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競馬が好きだ!

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 こんばんは、大関です。

 あっという間に今週末で、秋の中山阪神開催も最終週。大阪勤務の頃に知り合いの記者の方と「秋の阪神(セントウルS)が始まると、もう年末まであっという間」という話をした事がありますが、実際その通りですね。おそらく今年も、ここからさらに毎週のようにGIだー、と言っているうちに、年末が来ているのでしょう。JRAのGIの谷間となる週末(10月の体育の日を含んだ3連休と、11月の文化の日を含んだ3連休)にも南部杯、JBCと交流JpnIがあるので、日本競馬でいわゆる「じーわん」と読むグレードのレースが、今週末から13週連続で行われる事になります。12月28日のホープフルS、翌日の東京大賞典をその次の週末のように扱えば、14週連続?いやはや、長く楽しめるお祭りですね。

 そして、秋の中山阪神開催最終週と言えば忘れもしない「大関が場内実況デビューした」週です。2009年10月3日土曜日の阪神1レース、アドマイヤサーフという馬が逃げ切って勝ったレースでした。それまでに何度か「ラジオの中継の中限定(場内実況は先輩がしていました)」で実況したことはありましたが、場内実況はそこがデビュー戦でした。

 相当緊張するんだろう、と覚悟はしていたものの、それは想像の域を超えていました。レース前の出走馬紹介で「自分の声が、場内に響き渡っている」という練習ではまず味わえない感覚に陥り、双眼鏡を持つ手も、足も震えっぱなし。双眼鏡で見る馬が手の震えでブレて見えていました。11頭立てのレースで、先頭から馬を追って行く時に1頭飛ばしてしまうなんて事も...。

 断然人気の馬が先頭に立ってそのまま突き放して悠々逃げ切り、という実況しやすい展開に恵まれ、何とか実況は終了。ファンファーレが鳴ってから、実況が終わるまでの記憶は、その部分だけごっそり抜け落ちたまま。我に返って当時大阪支社勤務だった中野アナに優しく「どうだった?」と聞かれても、「何が何だか分からないうちに終わってました...」と蚊の鳴くような声で答えるのがやっと、という状態でした。

 憧れだった場内実況デビューを果たして、こんなプレッシャーのかかる事を毎週コンスタントにやっている先輩は凄い、と感じるしかなかった週末。そこから丁度8年後に、GIを実況する事になっているとは何だか不思議なものです。

 という訳で、スプリンターズステークスの実況に備えて、あれこれ資料を作りながらこのブログを書いています。1200m戦ですから、余計な事を言える余裕は無いのですが、「シンプルな実況にこそ美しさが宿る」と信じて、それを出来る限り体現出来るような実況をして来たいと思います。

(↓GI実況の前にはあらかじめ作っている出走予定馬の塗り絵。これを暇さえあれば読んで口に馴染ませるのです)


 ちょうど今日で亡くなられてから10年。一度もお会いした事は無いのですが、シンプルでわかりやすく、数々の名実況を残された、日本短波放送(ラジオたんぱ)の名アナウンサー・広瀬伸一さんも、きっと厳しく見守っておられると信じて、その期待に恥じぬよう。


(↓1頭ずつこんな資料も作ります。写真は去年のエリザベス女王杯の時に作った資料)


 さて、今日26日(火)の「競馬が好きだ!」では、27日(水)に行われるJBCクラシックへの重要なステップレースであるJpnII・日本テレビ盃の展望を中心にお送りします。去年はアウォーディーが接戦を制して、続くJBCクラシック制覇につなげた一戦、今年はどうなるでしょうか。

 

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