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競馬が好きだ!

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クラシックシーズンを迎えました。先週は桜花賞が行われ、これまで重賞ではあと一歩だったスターズオンアースが差し切り勝ち。一躍ヒロインの座を射止めました。

毎年思うことですが、阪神競馬場の桜は今年もよくもってくれました。3月も後半に入ると各地で桜は満開を迎え、今頃はピークを過ぎているのに、なぜ阪神競馬場はレースに合わせて桜が咲いているのか?と思う方、多いと思います。私も思っていました。

よく囁かれるのは、桜花賞に合わせて桜をアイシングしているのでは!?という都市伝説です。私も子供の頃そんな噂を耳にして、そうなのか...でも桜花賞に桜がなければ変だからしょうがないよな...なんて思ったことがあります。

しかし、それはあくまでも都市伝説に過ぎませんでした。そして、桜花賞が阪神競馬場でなければいけない理由もそこにはあります。

確かに競馬場の入場門周辺にある桜は盛りを過ぎていました。一方でコースの外周はおとといも何とか見頃を保っていました。そこに大きな差があったのです。

阪神競馬場の向正面には六甲の山並みが広がっていて、そこから吹き下ろす風がとても冷たい、いわゆる"六甲おろし"があります。だいたい秋から春にかけて冷たい風の中でレースが行われるので、阪神というと風が冷たいイメージしかありません。

つまり、スタンドにいる私たちは、風に向かう形でレースを見ているような状況です。しかし、そんな冷たい風が春になってもコースに吹き下ろしているからこそ、外周の桜が自然とアイシングされ見頃を保っているのです。

そのことをJRA広報の方から聞いて、なるほど!と思いました。「ですから人為的に桜を冷やすことはしていません」ともおっしゃっていました。

北向きにあり、風がスタンドに向かって常に強く吹いているのは全国でも阪神競馬場ぐらいしか思い当たりません。ある意味珍しいのでしょう。しかし、だからこそ桜は見頃を保ち、桜花賞の舞台にふさわしい競馬場なのだという合点もいきました。

遠い将来(たぶん)、阪神が改修することになっても桜花賞だけは毎年この場所で行われるべきなんですね。

先週はとにかく天気が良かったです。風もなく穏やかな陽気でした。パドック前にある時計台もキレイな装飾に彩られていました。中継の女性アシスタントの方に教えられ、私も撮りに行っちゃいました。

さて、今日の「競馬が好きだ」は地方競馬の話題。13日(水)に船橋競馬場で行われる牝馬限定の交流重賞・マリーンカップの展望を行います。お楽しみに!

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