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競馬が好きだ!

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こんばんは、大関です。

 

ワタクシ大関もそれなりに実況のキャリアを積んできましたが、500万特別でこんなにテンションが上がったのは初めてでしょう。

 

先週の土曜福島9レース、開成山特別。障害界の絶対王者、J・GIを5勝のオジュウチョウサンが平地のレースになんと4年8か月ぶりに出走、それも鞍上には武豊騎手。どんなレースになるのか、障害の最強馬は平地でも強いのか、大きな注目を集めるレースの実況が、何のご縁か、ワタクシ大関に回ってきたのです。

 

どんなレースになるかは全く読めませんでしたが、スタートはとにかく注視しておく。そして断然人気になるだろうから、勝負どころで動くタイミングだけは見逃さないように、という事を最も注意して実況に臨みました。

 

(書き込みを大量に入れたレースの実況用塗り絵)

 

そしてレース。ファンファーレ後に凄い歓声が沸き起こって、500万下の実況でこんなに熱気を感じたのは過去にあるだろうかと思うくらい、気持ちが入っていました。GIのボルテージに自然とこちらもテンションが上がっていく感覚、とでも言えば良いのでしょうか。

 

2周目の3コーナーでオジュウチョウサンが先頭に立ったとき(そのタイミングは見逃さないぞ、という感覚で実況していたので、尚更気合が入っていました)、そこから直線の攻防、ゴールしてから武豊騎手が引き上げて来るまでの場内の盛り上がりたるや、もうGIでした。

 

勿論、個人的には「あの実況で良かったのか?」と思うと反省することがあります。いくら人気とは言っても、場内実況という立場である以上、あそこまで熱くなって良かったのか?もっと抑えるべきじゃなかったのか?と。そして、2着の馬(ドリームスピリット)が2番手に上がるところで突然出てくる形になったのも反省しなくてはいけません。オジュウチョウサンが早めに動いていた以上、先行勢が苦しくなってきたところへ差してくる馬がいるはず、だからこそ後ろにいるドリームスピリットが最後の最後に伸びてくると考えて、直線でもきちんと言っておかなきゃいけなかった、というのは事実です。多分、大阪時代にあんな実況をしていたら「おい大関、あの実況は何や?なんで2着馬が伸びてくるところをもっときちんと早く捉まえられんのや?」と先輩から厳しくお叱りを受けていたでしょう。

 

レース後、オジュウチョウサンの長山オーナーは「今年は平地で有馬記念を目指す」とコメント。賞金的に出るにはファン投票で上位に入って出走権を取るしかありませんが、この福島の盛り上がりを見れば、ファンの皆様が大きく後押ししてくれるのは間違いないだろう、という気がしました。

 

こんな経験は、実況アナとして滅多にできないでしょう。とにかく、忘れられない実況になった事は確かです。これを他のレースに生かせるように、また頑張っていかなきゃいけませんね。



(何重にも人垣ができた開成山特別の表彰式)

 

さて、今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題から。ダービーシリーズの決勝戦にして、日本の3歳ダートの頂点を決める生涯一度の晴れ舞台、ジャパンダートダービーの話題を中心にお送りします。お楽しみに!

 

 

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