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競馬が好きだ!

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 こんばんは、大関です。

 先週は春の開催開幕週の東京で実況でした。例年この春の開幕週の東京と言えば新緑が目に眩しいくらいで、競馬観戦には最適な気候になってくる時季。去年のフローラステークスの実況などを聴き直してみると、GIのような大きな歓声が実況の後ろに乗っていました。

 数日前に、ダービー当日までの中央競馬が無観客で行われることが発表され、あの広い府中で、無観客でダービーが行われるとはどんな雰囲気なのかは皆目見当がつかない...と思いながら府中へ。朝にフジビューウォークを歩いていくと、本当に今日ここで競馬をやるんだよね?と疑いたくなってしまうくらい「静寂」に包まれていました。


(新緑が鮮やかな東京競馬場。いつも通りなんです。無観客であること以外)

 土日と実況していると、やはり広い府中ということもあるのか、無観客という状況が運んでくる違和感が、なおさら際立っているような感覚になりました。フローラステークスも、横山武史騎手が内をロスなく運んで抜け出したウインマリリンが、レーン騎手のホウオウピースフル、ヒューイットソン騎手のフアナの猛追を抑え切って人馬ともに初の重賞タイトル、という「普通なら大歓声が起きたであろう」見応えのあるゴール前だった、のですが。

 肉眼で見ていると、脚色的には外の2頭のほうが勝っていたので、最後の1完歩で際どくなるかな、と思っていたんですけどね。入った瞬間に横山武史騎手がガッツポーズをしているのが見えて、ああ、このくらいの接戦でもやっぱり分かるんだな、ジョッキーの皆さんってやっぱり凄い...と、「実況アナたる自分の感覚」が、プロのアスリートであるジョッキーの方々とは月と鼈くらいの差であると痛感させられてしまいました(;´・ω・)後から映像で見てみたら、あの差は確かに...うーむ。


(フローラSの直後、実況席から。微妙にゴールは斜め前方)

 そして、土日ともに忘れられないくらいの強い風。カメラ越しの映像が強風でブレる位で、しかも風向きが運悪く?南風で、ダートコースの砂が舞い上がって、隣の芝コースの直線へ流れ込んでくるという事態が起きていました。勝負どころの最後の直線で突然視界が砂で煙るなんて未経験の事態でしたし、「多分この辺で来るから気を付けよう」と警戒していても肝が冷えます。とにかく無事に終わってくれたのが何よりでした。

 府中が強風に見舞われた日曜、日本同様無観客で競馬が続いている香港では、シーズン後半のハイライトとなる1日でG1・3レースが行われるチャンピオンズデー開催でした。一昨年からG1同日複数開催になり、一昨年、去年と現地で実況した自分にとっては、地元香港馬だけでの戦いになったとは言えど、やはり結果が気になるもの。チェアマンズスプリントプライズはゴール前の大混戦を内からぐいっと抜け出たミスタースタニングが復活のG1勝ち。チャンピオンズマイルはサザンレジェンドが、3連覇のかかっていた王者ビューティージェネレーションとの激しい競り合いを制して香港G1初制覇。メインのクイーンエリザベス2世カップでは、去年はウインブライトの2着、暮れの香港ヴァーズでも日本勢の後塵を拝したエグザルタントが押し切って待望のQE2初制覇と、どれも見応えがある勝負でした。

 やはりどうしても考えてしまうんですよね。ここにインディチャンプ、ウインブライトやサートゥルナーリアがいたらどうなっていたかなと。ただ、前向きに考えたら暮れの楽しみも増えた訳です。今日の上位組に、不在だった今シーズンの4歳三冠馬ゴールデンシックスティが加わって、日本勢と暮れの国際競走で戦うところが見られるでしょう(と信じている)。

 何度でも書きますが、競馬が続いていることに感謝して。何より自分が健康でいることを第一に、今ひたすら耐えて地中へ根を張っておく事にしましょう。さあ、今日からは美浦だ。

 さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題を中心に。木曜に笠松で行われる伝統の地方全国交流重賞オグリキャップ記念、週明けの名古屋の交流JpnIII=かきつばた記念の話題を中心にお送りします。お楽しみに!

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