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競馬が好きだ!

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夏の北海道出張でうれしいのは、何といっても蒸し暑さから解放されることです。おいしいものを食べられるのは二の次です。

汗はベタベタで服は体にまとわりつくし、集中力もそがれる感じがして、蒸し暑いのはどうも得意ではありません。夏という季節は大好きですが、湿気だけ何とかしてほしい...。そんな思いを叶えてくれるのが北海道です。

しかし、予想していたこととはいえ、6月の北海道はまだまだ肌寒い。空港に着いたのは夜でしたが、半袖1枚ではちょっと我慢できないかもしれません。でも、蒸し暑いよりは断然いい!

なんて呑気なことを考えていたら、翌日からは風が強くなってしまい、暑さどうこうを言っている場合ではなくなってしまいました。先週は函館にいたのですが、海に近いため、強烈な海風がスタンドに向けて吹き続けたのです。こうなると仕事上の心配が増えます。

実況席には、色塗りした騎手服と馬名を書いたカンペ、それから競馬新聞、レーシングプログラムなど、いくつかの資料を手元に置いて放送に臨みます。これぐらいの資料なら普段は文鎮を一つ二つ置くだけで大丈夫なのですが、この日はそうはいきません。

あまりの風にそれらが簡単に飛ばされそうになり(実際スタンドマイクが倒れた)、いろいろなものを重しにしてその場を凌がなくてはいけなくなりました。双眼鏡、養生テープ、馬場入場アナウンスの際に使うマイク...。重し代わりになりそうな身の回りのものを総動員して資料を押さえました。

ずっと風を浴び続けながら喋るのも結構大変なのですが、資料が飛ばされないかなど余計な心配が増えるのはイヤです。ただでさえ、レースが始まるとそれだけに集中していたいものですかららね。

話は変わって、今週はまた新たな大発表がありました。この夏の札幌競馬で競走馬トラッキングシステム」の導入実験を行うそうです。レース中継映像に各馬の走行位置関係をグラフィック表示するものです。海外競馬の中継映像をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

これまでは道中の順位を3番手まで表示していましたが、このシステムだと内外の位置関係も分かるように表示されるみたいですね。実況をする際は、モニターではなく双眼鏡で実際の馬群を見るので我々にはあまり関係ないかな...なんて思っていましたが、そうでもないみたいです。

このシステムは、出走馬の番号ゼッケンにGPSアンテナを含むセンサーを装着して、競走中の位置情報(緯度・経度)を0・1秒単位のリアルタイムで収集するんだそうです。ですから、天候によって視界が悪い時や馬群が凝縮したケースでも、各馬の位置取りが簡単に認識できるのだとか。

たまに視界が霞んで全く見えない時も稀になりますから、こういう時は助かりますよね。まあ、あまりそればかりに頼っていては、何のために実況があるんだと言われそうですが...。

さて、今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題。29日(水)に笠松競馬場で行われるクイーンカップの展望を中心にお送りします。お楽しみに!

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