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競馬が好きだ!

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...と言って2015年へ行ったら確かに車はスカイウェイを走っていました。しかし現実世界では2020年になっても車は空を飛んでいないですねぇ。カブスは程なくして(2016年に)ワールドシリーズで優勝しましたけど。こんばんは大関です。

上半期最後のこのブログ更新、つい先日「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」を久々に地上波で見たら「未来を予測する、という行為がいかに難しいものであるか」を、今年は特に思わずにはいられませんでした。デロリアンで1年前に行って競馬ファンに「来年は牡馬と牝馬で無敗の二冠馬が誕生するんだよ!」と言ったら、ある程度は信じてくれる人もいるでしょう。

しかし「オークスもダービーもファンが誰もいない競馬場で行われたんだ!」と言っても、信じてくれる人はいないでしょう。1955年のドクが30年後には俳優のロナルド・レーガンが大統領になっていると聞いても信じなかったように。

先日宝塚記念が終わり、2020年の上半期の中央競馬も終了。まさか、3月以降の中央競馬が歓声の響かない競馬場で行われるなど、予測は不可能だったでしょう。1年ぶりに行った函館競馬場にもファンの歓声が響いていないなどとも。昨日、今年の上半期のGIをあらためて全部じっくり見直してみましたが、フェブラリーステークスだけは、実況の裏に大歓声が響いていました。結果的に自分は「無観客ではないGIを実況できた」という、ある意味強運を神に与えてもらっていたのかも知れません。1か月後には「現地に行くはずだったドバイワールドカップデーが中止になった」という経験もしましたが。

そんな中でも、上半期の競馬には劇的な、印象的なシーンが沢山ありました。牡馬牝馬両方で無敗の二冠馬誕生、史上初の同一GI・4連覇の快挙、豪華なメンバーの競演、などなど。自分にとっても初めて実況したクラシック=オークスが63年ぶりに無敗の二冠馬誕生という素晴らしいレースになるという事もありました。実況がそれに相応しかったのかはハッキリ言って疑わしいですが。

しかし、あえて自分が今年上半期の競馬(日本に限らず)で最も印象的なレースを挙げるとしたらこう答えるでしょう。「3月の香港ダービー」と(レース映像はこちら)。実況したレースに限ればデアリングタクトのオークスですが...。

今年のこのレース、断然の人気を集めていたのは地元生え抜きのゴールデンシックスティー。1月の香港クラシックマイル、2月の香港クラシックカップを制し、史上2頭目の「香港4歳三冠」へ王手をかけていました。そんな中で、大胆にも後方待機から直線弾けるような伸びでゴール前、図ったように差し切って優勝。ラッパードラゴン以来の三冠馬となりました。あの短い直線のシャティンで、後方から鮮やかな差し切り。愛馬の力を信じてじっくりと構えたヴィンセント・ホー騎手の手綱さばきもまた唸るようなものでした。何かオークスのデアリングタクト=松山弘平騎手のコンビにも似た雰囲気を見たような。

新型コロナウイルスの影響で無観客が続きながらも、競馬は滞ることなく開催が進み、予定された日程が上半期は終わりました。こんな事態になることを想像できなかったように、下半期の日本競馬もどのような形となっているかを、正直想像できません。けれど、またファンの方々の歓声が響く競馬場であってほしい、というイマジネーションを働かせています。そもそも、自分の下半期ですらどうなるか想像できませんが...。だとしても、しかるべき決断と行動をし、目の前の1日1日を必死に過ごす、そんな自分でありたいと思っています。

バック・トゥ・ザ・フューチャー3のラストシーン。ジェニファーが未来から持ってきたファックスの「YOU'RE FIRED!!」という文字が消えた後。「君の未来はまだ決まっていないという事だよ。未来は自分で切り開くものなんだ」。ドクのこれまた名言ですね。こんな時代だからこそまた見直したい名作。うん。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」では、上半期の地方競馬を各種リーディング、数字とともに紹介していきます。無観客になっても売り上げは軒並み上昇し、うなるようなレースが沢山ありました。下半期もたくさんの熱いシーンに巡り合えますように。お楽しみに!

今日の写真は、宝塚記念デーの写真。といってもこれは2014年、大阪勤務の頃に宝塚記念の日、最終レース後の馬場開放のイベント開始直前に撮った一枚です。競馬場にこんな長蛇の列ができる、それが実に尊いものだった、ということを知ることになるとは。本当に未来なんて分からないですね。

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