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競馬が好きだ!

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テレビアニメ「ウマ娘プリティーダービー Season2」が先日、最終回を迎えました。ここではネタバレは特にありません。ご安心を。

これは育成シミュレーションゲームが題材でして、競走馬が美少女化した、いわゆる「ウマ娘」たちがレースでの勝利を目指す物語です。

登場する馬の名前はだいたいは実在したものが使用されています。しかし、牡馬、牝馬問わず全てが美少女として登場しています。男性はトレーナー以外出てきません。

Season1はおととし放送されていたのですが、最初は違和感しかありませんでした。3冠馬だろうがGIを勝ちまくった馬だろうが、全てが萌えキャラ。それだけに、こちらが勝手に抱いていた名馬のイメージがことごとく覆されていきました。レース名や競馬場(ストーリー上はレース場)はほぼ実在する通りに描写されています。ですから、絵的には競馬場で人が走る形になり、非常にシュールな感じもしました。私はアニメにも理解がある方なので、まあこれもありかと思いながらも、観ていてちょっと気恥ずかしい感じもしました。

しかし、Season1の後、いつかまた観られればなと思うようになっていました。実際のレース結果は踏襲しながらも、レースに至る経緯はオリジナルストーリーにするなど、フィクションとノンフィクションの織り交ぜ方が良かったのだと思います。この時には、名馬が美少女化していることに対してはすっかり耐性ができていました。

そして迎えたSeason2は期待しかありません。しかも、登場人物は90年代に活躍した馬ばかり。主役はトウカイテイオーとメジロマックイーン。現役時代は1回しか対戦経験がなかった2頭なので、春の天皇賞以外でどうライバル関係を描いていくのだろうと思いましたが、これがうまいことやってくれています。特にトウカイテイオーという時点で題材に不足はないですよね。2度の骨折から立ち直り、GIを勝った馬ですから。

それからトウカイテイオーとメジロマックイーンが活躍した90年代前半は競馬ブームの真っ盛り。個性的な馬が数多くいました。ツインターボ、ナイスネイチャ、イクノディクタス、マチカネタンホイザなども登場し、ストーリーの脇を固めています。同時代を走ったライスシャワーやミホノブルボンの活躍もサイドストーリーとして描かれています。今回のSeason2の方がより面白いと感じるのは、これらの個性的な登場人物によるものだということは間違いないでしょう。

Season2は全13話でトウカイテイオーのラストラン有馬記念で物語は締めくくられるのですが、私が一番感動したのが第10話ですね。故障で戦線から離脱し、もう引退を決意するところまで追い詰められたトウカイテイオー。しかし、あのウマ娘の活躍を見て引退を思いとどまるのです。これは泣けます。しかもそのウマ娘は実際にはトウカイテイオーと対戦したことのない馬でした。これがアニメの面白いところ。フィクションのなせる業じゃないでしょうか。

まだご覧になったことのない方で興味のある方は、何かしらの方法でご覧になってみてください。ただし、私はこのアニメの回し者ではありません。

先週の阪神は珍しく風がなくていい日和でした。阪神はずっとこんな気候ならいいのになと思わせるほどでした。お客さんも楽しかったことでしょう。

さて、今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題。14日(水)に大井競馬場で行われる交流重賞・東京スプリントと翌15日(木)に園田競馬場で行われる菊水賞の展望をお送りします。お楽しみに!

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