しばし別れの涙がにじまなくても、心には一抹の寂しさが募る大関隼です。

先週が、ワタクシ大関にとって今年最後の函館でした。夏競馬はまだまだ続くと分かっていても、１７時頃に中継が終わって函館競馬場を後にする頃には「ああ、ここへ次に来るのは来年か...」という気持ちになってしまうのです。全国のご当地グルメがいまや大都市圏で売られる事が珍しくない時代にあっても、函館に足を運ばないと食べられないグルメの存在も大きいとは思いますが。

ちなみに、函館はＪＲＡ全１０競馬場の中で、最も直線が短いコース。芝もダートもホームストレッチは２６０ｍくらいなので、直線へ向くと数秒で「残り２００」の地点を迎える事になります。だいたい東京競馬場の半分くらいですから、必然的に直線で言える事は限られてくる訳です。

今年の函館は、限られた余裕の中でどれくらい情報を（聴いていて分かりやすい、という大前提があった上で）入れられるか？という意味では、まだまだ考えていく余地があるなぁと思わされました。じっくり映像と実況を照らし合わせてみると、「差し切って勝った馬の、すぐ隣にいた馬まで直線で言えていたのに、あと１頭が言えていれば」というケースが少なくなかったのです。そうなると、勝った馬が実況だけで聴くと直線のゴール近くでやっと出て来て、その馬がテレポートしてきたの？という実況になってしまう訳で、これは悔しい気持ちになります。

夏競馬も中盤戦。福島に行く機会もありますし、小倉や札幌も行く機会があります。函館の２回で浮かび上がった課題にどれくらいアジャスト出来るか、自分と勝負するアツい夏にして来ます。

さて、地方競馬の話題を中心にお送りする毎週火曜日の「競馬が好きだ！」、今日は１２日（水）に大井競馬場で行われる交流JpnI競走＝ジャパンダートダービーの展望をお送りします。３歳世代の中央・地方の垣根を越えたダート王者の栄冠はどの馬に？担当は、小林アナとワタクシ大関です。お楽しみに！

（今日の１枚はこちら、函館名物の活イカ。７月に入ると身も大ぶりになるそうです。美味）