土曜日の中山競馬場、そばを頼んでしばらくしたら、サービスステーションの女性から「米田さん、あの...」と話しかけられました。
もしかしたらお金が足りなかったかな?なんて思いましたが、そういう勘違いはたまにあることです(頻繁にあってはいけない)。あるいは品切れかなとも思いましたが、それにしてはずいぶん神妙な表情でした。ちょっと状況がヘンだぞと思いました。
すると女性が続けます。「実は、注文したそばが70円値上げになってしまいまして...」。「な、70円も!?」と私は思わず驚いてしまいました。
モノの値段が上がっています。ロングセラーの食べ物やお菓子が値上げされたことがニュースで取り上げられるほどです。
しかし、こういうことって頭で分かっているだけでは実感できないものです。自分の身の回りに起きてようやく事の重大さに気付くのです。
私はスーパーやコンビニで買い物をする時、とりあえず品物があればいいやと思い、あまり値段は気にしない方です(成長しないと)。しかし、目の前で改めて値上げについて言われると愕然とします。
そもそも我々の放送室にあるメニュー表の値段が書き換えられていなかったのでこういうことが起きたのですが、逆に言えば、すでに値段が書き換えられていたら、私は何も気づかなかったかもしれません。
まあ、何も食べないわけにはいきませんから(喋る仕事は結構エネルギーが要ります)、いずれにしても注文するわけですが、やはり70円の値上げを宣告されると辛い...。
土曜日は天ぷらそばを注文したのですが、結果的にメニューの中で最も値上げ幅が大きい商品でした。それが悔しくて日曜日は50円増の月見そばにしました。それでも50円増よ...!!
話は変わって、先週の競馬界は別れの週。7人の調教師が引退を迎え、最後のレースを終えました。藤沢和雄調教師も引退する時代になってしまいました。時が経つのは早いものです。
藤沢さんといえば、私が競馬を見始めた頃、タイキブリザードなどの活躍馬を輩出していました。その後、タイキシャトル、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイなどを世に送り出し黄金期を迎えました。懐かしいです。
藤沢さんはユニークな受け答えが印象的です。ひと昔前はインタビューで「お馬さんに言っておきます」と締めくくるのがお決まりでした。その後誰かに指摘されたためか、私がこの業界に入ってからはすっかりそのフレーズを言わなくなっていました。生で聞いてみたかったな...という思いもあります。
それから、インタビューではあまり核心的なことを言わない印象がありました。しかし、わざと言わないようにしている感じではないと思います。照れ隠しのような感じに見えました。
フワフワとした感じでお話されるので、取材する側としてはなかなか核心を突けず、手強かった記憶がありますが、優しい雰囲気で取材しやすかったことを覚えています。
そういえば藤沢厩舎にいた馬46頭中、33頭が蛯名正義厩舎に移りますね。蛯名さんが騎手時代初めてGIを制したのが1996年天皇賞・秋。優勝馬バブルガムフェローは藤沢厩舎でした。そんな因縁もあるのでしょうか。今後に期待しましょう。
写真は、藤沢さんが選出された今年度の東京競馬記者クラブ賞特別功労賞、表彰式でのシーン。雰囲気だけでも感じてください。
さて、今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題。3月2日(水)に川崎競馬場で行われる牝馬のダートグレード競走・エンプレス杯の展望をお送りします。お楽しみに!
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