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「半導体関連株の大幅安継続」

「"半導体関連株売却資金"は市場の外に逃げず」

「金融・電力・食品・鉄道株が受け皿に」

 

 

4月22日の東京株式市場では、半導体製造装置メーカーが大幅続落です。前週末19日の米国市場において、NVDAが10%の下落となりました。東京市場でも半導体関連株が売られています。

 

 

昨年末と比べた半導体関連株の位置を確認しましょう。欧州・米国株は19日終値、日本株は22日の前引け値が昨年末と比べてどのような位置にあるか、確認します。

 

 

NVDA  +54

AMD  -0.5

MU    25.4

AMAT  17.2

ASML  13.7

 

 

NVDAの株価は19日1日で10%も下げましたが、昨年末と比べると、まだ54%上の位置にあります。AMDは昨年末価格を下回ってきました。次に日本の半導体関連株です。

 

 

東京エレクトロン +27.3

ディスコ          35.8

レーザーテック     7.8

SCREEN          33.8

アドバンテスト     9.9

 

 

東京エレクトロン、ディスコ、SCREENの株価は、昨年末比でまだ27%~35%の上の位置にあります。足元では急落していますが、それまでの上昇率がいかに大きかったのか、実感されますね。生成AI以上拡大に対する期待値が膨れ上がった結果、株価が大幅上昇しました。そして現状は、期待をかけ過ぎた反省感が強まっています。PER50倍超の高バリュエーション銘柄には、PER面の調整が本格化しています。

 

 

22日の東京株式市場では、半導体関連株が下げる一方、電力、海運、金融、食品、陸運などの業種では上昇株が目立ちました。半導体関連株を売却した資金が市場外に逃げるのではなく、市場内にとどまって金融株や鉄道株、食品株(JT、味の素、日清食品など)を買ったようです。大きく上げた半導体関連株は売却するけれども、そのお金を日本株に充てておきたいとの動きは要注目です。

 

 

今週26日の日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、日本の金利は上昇しました。3月に政策変更を行ったばかりですが、4月も円安を意識したアクションがあるのか、注目されます。

 

 

今週から日本企業の決算発表が本格化します。「予想PER40倍超の企業」と「予想PER13倍程度の企業」では、求められている決算内容が違います。

 

 

実戦的な観点では「低PERの企業が意外に高い業績予想・増配を公表した時」に、株価が上昇するケースが増えると考えます。特に株主への利益配分を高めている日本企業の場合、こうしたチャンスが増えると考えます。バリュー株への選別投資が有効な時期です。

 

 

4月22日午後3時10分記

 

 

 

 

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