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競馬が好きだ!

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 こんばんは。大関隼です。

 先週の地方競馬と言えば、やはり大井で行われた第17回JBC競走に尽きるでしょう。好天に恵まれ、大井競馬場も盛り上がっていました。ワタクシ大関も、取材と実況録音のため現地に行っていたのですが、やはり「地方競馬の祭典」にふさわしい熱気は、場内を歩いているだけで伝わってきたものです。

(好天に恵まれた大井です)




(レディスクラシックのパドックからもう凄い人)



(発走直前。スタンド5階から見ていても人で埋まったゴール前です)


 レースも3つとも熱いものでした。クイーンマンボの回避で、3連覇のかかるホワイトフーガが1番人気に推されたJBCレディスクラシックは地元大井のララベルが、交流ダートグレートGI・JpnI完全制覇の偉業がかかっていた武豊騎手のプリンシアコメータとの激しい追い比べを制して、地方に初めてJBCレディスクラシックのタイトルをもたらしました。実況していて、JRAの人気馬に先んじての4コーナー前からの積極的な仕掛け、持つか...と思っていましたが素晴らしい勝負根性でした。レース後の共同インタビューで荒山調教師が感極まって涙してしまったそうですが、それだけ大きな意味を(地方にも)持っていた1勝だったのでしょうね。

 スプリントの注目は何といってもコパノリッキー。日本新記録となるGI/JpnI競走11勝目をかけて、出て来たのは初の1200m戦となるJBCスプリント。序盤は中団、そこから徐々に位置を上げて4コーナーでは前を射程圏、直線も外から捉えられるか...と思いましたが、惜しくも2着、内から抜けたニシケンモノノフが待望の初JpnIタイトルを掴みました。実況していて、「あー、ニシケンモノノフは間で出てくるスペースがあるのかな」と思っていると、外からコパノリッキー、ブルドッグボスも差して来る。しかし、最後で内のスペースが空くと迷わず内に差し込んで、図ったように捉えてのゴール。ロスのない1番枠を最大限に生かし切った、ジョッキーの好プレーが生んだ勝利、とも言ったらいいのか。レースの後知り合いの記者の方と「コパノリッキーが1200mでも力を見せる競馬をしたけど、それ以上に上手く乗ったジョッキーがいたね」という話になるくらいでした。

 そしてメインカードのJBCクラシックは、サウンドトゥルーが末脚一閃で3度目の挑戦にして初のJBCクラシックタイトル。直線、前でせめぎ合うJRA勢に外から1頭だけ違う脚で迫って来るのが見えた時には震えました。やっぱり衰えなんて無かったのかと。今年はどのレースもゴール前は手に汗握るような大激戦、GIレースのゴール前が盛り上がるのは何度も経験していますが、1日でこんな震えるような感覚を3回も味わえるのは日本競馬でJBCだけ。これで10年連続JBCは現地で見届ける事になりましたが、「やっぱりJBCって良いなぁ」という感覚に浸りながら、今年も大井を後にしたのでした。

 来年のJBCはJRAの京都競馬場が舞台。JBCクラシックの後に、JBCのフラッグが大井から京都へ引き継がれるセレモニーが行われ、当日JBCの本馬場入場を担当した関野浩之さんの「来年は京都競馬場でお会い致しましょう」というアナウンスにはぐっときました。果たして、「JRAの競馬場で行われるJBC」がどんな雰囲気になるのか、それが楽しみになってきました。勿論、11年連続でJBCは現地で、となれば最高ですが...。それを実現させる事が目標、としておきましょうか。

 さて本題。今日7日の「競馬が好きだ!」は、ホッカイドウ競馬の年間開催の掉尾を飾る大一番、道営記念の展望です。現地門別競馬場で場内実況を担当する、岸根正朋アナウンサーからの見所紹介メールもまじえてお送りしていきます。お楽しみに!


★今後1週間、オッズパークで購入可能な主な地方重賞
9日(木) ブロッサムカップ(門別)、道営記念(門別)
9日(木) ラブミーチャン記念(笠松)、兵庫クイーンカップ(園田)
11日(土) 周防灘賞(佐賀)
12日(日) クインカップ(ばんえい)、南部駒賞(水沢)、北國王冠(金沢)
14日(火) 兼六園ジュニアカップ(金沢)

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