周目で外回り、2周目で内回りコースを走ってゴールすることになります。

 せっかくなので新潟もコース図を見てみると...おお、直線1000m戦よりも少しだけゴール寄りからスタート、外回りコースを走って1周強でゴールへという形になるんですね。これもスタンド前を2回走る形。中山はブラッドストーンステークスが芝3200mだとずっと思っていましたけど、いつからダート1200mになったんでしたっけ?
 
 大型連休中も特に連休にはならず、明日は船橋で仕事、水曜と木曜はオフ。この仕事をしていたらスタンダード?ですが。世の中が平和だったら茨城か新潟へ旅を兼ねて里帰りでもしたのでしょうけど、こんな状況では仕事以外ではStay Homeするしかありません。


(ああ、今週も府中はいい天気でございました)

 スイートピーステークスのデゼルの脚は確かに強烈だった、でも上がり32秒5って!オークスで世代の勢力図を塗り替えてしまうのか、一挙に注目度が高まりました。ちなみに、オークス馬の誕生する臨戦過程は結構絞られていて「桜花賞」か「桜花賞以外の前走なら勝っている」のどちらか。この両方に当てはまらないオークス馬は確かレディパステルが最後だったはず。後でもう一回調べ直しておこう。


(スイートピーステークスの塗り絵)

 春の天皇賞当日、日本にいるというのが実は3年振りでした。おととし、去年と香港チャンピオンズデーの現地実況で、シャティン競馬場に行っていたので。暮れの国際競走は無事に行われてくれると良いんですけど。ぜひ、三冠馬ゴールデンシックスティと日本勢の対決を見てみたいもの。実現するとしたらカップかマイルかな?

 久々に東京競馬場で見届けた春の天皇賞はフィエールマン。スティッフェリオとのギリギリの接戦をモノにして連覇を達成しました。意外にも?ディープインパクト産駒の牡馬でGI競走3勝目、は単独トップなんだそうですね。2勝はアルアイン、ミッキーアイル、サトノダイヤモンド、海外G1だとサクソンウォリアー(レーシングポストトロフィー、英国2000ギニー)、エイシンヒカリ(香港カップ、イスパーン賞)もいますか。あとは3歳世代のコントレイルがホープフルステークスと皐月賞。ダービーまで勝てば並ぶことになります。

 フィエールマンの母リュヌドールはイタリアのG1リディアテシオ賞など重賞3勝。その父グリーンチューンがG1フランス2000ギニーとイスパーン賞の勝ち馬。その血をひくフィエールマンが日本で3000m超級のGIを勝っていますが、この血脈が仮にヨーロッパへ渡って種牡馬になったとしたら、どんな子供が出るんだろうという興味もあります。日本でディープインパクトの後継種牡馬争いが激しくなる中、サンデーサイレンスの血を持つ父系はだいぶ飽和してきた印象も。もしサクソンウォリアーが種牡馬として成功するようなら、ディープインパクトの後継種牡馬が海を渡っていくケースが増えるかもしれない、という楽しみはちょっとあったり。

 近未来のジャパンカップに、いわゆる□外だけど父はディープインパクトとか、その後継種牡馬という馬が遠征してきて、そんな馬が勝利したら、それはとても喜ばしい事であると思うのです。ディープインパクト産駒の牡馬でGI・3勝目という初のケースとなったフィエールマンの血統表をビール飲みつつながめていたら、そんな事を感じた日曜の夜だったのでした。

 さて本題。無観客でも競馬が続いている日本、地方競馬も各所に重賞が組まれています。今日の「競馬が好きだ!」では、GWの3日連続ダートグレード競走の3つ目、兵庫チャンピオンシップの話題を中心にお送りします。お楽しみに!

春の府中と1年前の香港。

2020.04/28 大関 隼 記事URL

 こんばんは、大関です。

 先週は春の開催開幕週の東京で実況でした。例年この春の開幕週の東京と言えば新緑が目に眩しいくらいで、競馬観戦には最適な気候になってくる時季。去年のフローラステークスの実況などを聴き直してみると、GIのような大きな歓声が実況の後ろに乗っていました。

 数日前に、ダービー当日までの中央競馬が無観客で行われることが発表され、あの広い府中で、無観客でダービーが行われるとはどんな雰囲気なのかは皆目見当がつかない...と思いながら府中へ。朝にフジビューウォークを歩いていくと、本当に今日ここで競馬をやるんだよね?と疑いたくなってしまうくらい「静寂」に包まれていました。


(新緑が鮮やかな東京競馬場。いつも通りなんです。無観客であること以外)

 土日と実況していると、やはり広い府中ということもあるのか、無観客という状況が運んでくる違和感が、なおさら際立っているような感覚になりました。フローラステークスも、横山武史騎手が内をロスなく運んで抜け出したウインマリリンが、レーン騎手のホウオウピースフル、ヒューイットソン騎手のフアナの猛追を抑え切って人馬ともに初の重賞タイトル、という「普通なら大歓声が起きたであろう」見応えのあるゴール前だった、のですが。

 肉眼で見ていると、脚色的には外の2頭のほうが勝っていたので、最後の1完歩で際どくなるかな、と思っていたんですけどね。入った瞬間に横山武史騎手がガッツポーズをしているのが見えて、ああ、このくらいの接戦でもやっぱり分かるんだな、ジョッキーの皆さんってやっぱり凄い...と、「実況アナたる自分の感覚」が、プロのアスリートであるジョッキーの方々とは月と鼈くらいの差であると痛感させられてしまいました(;´・ω・)後から映像で見てみたら、あの差は確かに...うーむ。


(フローラSの直後、実況席から。微妙にゴールは斜め前方)

 そして、土日ともに忘れられないくらいの強い風。カメラ越しの映像が強風でブレる位で、しかも風向きが運悪く?南風で、ダートコースの砂が舞い上がって、隣の芝コースの直線へ流れ込んでくるという事態が起きていました。勝負どころの最後の直線で突然視界が砂で煙るなんて未経験の事態でしたし、「多分この辺で来るから気を付けよう」と警戒していても肝が冷えます。とにかく無事に終わってくれたのが何よりでした。

 府中が強風に見舞われた日曜、日本同様無観客で競馬が続いている香港では、シーズン後半のハイライトとなる1日でG1・3レースが行われるチャンピオンズデー開催でした。一昨年からG1同日複数開催になり、一昨年、去年と現地で実況した自分にとっては、地元香港馬だけでの戦いになったとは言えど、やはり結果が気になるもの。チェアマンズスプリントプライズはゴール前の大混戦を内からぐいっと抜け出たミスタースタニングが復活のG1勝ち。チャンピオンズマイルはサザンレジェンドが、3連覇のかかっていた王者ビューティージェネレーションとの激しい競り合いを制して香港G1初制覇。メインのクイーンエリザベス2世カップでは、去年はウインブライトの2着、暮れの香港ヴァーズでも日本勢の後塵を拝したエグザルタントが押し切って待望のQE2初制覇と、どれも見応えがある勝負でした。

 やはりどうしても考えてしまうんですよね。ここにインディチャンプ、ウインブライトやサートゥルナーリアがいたらどうなっていたかなと。ただ、前向きに考えたら暮れの楽しみも増えた訳です。今日の上位組に、不在だった今シーズンの4歳三冠馬ゴールデンシックスティが加わって、日本勢と暮れの国際競走で戦うところが見られるでしょう(と信じている)。

 何度でも書きますが、競馬が続いていることに感謝して。何より自分が健康でいることを第一に、今ひたすら耐えて地中へ根を張っておく事にしましょう。さあ、今日からは美浦だ。

 さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題を中心に。木曜に笠松で行われる伝統の地方全国交流重賞オグリキャップ記念、週明けの名古屋の交流JpnIII=かきつばた記念の話題を中心にお送りします。お楽しみに!

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