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競馬が好きだ!

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こんばんは、大関です。1年競馬のサイクルの中で仕事をしていると、今年も残り少ないと感じる節目、それがJBCと思うのは私だけでしょうか。

 初の浦和開催となったJBC、ワタクシ大関も2年ぶりのJBC現地取材(地方競馬の、という枕詞をつければ連続現地参戦記録は継続中ですが)。朝から抜けるような青空が広がり、浦和は朝から大変な盛り上がりを見せていました。



 「令和最初のJBC競走」となったレディスクラシックがヤマニンアンプリメ、武豊騎手がJBC競走10勝目、そして地方競馬のJpnI/GI競走完全制覇という大記録を達成しました。来年新設の2歳優駿は将来的にどのような格付けになるか分かりませんが、少なくとも「完全制覇」の偉業は当分維持されることになります。こんな記録を達成できる騎手は果たしてこの先現れるんでしょうか...。

(逆光ですがJBCレディスクラシックのパドック)


 そしてスプリントは実況録音の担当、という立場で参加。何と言ってもコパノキッキング=藤田菜七子騎手が歴史に残る女性騎手としてのGI/JpnI競走制覇という快挙なるかが最大の焦点。当然実況する上ではイーブンでなくてはいけないんですが、やはり3コーナーでノブワイルドを自ら捕まえに行って先頭に立ったあの光景には、ぞくっとしたものです。

(JBCスプリントの塗り絵)


 しかし、それを測ったようにゴール前で差したのが地元浦和・小久保厩舎でも人気のノブワイルドではなくてブルドッグボス。考えてみれば、2年前の大井JBCスプリントで勝ったニシケンモノノフと同タイムでの3着。復調しつつあって地元の利、を考えれば単勝70倍は「美味しい」馬券だったのかも知れません。実況していて勢いは完全に「差す」に見えていたのですがゴールの瞬間は「そんなにJBCは甘くないのか...」という気持ちとが正直ないまぜになっていました。東京盃の実況録音の収録に行っていて「初重賞制覇」の瞬間を見ていたからなおさら複雑だったのかもしれませんが。レース後に藤田菜七子騎手騎手から発せられたのは「悔しい」の言葉。大レースの勝利という大魚が寸前でするりとこぼれて行ったその悔しさたるや、私のような凡人には想像しがたいものでしょう。

 クラシックは人気2頭、オメガパフュームとチュウワウィザードの最後は火の出るような一騎打ち。勝ったと思ってデムーロ騎手が手を上げてしまうくらいの大接戦、名勝負でした。スペシャルウィークとグラスワンダー状態。

 いやー、文字通りの「見たことのない浦和」でした。お昼時には各食堂に長蛇の列、パドックの周りには黒山の人だかり、JBCには圧を感じるような大歓声。しかし、それでいてファンの方々の滞留/移動の流れはスムーズで、我々の取材も困るようなことはありませんでした。小さな浦和に2年前の大井を上回るような人が集まってもJBCは開催できる。今後、JBC開催の可能性を広げる一つの契機であったことも間違いないでしょう。実際、朝に南浦和駅から競馬場まで徒歩で移動しましたが、道の途中に案内をしてくれるスタッフさんが多数配置されていたので、道中の移動もスムーズでした。

 1日に最高グレード3つ、というJBCが、地方競馬の盛り上げに最大の効果を発揮するコンテンツであることを再認識した、そんな浦和JBCでした。来年は大井に加え、2歳カテゴリーのJBC2歳優駿が同日の門別で行われます。2歳馬を11月にどう門別に集め、充実させていくか、課題がないわけではないでしょうけれど、来年以降も地方の「祭典」であってほしいと願わずにはいられません。

(戦いすんで日が暮れた浦和。新2号スタンドと夜空が幻想的だったのでパチリ)


 (´-`).。oO(いや、大都市圏を飛び出して地方開催のJBC現地へ行きたいだけでしょ、って言われたら図星ですけど)

 さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、明日6日(水)に園田で行われるヤングジョッキーズシリーズの話題を中心にお送りします。西日本はいよいよこの園田ラウンドがラスト、大井・中山へ行ける切符を掴むのは誰になるか!お楽しみに!

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