おとといのマーメイドステークスでは、デビュー11年目の藤懸貴志騎手がついに重賞初制覇を飾りました。おめでとうございます。

藤懸騎手には直接話を伺ったことはないのですが、関西で取材をしていた時代に栗東トレーニングセンターでよくすれ違うことがあり、ご挨拶させていただいたのを覚えています。好青年で人当たりの良さそうなジョッキーだなという印象がありました。ですから早く重賞制覇できるといいなと陰ながら応援していました。

マーメイドステークスでは最軽量ハンデ50キロでシャムロックヒルに騎乗。好スタートを決めて、迷わず先手を奪いました。終盤では常に後続に迫られる展開になりましたが、何とかクビ差しのいでのゴール。本人は早くゴールが来てくれ！と願っていたことでしょう。

レース後の現場の雰囲気を肌で感じられなかったのは残念でした。しかしレース後のコメントを見ると、文面からも嬉しさが伝わってきます。ゴール直後にガッツポーズなどが飛び出さなかったのも、内・外が離れていて勝ったかどうか分からなかったそうです。それだけ無我夢中だったようですね。

思えば先月のオークスではハギノピリナに騎乗し、大外からあわやの末脚を見せて3着。藤懸騎手の重賞初制覇がまさかのオークスか！？と、良い意味で一瞬ドキッとした瞬間は忘れられません。今年のオークスで一番印象に残った場面でした。あとわずかでしたが、あれが重賞初制覇の予兆だったのか...。終わってから気づいても遅いですね。

今週はBSの競馬中継の仕事だったのですが、日曜日の司会のお2人はそろってシャムロックヒル本命！恐れ入谷の鬼子母神です。東さんに関してはマーメイドステークス3年連続的中だそうです。あんなに難しい重賞を得意とするなんて！私なんか同枠で同じキズナ産駒のアブレイズを本命にして残念なことになっていたのに...。まあ、このレースはそもそも自信がなかったですわ。

BSの競馬中継第1部では、番組の最後に重賞の本命馬を振られるので、やむなくアブレイズ本命と申し上げました。恥ずかしい予想を電波に乗せてしまった。穴があったら入りたい...（穴狙いだけに）。一応、カッコつけて本命馬とその理由を簡単にしゃべったのですが、はっきり「分かりません」と勇気を持って言えば良かった。それはそれで司会のお2人は上手くまとめてくれますから。やはり1ヵ月に一度の登板だとまだ番組に慣れません。

そんなBSの仕事ですが、実は昼ごはんをゆっくりと食べるヒマがないくらい忙しいんです！一日の全レースをじっくり見て、短評をまとめなければいけないからです。原稿を読むだけで楽でいいねと思われるかもしれませんが、その原稿（というか喋る内容）を考えるのはアナウンサー自身です。誰も助けてくれません。ある意味、競馬場の現場にいる時より慌ただしいんです。

今回、味わうヒマがないほど素早くいただいたのは牛タン弁当！弁当のパターンはローテーションになっているようで、だいたい決まっているようですが、これは初めてでした。美味しかったです。美味しいものは素早く食べても美味しいのですね。マークしておこう。

さて、今日の「競馬が好きだ！」は地方競馬の話題。24日（木）に園田競馬場で行われる園田FCスプリントの展望などをお送りします。お楽しみに！