高校野球が終わるとそう思わずにいられなくなってしまう大関です。どうしよう、夏競馬が終わった時には夏の終わった高校3年の球児のように泣いているかも知れない...

　本題。札幌記念の行われた先週、いつもより長い出張をしていました。どこにいたかと言うと...。

　20日に新ひだか町で行われた「サマープレミアムセール」。今年からサマーセールの中に選抜市場として新設されたもので、先月のセレクションセールに続いてグリーンチャンネルの中継司会という大役を仰せつかったのです。

　新設市場ということもあってか、序盤はセリに参加している方々も探りを入れているような印象。売れていくものの一気にヒートアップするようなセリではなく...という感じでしたが、後半になると様相は一変。2000万越えもどんどん出て、セリの合間に担当する「高額落札された馬の生産者の方々へのインタビュー」も、一気に忙しくなって来ました。「前半と後半で違うセリのようだった」とは現場にいた記者の方の感想でしたが。

　やはり、セレクションセールの時にも感じましたが、生産者の皆様が熱い思いを持って仕事に取り組まれている、という事を肌で感じられるのが、この仕事の最大の収穫だったと思います。「こんなに高く評価して頂けるのは本当に嬉しい」と、インタビューさせて頂いた方みんな笑顔だったのです。

　この方々の思いに応えなくてはいけない。サラブレッドの生産の集大成にあるレースというものを実況させて頂いている自分に、腑抜けた実況は絶対に許されないんだ、もっと自分を厳しく追い込まないといけないんだと身を引き締める大変良いきっかけになりました。

　今日からは例年の「サマーセール」も始まっています。サマーセール出身馬には近年ではウインテンダネス、トリオンフ、ディオスコリダーなど。またここから巣立った馬の活躍を楽しみにしたい、そして出来るならセレクションセール、サマープレミアムセールと来年も見に来たい、と思わせる夏でした。

　さて、今週末も札幌へ。台風の進路が少し心配ですが、ワールドオールスタージョッキーズの実況という大役が今年も巡って来ました。明日、出走馬と騎乗予定の騎手が決まれば、ひたすら音読あるのみ。それがどれだけ大事かは去年嫌というくらい思い知りましたから、しっかりと準備をして挑んで参ります。ではまた！