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競馬が好きだ!

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NHKマイルカップのファンファーレは当然、NHK交響楽団、いわゆるN響が演奏しました。ゆったりとした演奏で、まるでクラシックの楽曲を聴いているようでした。

演奏の安定感には定評のあるN響、さすがは最初から最後まで音が乱れることはありません。録音のファンファーレの倍は時間をかけたぐらいの長編だったような気がします。

生のファンファーレは、過去にいろいろな演奏がありましたね。もちろん素晴らしい演奏がほとんどですが、個性的なものもありました。ジャズの名トランぺッターが自由にアレンジしすぎたあまり、原型はどこにいった!?...と思わせるものや、合唱団がアカペラで歌うもの、竹笛で演奏されたものなど、数え切れません。

そういえば、スターターがスタンドカーに上がる前に生ファンファーレを始めてしまい、途中でやめ、やり直したこともありました。私はその場にいたのでよく覚えています。

発走までまだ時間があって待ち遠しいなんて思っていた瞬間、ファンファーレが響いて、あれ!?と驚いた記憶があります。でも、場内の雰囲気は「何やってんだ~!!」みたいな乱暴な感じではなく、逆にいい意味で盛り上がっていたような気がします。

皆さんはどのファンファーレがお好きですか?というのも、曲ではなく演奏のことです。普段競馬場で流れる録音の演奏、テンポの速い生演奏、ゆったりとした生演奏、市販で発売されているCDの演奏と、まあ大きく分けて4種類ってとこでしょうか。

私は断然、普段競馬場で流れる録音の演奏です。あれは実際の演奏を録音したものなのか、コンピューターで打ち込んだ音なのかよく分かりませんが、すごく心に響きます。GIはほとんどが生演奏ですが、たまに録音のファンファーレが流れると最高にテンションが上がります。

90年代終盤に中央競馬のファンファーレを収録したCDが初めて発売され、私も当時買いました。てっきり競馬場で流れている音源が収録されていると期待し、聴いてみると"曲は全く同じなのに何か印象が違う...。あれ?おかしいな..."なんて思ったものです。

つまりこれは、CD用に改めてブラス・アンサンブルが演奏し直しているものだったのです。確かに完璧な演奏なのですが、普段聞こえる音源の印象があまりにも強いので、違和感を覚えてしまったというところですね。

会社には過去の実況録音アーカイブが膨大にあるのですが、だいたいはファンファーレから記録されています。今の関東GIファンファーレはいつ頃から流れているんだろう?という素朴な疑問から過去のアーカイブを遡ってみました。

すると、1986年(昭和61年)・ダイナガリバーが勝った有馬記念が確認できる範囲では最初だったことが分かりました。実はこれ、打楽器の音が強めで、今の録音とは微妙に違うバージョンなんですよね。その2年後には今と同じバージョンになっていました。けっこう歴史があります。

それにしても競馬場で流れる現在の録音ファンファーレは音にエッジが利いてて良いですよね。音楽を評論するほど詳しくはありませんが、そんな気がします。この先ずっと変えないでほしいと思います。ましてや古くなったから収録し直すなんてこともね...。

さて、今日の「競馬が好きだ!」は地方競馬の話題。12日(木)に園田競馬場で行われる、のじぎく賞の展望をお送りします。お楽しみに!

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