「ASML、1-3月期の受注高36億ユーロ―――――10-12月期に対して4割の水準」
ASMLは17日、1-3月期決算を発表しました。同社は半導体ウエハーに設計回路図を転写する露光装置の世界最大メーカーです。16日現在の時価総額は3854億ドル(約60兆円)です。
ASMLの1-3月期の受注高は36億ユーロとなりました。過去最高となった10-12月期の92億ユーロに対して約4割の水準にとどまりました。
ASMLの受注推移(単位 億ユーロ)
22年
10-12 63
23年
1-3 37
4-6 45
7-9 26
10-12 92
24年
1-3月 36
ASMLの1―3月期売上高は53億ユーロでした。4-6月期の売上高は57-62憶ユーロを計画しています。17日の米国市場におけるASMLの株価の動きが気になります。
4月17日の日本株は下げました。前日に24年12月期の利益見通しを上方修正したレゾナックが大幅高となりました。レゾナックの大幅高を受けて、大阪有機化学、関東電化、トリケミカルなど、半導体材料に強みを持つ化学メーカーの株価も上昇しました。半導体製造用ロボットの成長を期待する観点から川崎重工も大幅高となりました。
東京市場の段階では、半導体関連株を買う意欲が強まっています。ASMLの受注減少が欧米市場における半導体関連株にどのような影響を与えるのか、注目されます。
4月17日午後3時10分記