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競馬が好きだ!

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 こんばんは、大関です。

 先週ここでも書いた通り、先週のフェブラリーステークスを実況して来ました。

 入りの600mが34秒1、というペースで縦長の展開になりましたが、最後は後ろで脚をタメる自分の競馬をしたノンコノユメが、ゴール前でゴールドドリーム、インカンテーションをかわし切って2015年ジャパンダートダービー以来のGI(JpnI)タイトル、悲願の中央GIタイトルを手にしました。

 4コーナーでゴールドドリームが中団まで動いて来たときには「ああ、やっぱり来たな」と思いましたし、後方からやはり自分の競馬に徹したノンコノユメが差してきたか、この舞台がベストのインカンテーションもやはり力はあるか...と見えていたところから、ゴール前は内田騎手、ムーア騎手、三浦騎手の三者の火の出るような叩き合い。明らかに200mを切ってからの脚はノンコノユメが一気に飲み込む、と見える脚でしたが、そこからゴールドドリームの捻り出した底力も凄まじいものでした。ムーア騎手の鞭が唸る中、馬体を併せて、差し返そうとする脚を見せていたのです。

 そこで一瞬「脚色は明らかに突き抜けるかと思ったのに」と、戸惑ってしまったのが命取りでした。言葉で表現しなければいけないゴールドドリームの食い下がりを描くことが出来ず、迷いが実況に出てしまったと。あそこで「併せて抵抗するゴールドドリーム!しかし、ノンコノユメが外からかわし切ったゴールイン!」とか表現できないのが今の自分なのでしょう。脚色の相対比較がきちんと出来ていれば、ああはならなかったはず。GIのゴール前というギリギリの状況で出来ないという事は、普段の脚色の見極めがまだまだ甘い、と告白したに等しい訳です。嗚呼、こんな事はスプリンターズステークスや朝日杯の後にもココに書いていたような記憶があるのですが。

 ...オリンピアンのような強い精神が欲しい。その夜、スピードスケート女子500mでの小平選手の歓喜のガッツポーズを画面越しに見て尚更そう思いました。スピードスケートは一発勝負、4年間やってきたことがこの三十数秒に全て試される、勝つにはミスは絶対に許されない。そんな中でもオリンピックレコードで悲願の金メダルを手にする。それに相応しい強さを、努力で育んできたからこそ為せる技なのでしょう。ワタクシ大関のような甘い人間とは違って。

 毎度の事ではありますが、GIの実況は色んなことを教えてくれます。この悔しさを忘れてはいけない、と肝に銘じて、また今週末の小倉から再スタートを切ってこようと思います。「ファンの皆様の忌憚のない意見こそアナウンサーを育てる」(ラジオたんぱ・白川次郎アナ)のですからね...。

 さて、今日の競馬が好きだ、火曜日は地方競馬の話題を中心にお伝えします。明日は大井で2600mの金盃、その大井ではフェブラリーステークスで果敢なレースを見せた去年のJBCレディスクラシック勝ち馬、ララベルの引退式も行われます。今週もお楽しみに!

(↓フェブラリーステークス実況で使った塗り絵)
 

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