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競馬が好きだ!

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「今まさに、奇跡を起こす時を迎えた、21世紀の旅人よ。我こそは、新時代アナウンサー、福澤朗!ここにあり!!」って叫ぶ福澤朗さんに西武ドームで熱狂していたのがもう20年前ですか。早いなぁ。こんばんは大関です。

先週は秋開催の開幕週の新潟で仕事、そして日曜夜は東京へとんぼ返りして本社で凱旋門賞中継のお手伝いと長い週末でした。何と言っても史上初の3連覇という歴史的偉業に挑むエネイブルが最大の注目。去年よりはるかに順調にレースを使われて、ロンシャンへの適性は今更言うに及ばず。快挙達成の瞬間は近い、というのが大方の意見でした。

日本勢は田んぼのような馬場の菊花賞で完勝、ジャパンカップの大レコードを演出したようにスピードも十分なキセキ、菊花賞、天皇賞(春)を制している母系は欧州血統のフィエールマン、有馬記念を制したハービンジャー産駒のブラストワンピースのGIタイトルホルダー3頭が参戦。スピードシンボリが日本馬で初挑戦してから50年、歴史の扉を開けてくれ、という思いも当然今年もあった訳です。しかし、馬場が日本式表記で「重」に悪化したことが、結果的には日本勢にとって厳しいものだったのでしょう。

直線、伸びあぐねた日本馬を置き去りにして、直線は完全にエネイブルをめぐる勝負。満を持して抜け出したエネイブルでしたが、それを最後に外から図ったように差し切っていったのは、地元フランスの5歳牡馬ヴァルトガイストでした。地元の名門アンドレ・ファーブル厩舎、レイルリンク以来13年ぶり8回目の凱旋門賞制覇はゴスデン厩舎にデットーリ騎手というゴールデンコンビを阻止する結果になりました。日本でも平地GI3連覇がいまだに果たされていないのを見るにつけ、競走馬が3年もの間トップを維持するのは相当難しいのだなと思い知りました。今回の場合は、馬場が悪化するというある意味「運」がエネイブルから逃げて行くようなシチュエーションでもあった訳ですが。ヴァルトガイストも切れるタイプだから馬場が渋るのは良くないのかなという印象でしたが...。べっ、別にエネイブルの2着付けの3連単買って外して悔しいから言ってるんじゃないんだからね!!

日本馬は結局今年も勝てませんでした。いや、むしろ日本馬がオルフェーヴル以降勝ち負けに加われていない現実が、重く問われてしまったのかもしれません。ガラパゴス化したと揶揄される日本の馬場やら競馬に対する批評は当然出てくるでしょう。しかし、なぜオルフェーヴルやナカヤマフェスタが勝利寸前まで行けたのか?

ある意味、そのような馬も活躍するのが日本競馬における懐の大きさなのでしょう。今のままで良いとは言いませんが、ある意味、血統や好走条件の多様性が担保され、今後も日本馬が挑戦を続け、そこに少しの運があれば、日本競馬の悲願はそう遠くないうちに達成されるような予感がします。主観ですが、多分その時単勝は結構な額の払い戻しになっているような...。

日本馬の海外挑戦はまだまだ続きます。凱旋門賞だけが海外競馬じゃございません(これ大事だと思う!)。今年はドバイ、香港、イギリスで勝った日本勢、また吉報が届く時を楽しみにしつつ仕事することにします。アメリカ?オーストラリアも?

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、来週月曜に行われる交流JpnI=マイルチャンピオンシップ南部杯の話題を中心にお送りします。中央の3日間競馬が終わっても...無事に終わっていて欲しい。楽しめるオーロパークの大一番。お楽しみに!

今日の写真は秋の新潟でも美味しいんですよ。こちら。

(へぎそば、次に食べられるのは来年ですかね...)

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