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競馬が好きだ!

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はい、甘くありませんでした。大関です。今この文章を、成田空港へ向かう飛行機の中で書いています。

ワタクシ大関、先週4月25日(水)から5泊6日の日程で香港へ出張して参りました。目的は29日(日)、シャティン競馬場で行われる3つのG1レースを実況してくる事。今年からこの前後で行われていたチェアマンズスプリントプライズ、チャンピオンズマイル、クイーンエリザベス2世カップという3つのG1が同じ日に「チャンピオンズデー」と銘打って行われるようになったので、その現地実況を仰せつかったのです。

恥ずかしながら?34歳にして初めての海外渡航。まずはパスポートを取る所から始まる、という段階から始まる有様。国際線ってどうやって乗ればいいのかすら知らない、そんな人間が海外に行くことになったのです。同行してくださったグリーンチャンネルの中継スタッフの皆さまには感謝してもしきれないくらい、全行程大変お世話になってしまいました。

もう、見るもの全てが新鮮だった5泊6日の出張。思い出は「全て」としか答えられません。香港のセブンイレブンはレジ袋が完全有料だとか、ホテルの水は飲料水ではないからミネラルウォーターが不可欠(ちゃんと置いてあるんですけど)、カルチャーショックを受ける事だらけでした。

という訳で、このブログでは競馬に関わることに話を絞って。香港にある2つの競馬場、ハッピーバレーとシャティン両方の競馬開催日に競馬を楽しむことが出来ました。馬券?それは察して(以下略)。

水曜にナイター開催で行われていたハッピーバレー。本当に「都会のど真ん中に出現した競馬場」といった趣で、仕事帰りらしき人々がビール片手に盛り上がっている、日本と同じ光景が広がっていました。カクテル光線に照らされた競馬場、話に聞いてはいましたが美しいと思える光景、ああ、本当に香港に来てるんだ...と感じる事が出来ました。

(開催中のハッピーバレー競馬場)



そして、香港のビッグレースを行っているシャティン競馬場。構造は日本の競馬場とかなり近いです。


(チャンピオンズデーのシャティン競馬場場内、盛り上がってました)


G1当日、ということで朝から場内は大変な盛り上がり。レースのゴール前ともなれば叫び声、大歓声がこだまし、レースの合間には場内にペンを片手にマークカードを塗っているファンの皆様の姿。G1デーの雰囲気も、日本の競馬場と変わりませんでした。競馬は万国共通のエンターテインメント、実際に海外で見てみるとそれを一段と確信できたのです。

そしてシャティンの放送ブースがあるのはスタンドの上部。裁決や地元メディア、記者室の並びにあります。芝コース1周1900m、直線が430mというコースなので見やすいですし、ゴールもほぼ自分の正面、見やすいロケーション...だったのですが。


(放送ブースからの眺め。本番は立って実況していました)


出張のメインタスク、実況はもうそれは反省することばかり、頭を抱えるしか無い出来栄え。少頭数で見やすいコースでも「アウェーの地がそんなに優しいと思ったのか!愚か者!」と厳しい現実を突きつけられました。日本で馬券発売が行われていたクイーンエリザベス2世カップで、よりによって2着と3着に追い上げてきた馬の名前がゴール寸前まで出てこないというのは。脚色を、当日の馬場が外からの一気差しは難しいと分かっていたにもかかわらず、内めにいた馬に視野を向けられなかった。どうして人気ばかりに囚われて、外のピンハイスターの方へ目をやってしまったのか?

結局「自分はまだまだ努力が足りないし、日本の競馬(実況)がいかに恵まれた環境か」という事が、この出張で学んだ一番大きな事でした。普段から日本で結果を出し続けてこそ、海外でまともに戦える。自分にその力はまだ無い、それが現実です。よーく今の置かれた立場を理解して、また今週末から実況して来ようと思います。日本で実況していて動揺してばかりのようでは『お話になりません』。


さて本題。大型連休に突入した日本列島、地方競馬も各地にビッグレースが控えます。1日(火)の「競馬が好きだ!」ではその中から2つのダートグレード競走、2日(水)の船橋JpnI=かしわ記念、翌3日(祝木)の園田JpnII=兵庫チャンピオンシップの話題を中心にお送りします。お楽しみに!

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