お知らせ:

競馬が好きだ!

番組へのお便りはこちら

こんばんは、大関隼です。

先週は阪神へ出張でした。秋競馬開幕週、と言ってもまだまだ暑い陽気だった阪神ですが、やはり秋を迎えて、と感じるシーンは沢山あったものです。


(澄み切った青空と芝が目に鮮やかだった、日曜朝の阪神競馬場)

母ビリーヴのジャンダルムが土曜に新馬を勝ち、日曜に2鞍行われた新馬戦では父ディープインパクト、母アゼリのシルヴァンシャーと、ドリームジャーニーやオルフェーヴルの全妹にして「母オリエンタルアート最後の産駒」デルニエオールが勝ち上がり。その3頭が全て池江泰寿厩舎ということも話題になりましたし、セントウルステークスは北九州記念で前があかず不完全燃焼だったファインニードルが快勝でGIへ名乗りを上げ...と、この先の大レースに思いを馳せたくなるシーンを色々と見つつ、土日と仕事(実況と取材)をしていました。

思いを馳せる、と言えば、この秋競馬の開幕週で思い出したのが10年前。この開催から土日の競馬場に勤務として行かせて貰えるようになり、誕生日を週末の競馬場で迎えて(9月9日が日曜でした)、実況の練習を始めたのもこの週でした。

週末迫る金曜日、いよいよ実況の練習が出来るようになるという事にワクワクしながら慣れない手つきで塗り絵をこなし(最初は時間がかかるのです。6枚塗るのに今なら2時間弱の所で倍くらい)、土曜の中山競馬場の放送席で、双眼鏡を持って練習を開始...しました。確か最初は7レース、ダート1200mの500万下だったと思うのですが、「スタートしました!」と言ってみたけどその先が何も言えない。えーっと、あの馬は何だっけ?覚えたはずなのに口から出てこない。そうこうしているうちに、馬群はどんどん進んで行き、気が付いたらもうゴール前。か細い声で「ゴールイン!」と言うのがやっとでした。

聴き直してみたら言えたのは16頭のうち4、5頭くらいだったでしょうか。競馬のレースを何度も見ていたはずなのに、「馬ってこんなに速く走るのか...」と現実を思い知らされました。先輩方はどれだけ凄い事をしているんだ、こんな事が俺に出来るんだろうか、どうしよう?と頭を抱えるしかなかったのは今も鮮明に覚えています。

そこから練習をして、練習をして、ちょっとずつ馬の名前を覚える事に慣れていき、言える馬の数が増えていくことが最初は嬉しくて...という10年前の秋でした。そんな自分が10年経って、阪神で1200mの重賞を実況しているんですから不思議なモノです。

そんな秋の中山で、今年はGIスプリンターズステークスの実況をすることになりました。この「秋の中山、阪神開催の最終週」にも忘れられない出来事はあるのですが、それはその週末が近付いたらまた、という事にしましょう。初心忘るるべからず、実況デビューに向けて必死だったあの頃を思い出して、気合を入れる秋にしなくては...。

さて本題。今日の「競馬が好きだ!」は、今週の地方競馬の注目レースを中心にお送りしています。今週は大井でJBCクラシック指定競走の東京記念、もうそんな季節ですから、またあっという間に11月になっているのでしょうね。お楽しみに!

最後に写真をもう1枚。土曜の夜、梅田駅前へ行ったら、自分が大阪に住んでいた頃に見た記憶の無い「橋」が出来ていました。


( ´-`).。oO(これが○○バシと大阪駅を道を渡らずに繋ぐ、みんなが待ち望んでいた橋ですか。住んでいた頃にあったら...) 

お知らせ

お知らせ一覧