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競馬が好きだ!

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 こんばんは、大関です。

 先週末は阪神へ出張。アップトゥデイトの圧巻の強さにちょっと圧倒されながら阪神スプリングジャンプを実況していました。逃げて後続を全く寄せ付けない完勝劇!しかし、今の障害界は、こんな強い馬のさらに上にもう1頭いるのですよね。

 振り返れば、2015年にJ・GIを連覇、2016年からの障害界はこの馬の天下になるはずだったアップトゥデイトが、そこから2年もJ・GIのタイトルから遠ざかるとは。歴代でも屈指の強さのこの馬の挑戦すら退ける、オジュウチョウサンという馬の存在をリアルタイムに楽しめる我々ファンは、本当に幸福なのかもしれません。

(↓阪神スプリングジャンプ、放送席から見た発走直前)


 歴史的な名勝負になった去年の中山大障害から4か月、春のグランドジャンプではどんな結果が待ち受けているのでしょうか。障害2000回騎乗で引退する意向を示している林満明騎手とアップトゥデイトが復権を果たすのか、オジュウチョウサンがバローネターフに並ぶ大障害コース5勝目の偉業か、はたまた新星が一気に勢力図を変えるのか...。楽しみになるアップトゥデイトの勝利でした。

 

 そして、翌日は3月11日。



 半旗が掲げられた中で行われたフィリーズレビューを制したのは、リバティハイツ。1勝馬の身で抽選を突破し、桜花賞行きの切符をもぎ取りました。管理していたのが、「福島県」出身の高野友和調教師。実は日中放送席で「東北出身の調教師は重賞にどの馬を...」という話になっていたのです。こんな事ってあるのか...と、不思議な感覚になりました。

 振り返ってみれば、7年前の3月11日は金曜で、本当なら小倉へ出張するはず、でした。それが翌日の準備をしていた午後、人生で経験したことのないような大地の揺れに襲われ、全ては一変しました。

 大関の地元(茨城県日立市)も震度6強の揺れ、SNS上では被害の状況が飛び交っている。家族と連絡が取れたのは次の日の朝になってからでした。茨城の家族がケガもなく、1か月少々経った大型連休中、まだ本数の少ない常磐線を乗り継いで日立まで帰り、家族と涙しながら再会できた事は多分、一生忘れられないでしょう。

 7年前、震災の翌週から急遽小倉へ、桜の咲く頃まで、ほぼ毎週のように行くことになりました。自分の地元や家族を案じながら仕事するのは辛いものでしたが、「自分の仕事を全うすることが、地元の方々に元気を与えられる事になるんだから」と言い聞かせて実況していました。あの当時の声はアナウンサーを名乗るには恥ずかしい、腹から出ていない声でしたが。

 復興に向けて、まだまだ道は遠いもの。大阪勤務時代、盛岡でのJBCを観戦したその足で翌日から陸前高田や気仙沼を見てそんな気分は一段と強くなりました。まだまだ大変な思いをされている方々は沢山いらっしゃる。そんな方々に自分って何が出来るのだろう?という思いを巡らせつつ、生活していければと思います。仕事するだけじゃなく、それ以外でも出来る事もあるはずですから。

 さて、今日13日(火)の競馬が好きだ!は、14日(水)に船橋で行われるダートグレード=ダイオライト記念の展望を中心にお送りします。そういえば、このレースは7年前には震災の影響で3月開催のはずが5月開催になっていたのですよね。無事に競馬が行われる日常に、改めて、感謝しつつ。

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