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競馬が好きだ!

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こんばんは、大関です。ダービーの翌朝にこの文章を書いています。

令和元年のダービーは12番人気のロジャーバローズが2番手追走から押し切って、2016年生まれ7071頭の頂点に立ちました。浜中俊騎手は13年目、6度目の挑戦でダービージョッキーの仲間入りを果たすことに。

デビュー3年目で初GI制覇、それもクラシック菊花賞で飾ると、2012年に24歳の若さでJRAリーディング。順風満帆と思われたものの近年の苦難。乗り越えた先に待っていた栄光。検量室での第一声が報道陣に「ビックリした」。デビュー時に所属していた師匠、坂口正大元調教師が届かなかったダービーのタイトルを愛弟子が掴み取るという、やっぱりダービーだからこその浪花節と言うか、ドラマは令和の時代にも待っていました。

ゴール直後、検量室へ降りるときに山本直アナと思わずかわしたのが「これがあるのがダービーだね」。考えてみれば、「テン乗りでダービーは勝てない」「ダービーで波乱を呼ぶのは内枠の先行馬」「1番が圧倒的な好成績」―。このような昭和、平成に語り継がれていた競馬の世界、ダービーにおける格言が、令和最初の日本ダービーの結末にはある意味ぎゅっと凝縮されていました。

勿論、そんな諸々のジンクスを吹き飛ばし、新時代のヒーローの誕生を期待されていたのが断然人気のサートゥルナーリアだったのでしょう。しかしその前に立ちはだかったのが「同じ厩舎の2頭出しは人気薄から」という昭和からの競馬の格言を体現するような立場のロジャーバローズだったとは。別に懐古主義に浸るつもりはないですが、競馬というものが驚異的な速さで変化を遂げて行った平成から令和になってあらためて「温故」というものを思い起こしても良いのかしらん、などとも感じたのです。

事あるごとにワタクシ大関「ダービーというレースは1年間、人間としてどう過ごし、どれだけ成長したかを問うてくるレース」と書いているんですが、今年もとても勉強になるレースであった事は確かです。またダービーで学んだことを糧に、1年過ごしていかなくてはと気持ちを新たにしています。

さて、今日の「競馬が好きだ!」は、2週後に開幕迫ってきた「ヤングジョッキーズ」の話題を中心にお送りしていきます。12月28日の中山で決まるチャンピオンの座を目指し、若き才能の長い戦いが今年も開幕します。お楽しみに!

今日の写真は勿論、ダービーデーの府中から。


11万を超えるファンの皆様でびっしりと埋まったスタンド、大歓声のなかの本馬場入場、そして国家独唱から発走までの独特な緊張感。やはりこの雰囲気は、ダービーデーの東京競馬場にしかないなと見届ける度に感じます。

というわけで、最後に、
「まだ見たことが無い方、一度でいいです。ダービーを東京競馬場で見てみてください」。

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