番組紹介

ラジオNIKKEI第1 毎週月曜日~木曜日 20:50~21:00

ラジオNIKKEI競馬実況アナウンサーが日替わりで登場。競馬のデイリーニュースから競馬関係者の声まで、競馬情報と愛情たっぷりの番組。

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実況初めは今年も中山から。

2020.01/14 大関 隼 記事URL

こんばんは、大関です。3日間開催の翌日はほとんど自宅から出ませんでした。そんなに疲れてたのか。



中山大障害の日以来の実況なので、土曜は結構慎重になってました。いや、やっぱり実況ってスパンが長くなると、感覚が戻ってくるまで不安になるものなんですよ!しばらく実況していない競馬場に行く、というだけでもすごく感覚を取り戻すのに不安になるくらいですし。大阪にいたころ、夏競馬が終わって小回りの小倉から秋の阪神へ戻ってくると、阪神外回りが物凄く広く感じたものです。大阪から東京に帰ってきて、4月に3年ぶりに東京競馬場に行ったら、「東京競馬場ってこんなに広かったっけ?」と違和感を抱いたことをよく覚えています。

3日間続けて実況なんて久しく記憶にないのですが、月曜のフェアリーステークスはスマイルカナが1番枠から好スタートを決めて逃げ切り。柴田大知騎手は2018年のカペラステークス(コパノキッキング)以来の重賞勝ち、高橋祥泰調教師にとっては2003年の根岸ステークス(サウスヴィグラス=この年は中山開催)以来、久々のJRA重賞タイトルとなりました。

自分にとっては「厳しく藤田直樹さんに鍛えてもらった大阪時代を、今一度思い出して戦う年」にするんだ、と決意しての2020年実況初めでしたが、案の定というか、これじゃダメだよねという反省点は山のように。でもこういう気概があるうちは良いのでしょう。実況が完璧にレースを再現することが出来ない以上、全レースに何かしらの反省点があって当たり前な訳ですから。

今年はどんな名シーンが待ち受けているのでしょう。今年後半になれば例年とはまた違う開催スケジュールになり、新たな光が当たる馬もきっといるのでしょう。阪神芝外回り1600mで秋のマイル王者が、阪神内回り2200mで秋に牝馬ナンバーワンが決まるというのはなかなか興味深いですし。来年になったらもっとスケジュールが変わる(のかな?)んですよね...。さて、そんな名シーンをどれだけ実況出来るかな?楽しみにしつつ仕事しましょう。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題から。水曜には久々に姫路競馬復活、木曜日には名古屋でマイル争覇(サムライドライブとエムエスクイーンの対決というのは興味深い)と話題の多い週になりそうです。お楽しみに!

思考回路は人それぞれ違う。

2020.01/07 大関 隼 記事URL

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【お知らせ】
この番組は、今月からしばらくオンデマンドでの配信をお休みさせていただきます。
番組を聞き逃した!という方は、ぜひラジコのタイムフリー機能をご利用ください。
放送後1週間以内で番組を聴く事ができます。
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新年あけましておめでとうございます。大関です。子年の令和2年もよろしくお願いします。

JRA賞の受賞馬が発表になった夜にこの文章を書いています。昨年からこのJRA賞の投票に1票を投じる権利を頂きまして、無い知恵をどうにか絞りだして今年も投票させて頂きました。

ワタクシ大関含め、誰がどの馬に投票したかはJRAのウェブサイトでも見る事が出来ますから興味のある方はご覧いただければと思いますが、もちろん人間ですから、皆それぞれに考え方に一定の方向性がある訳です。投票するにあたり、「自分はこれこれこういう理由でこの馬に投票した」という事を書き残しておくようにしています。日記じゃないですが、2019年の競馬をどう見て、どんな評価をしたのかというその時点での自分の思考の過程を残しておきたかったからです。2020年になったらその思考過程がコペルニクス的転回を起こしているのかもしれませんが、あくまでも2019年時点でこうでした、という意味で。

今年は例年よりも票が割れた印象があります。それだけ、授賞に相応しい馬が高レベルに争ったと言えるのだと思います。皆それぞれに「最優秀」の定義を持って投票した(のだと思います)し、様々な意見があって良いと思うんです。その中で最も多くの意見を集めたものが結果的に「最優秀」として表彰される訳ですから。

今年もワタクシ大関、まず自分の中で「最優秀」をどう定義するところから始め、各部門の受賞馬に関して選んだ理由を書き連ねた文章が、結果的にA4の用紙に9ポイントのフォントで2枚にまたがる分量になりました。そんな事をして投票したのがあの馬たちです、という事を、ちょっとでも頭の片隅にでも留めておいて頂けたら嬉しいです。

さあ、今年の競馬にはどんなシーンが待っているのでしょうか。そして素晴らしいシーンを、良い仕事でちょっとでも鮮やかにお客様の記憶に留めるお手伝いが出来たら、こんなに嬉しいことは無いです。わくわくするようなシーンに沢山巡り合えることを期待して、今週から、競馬場での仕事に復帰します。という訳で、今日の「競馬が好きだ!」はまずJRA賞の各部門の振り返り、そして地方競馬の話題もお伝えしていきます。お楽しみに!

(´-`).。oO(吉田勝彦さん、あさっての園田競馬で60年以上の実況アナ生活を引退。本当にお疲れさまでした。そして、素晴らしい実況をありがとうございました)

最後に、大関がどの馬にJRA賞で投票したか、ここにも記しておきます。
(カッコ内は実際に授賞した馬)
★年度代表馬     リスグラシュー (リスグラシュー)
最優秀2歳牡馬    サリオス    (コントレイル)
最優秀2歳牝馬    レシステンシア (レシステンシア)
最優秀3歳牡馬    アドマイヤマーズ(サートゥルナーリア)
最優秀3歳牝馬    グランアレグリア(グランアレグリア)
最優秀4歳以上牡馬  ウインブライト (ウインブライト)
最優秀4歳以上牝馬  リスグラシュー (リスグラシュー)
最優秀短距離馬    インディチャンプ(インディチャンプ)
最優秀ダートホース  クリソベリル  (クリソベリル)
最優秀障害馬     シングンマイケル(シングンマイケル)




いよいよ今年も終わりますねぇ。

2019.12/31 大関 隼 記事URL

東京大賞典は◎ケイティブレイブで負け、KEIRINグランプリは新田―佐藤慎太郎の「競輪道」の美しさにしみじみしつつも車券は村上博幸2着、3着付で負け、東京2歳優駿牝馬も高知県知事賞も負け。財布に木枯らしが吹いたまま年を越そうとしている大関です。まあいつもの事ですが。

いよいよ今年も終わります。ベタながら今年を振り返ってみると、やっぱり今年もインパクトのある経験を沢山させて貰えたのだなぁ、と改めて感じています。藤田菜七子騎手のGI初騎乗で沸いたフェブラリーステークス、アーモンドアイ、ダノンプレミアムをはじめ豪華メンバーの集結した安田記念、タワーオブロンドンが夏からの勢いで一気に勢力図を変えたスプリンターズステークス、金子光希騎手、高市圭二調教師、シングンオペラ産駒、シングンマイケルについにGIタイトルがやってきた中山大障害とJRAのGIを4つ実況。何より、今年一番印象に残った仕事は、と聞かれたら迷わず挙げる、ウインブライトが待望のG1初制覇を決めたクイーンエリザベス2世カップ。香港(というか海外)3回目、経験を積んで段々と慣れてきたところであのシーンに巡り合えたことは、おそらく一生忘れない出来事でしょう。

それと同時に、自分の至らない面もそんな仕事をしていると多々気付く、気付かされる事も多々あるものです。上に書いたGIの実況でも、大なり小なり綻び、というのはあります。もちろんそれ以外のレースでも。そしてそれを今や「お客様は聞き逃さない」ものです。その度に頭を抱える事も多々ありました。

しかし、冷静に考えてみればそれは何とありがたいんでしょうか。振り返ってみれば、自分が物凄く鍛えられた大阪支社時代の3年間、毎週のように実況する私の後ろには、厳しく目を光らせていた藤田直樹さんがいました。そして私が伸びてくる馬に気付くよりはるかに早く「内!」「外!」と声が飛んできて、その馬は面白いように伸びてくるのです。当然実況が終われば、1レースごとに「おい大関!今の実況は何やぁ!」とお叱りも飛んできます。話を聞けばかつて、その藤田さんも先輩から厳しく叱られ、怒鳴られ、結果を出さなければそもそも実況から外される現場にいた。だからこそ俺は若い頃必死で努力して鍛えられた―と。

そんな3年間を経て東京へ戻り、大レースを何度も実況させて貰えるようになると、あの当時厳しく鍛えられた事が今どれだけ血肉となって今に生きているか―そう感じた事は一度や二度ではありません。「今の実況は(実況に限りませんが)何やぁ!」この一言を浴びせられるからこそ、プロとして自分に向き合い、伸びて行けるのではないか。36歳にもなってそんな当たり前な事実に今年は一段と気付かせて貰った気がしています。

来年、大阪支社には山本直アナが転勤していきます。大阪支社はいつの時代も若手を強く鍛え、自分自身と真摯に向き合わせ、成長させてくれる場所なのです。高校球児にとっての甲子園や、ラグビー部員にとっての花園がそうであるように。きっとすでに結果を多数出している彼も、大阪で劇的な成長を遂げていくのでしょう。

今年、大阪支社にいた期間よりも、東京に戻ってからの期間のほうが長くなって迎える来年。今一度来年は「大阪支社で藤田さんに厳しく鍛えられたからこそ、今の自分がある」という原点に返って、自分を鍛える事にします。「あの実況(喋り)は何やぁ!」とお叱りを頂けることを喜びに変えて。やっぱり、自分が「追い込まれている」という状況に変わりはない、いや、一段と土俵際だと思いますから...。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、今年1年の地方競馬の話題から、印象に残るシーンを振り返りながらお送りしていきます。今年1年、この番組をご愛顧いただいた皆様、本当にありがとうございました。

最後に、今年印象に残る写真を1枚。


去年に続いてセレクションセール中継のために行かせて頂いた北海道市場。競馬は競馬場やトレセンだけではない、その最後に行きつくレースという晴れ舞台にいさせて頂くのが我々...。恥ずかしい実況など出来ないと、ここに来るたびに思わせてくれるという意味で。ではみなさま、良いお年を!

走りきること自体が「名誉」の大一番。

2019.12/24 大関 隼 記事URL

こんばんは、大関です。有馬記念が終わって年の瀬だなんてどうも実感がわかないんですが。有馬記念のことは来週にでも書くことにして、今回はまた「実況という視点で振り返るGI」の事を書いてみましょうか。

先週土曜日、J・GI中山大障害を実況してきました。最初は「J・GIは初めてだし楽しみー!」と思っていたのですが、そんな気分はレースの当該週になると吹っ飛び、いつもと同じくらい、いやいつも以上に「追い込まれている」というピリピリした感覚がありました。


(土曜の朝、大障害コースを放送席から)

理由は「見透かされて」いました。京阪杯といい、前の週の中京での障害戦といい。実況をファンとして聴き直すと「こいつ全然状況が見えていないし、気が付かないし、言うことも出来ないんだな」と不快に感じるものでしかなかったからです。そんな人間がJ・GIの実況で同じようなことを起こしたらどうなるか?おそらく、イメージを払拭するのに数年はかかる覚悟を持つしかないと、結構な危機感を抱いていました。

絶対王者・オジュウチョウサンの不在で、有力どころは拮抗している印象。ディライトフルはスピードはあるが4100mがどう出るか。石神騎手のJ・GI8連覇という大記録がかかるシンキングダンサーは当然有力、大障害コース初めてとは言え充実目覚ましく、金子光希騎手が「こんな馬にはなかなか巡り合えない」と前走後絶賛したシングンマイケルもスタミナと飛越センスは抜群。とは言え今年はどの馬にもチャンスがありそうだから、フラットに構えて挑むことにしました。

レースはやはりディライトフルが先手を取り、各馬が順調に障害をクリア。大竹柵、大いけ垣の飛越の時には「お願い、みんな無事に飛んで!」と内心祈りながら喋っていました。飛越の後しばらくして場内から拍手が聞こえてきたときには「ああ、よかった」と安堵したものです。後半、向正面へ出てからの人気どころの仕掛け合いは実に見応えがありました。ディライトフルを自ら掴まえに行ったブライトクォーツ、それをさらに掴まえに行くシングンマイケル、これを追うシンキングダンサー。最後は直線早め先頭のシングンマイケルが、そのまま押し切ってゴールへ。金子光希騎手が勝てばついにJ・GIに手が届く、ということは塗り絵に書いていたので「シングンマイケル、金子光希ゴールイン!!」で締めたのでした。

そして素早く2着、3着争いを整理していると、場内からは拍手が聞こえてきました。後方にいたスリーコーズラインが、J・GI初騎乗の伊藤工真騎手とともに、無事に完走。気が付かないところで落馬とかしていないよね、と確認したところでバックアップに入ってくれていた小屋敷アナや山本直アナが「全馬完走している」と声をかけてくれたので安心してしっかりと「全馬完走です!4100mを15頭、しっかりと、15名のジョッキーとともにゴールに入りました!」と言った後、わーっとまた暖かい拍手が沸き起こったのが印象的でした。どの馬が勝つか、も勿論大事ですが、「大障害を実況するならば、これをしっかりとゴール後に伝えたい」と強く思っていたからです。「大障害は勝者だけが称えられるレースではない」のですから。

シングンマイケルの鞍上金子光希騎手は、デビュー20年目で初のGI勝ち。高市圭二調教師もファストフレンドで帝王賞、東京大賞典と交流GIの勝利はあったものの、開業から23年でついに中央GI初制覇を飾りました。希少なシングンオペラ産駒からGIホースが出た、というのもまた素晴らしいドラマ。良いレースを実況させてもらったなぁ、という光栄な気持ちで実況後はいっぱいになっていました。なぜか知りませんが、11レースの馬名を急に胃がキリキリする中覚えていたんですけど。

勿論、反省することは山のようにあります。「どこを走っているのかが音で聴いているとぼやけている」「大いけ垣がどれくらい難しい障害かをイメージして頂くための資料として、なぜ大竹柵と同じように高さを言わなかったのか」「金子騎手の悲願を『20年目』というフレーズでなぜ称えられなかったのか(塗り絵に書いてあったのに)」などなど、挙げればまだまだキリがありません。

一番の収穫は「自分には実況アナとして『謙虚さ』が足りていないのではないか」と感じられたことです。レースのすべてを描き切ることなど絶対に出来ないし、だからこそ肝になる(であろう)勝負の分かれ目をしっかりと察知して伝えねばならない。そういう意識が甘いんではないかと。そして「映像とセットで扱われることが増えていても、根本は『ラジオの実況』である」という意識も甘くなっているのではないかと。4100mの素晴らしいレースは、自分の足りない部分を見事に教えてくれた。そんな気がしてなりません。私に派手なホームランは打てないのですから、もう一度しっかりと、バントや守備、走塁という武器を磨かなくてはと、改めていま感じる、素晴らしく勉強になるレースでした。何としても今後に大きく生かさなくては。



(中山大障害の使用後塗り絵)

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、今週金曜に行われるダートグレード競走=兵庫ゴールドトロフィーの話題を中心にお送りします。お楽しみに!




個人的には鬼門の週らしい。

2019.12/17 大関 隼 記事URL

鼻の粘膜をやられてマスクが手放せなくなった大関です。どうやらこのブログを読み返してみると、1年前にもこの「朝日杯が終わったあとの週明け」に体調崩してぐったりしていたようです。冬に弱い体質なのは分かっているのに。ダメだこりゃ(´・ω・)


(日曜朝、1レース実況前の放送席。確かに寒かったけど...)

先週の中京で、厳しく冷える中でコートを厚手にしなかったのがまともに体に堪えたようで。帰りの新幹線の中で筋肉が重く感じて、ほとんど東京まで寝ていたんですから推して知るべしですね。月曜はおとなしくして、耳鼻科に駆け込んで点鼻薬をひどくなる前に貰って、ついでに近所の接骨院で筋肉を入念に解してもらいました。相当固まってたみたいですが。火曜の昼の時点でそれなりに回復はしているので、まあ大丈夫でしょう。


さて、有馬記念ウィーク。1年のなかでスポーツ新聞で競馬の話題がこんなに取り上げられる1週間は他にないでしょう。自分にとっても、思い出の有馬記念の話を居酒屋で始めれば、いくらでもビールを飲める。そんなレースなのです。ドラマチックな、漫画でもこんなストーリーはないだろうという結末が待っていることもあれば、人間の想像のはるか上に飛んでいくカタルシスが起きることもある。それが年末という絶妙な時期に置かれていることが、また一段と有馬記念というレースを魅惑的なモノとしているのでしょう。世界で一番馬券が売れているレースとしても。

ワタクシ大関は今年も有馬記念の週末は中山。そして、土曜の中山大障害の実況、という大仕事を仰せつかりました。障害のGIは初めて実況するのである意味ワクワクもしていて、ただ、追い込まれているような気がして。後者のほうが大きいな。ここ何週かの実況を振り返ってみれば「J・GIの実況に対する不安要素を多分に抱えている」と見抜かれている訳で、何時も以上に自分を追い込まねばというのが今の偽らざる気分だったりします。スプリンターズステークスのゴール後も、耳の鋭い方は聞き逃さなかったのですから。

野球の世界の話ですが、高田繁さんがかつて「自分のイメージと捕球位置の間に20センチぐらい誤差が出るようになった」と引退を決断したエピソードがあります。しかし、20センチの誤差があったとしてもエラーは起こらないし、そもそも20センチの誤差が出ている事に気が付く人が本人以外で周囲にどれだけいたか。しかし今や「20センチの誤差を見逃さない」周囲の人が増えているのでしょう。少なくとも競馬実況の世界に関しては。それは実況アナのレベルを高めることにも繋がるのですから、非常にありがたいことですが。やるだけの事はやった。そう言って本番を迎えられるように、鬼気を持って準備して来ようと思います。今年も実況は今週末の土曜日で終わりですから。

(´-`).。oO(頼む、今週末さえ無事に終わってくれれば月曜朝に突然体調が限界を超えて倒れてもいいんだ。何とか持ちこたえてくれ)

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」では、2日連続のダートグレード競走の話題を中心に。水曜に川崎で全日本2歳優駿→木曜に名古屋で名古屋グランプリと楽しみな重賞が2日連続です。お楽しみに!

18年ぶりに流れる3度の君が代。

2019.12/10 大関 隼 記事URL

こんばんは、大関です。先週日曜、日本馬の快挙に沸く中でなぜかお金は無くなっていきました。香港カップなんて勝負はウインブライト→ライズハイの馬単一本、と出たら1着3着ですからねぇ...。


(去年の香港カップの塗り絵)

去年初めて香港国際競走の現地実況を担当させて頂いたのですが、結果は「G1レース4つを初めて地元勢が独占に成功」という瞬間を実況することになりました。最初のヴァーズで、リスグラシューが勢い十分にエグザルタントに並びかけた時には「よし!冬こそ(春のQE2で出来なかったから)日本馬が勝つところを現地で実況出来る!」とぐーんとボルテージが上がりましたが...。スプリントは香港勢の独壇場でミスタースタニング、マイルはビューティージェネレーションが逃げて悠々突き放して圧勝、カップもグロリアスフォーエバーが前哨戦と打って変わってマイペースの逃げで押し切り、猛追したディアドラ、サングレーザー(現地プールでもこの2頭が人気だったんですよ!)は緩いペースにはまって届かず。2回は(日本馬が)勝つところを実況できるかな、なんて皮算用はあっさり水泡に帰した訳です。

そして今年。都内某スタジオでのモニター観戦でしたが、ヴァーズはグローリーヴェイズがモレイラ騎手の芸術的な4コーナーの捌きからロスなく抜け出して完勝。スプリントこそ今年も香港勢の高い壁でしたが、マイルも「港隊(地元メディアでは香港勢がこのように書かれる)」の総大将ビューティージェネレーションを日本の3歳馬アドマイヤマーズが封じて、今年亡くなった近藤利一オーナーに捧げる白星。アーモンドアイの回避が惜しまれたカップも、春のクイーンエリザベス2世カップを制したウインブライトが迫られながらもしのいで春秋の香港芝2000mの二大タイトル連覇に成功。2005年ヴェンジャンスオブレイン、2014年デザインズオンロームしか成し遂げていない春秋連覇を、日本勢が達成という快挙でした。

ステイゴールド、エイシンプレストン、アグネスデジタルの2001年以来となる日本勢香港国際競走3勝という素晴らしい結果。現地でこんな所を実況できたら...と思いましたがすぐに冷静になりました。「あの場にいたら、きっと自分は冷静さを失ってわーわー言うだけの酷い実況になっていただろう。こんな状況を実況するには、君にはまだ器が足りないのだよという神の思し召しだ」と。

快挙を成し遂げた日本勢でしたが、勝った3頭とも「前哨戦は掲示板にすら載っていなかった」のですね。そこからキッチリと狙ったレースをモノにした、陣営の戦略と努力にはただただ拍手を送るばかりです。アドマイヤマーズも上半期の段階で「最大目標は暮れの香港」と陣営が語れば、ウインブライトも「オールカマー→天皇賞→香港カップ」というローテーションを陣営は早々に表明していました。最大のターゲットの奪取に成功した日本勢の快挙は、馬だけではなく、人の進化も目覚ましいという事を教えてくれたような気がしています。

おそらく、今回香港に渡った日本勢の中には、来年春のチャンピオンズデーをターゲットに据えるような馬もいるでしょう。G1レース3つを同時に行い、暮れの国際競走と並ぶ「祭典」に定着させようとしている4月のチャンピオンズデー。初導入の去年、今年と2年続けて現地へ行きましたが、1年ごとに浸透して盛り上がりも高まっている印象がありました。来年春、また日本勢がシャティンで躍動する光景が見られる事を期待したいと思います(出来れば現地で)。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」では、11日(水)に船橋競馬場で行われる交流ダートグレード競走=クイーン賞の話題を中心にお送りしていきます。お楽しみに!

今日の写真はこちら。香港に行った小塚アナにお願いして買って来て貰った地元の競馬新聞「新報馬簿」。文章は中国語表記なので読めませんが(漢字で何となく想像は出来るけど)、出走馬のデータが詳しく載っているので、日本の競馬新聞に近い作り。参考資料としては相当役立ちます。地元が誇る「港隊」への期待が今年もにじみ出る「SURE WIN」という文字が躍っていました、が...。


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