「日本株下落」
「米国でVIX指数11%高→リスク資産圧縮の動きが広がる」
4月16日の日本株は下げました。前日の米国市場において、金利上昇・株安となったことを警戒し、日本株にも売りが膨らみました。米国市場では、VIX指数(ボラティリティ・インデックス)が1日で11%の急騰となりました。
VIX指数(米国時間15日)
19.23(+1.92P、+11.09%)
VIX指数は、オプション価格が変動すると動きます。オプション市場において、プットオプション(売る権利)を買う投資家が増えると、プットオプションの価格が上昇します。そうした展開になると、VIX指数は上昇します。
VIX指数の急上昇は「投資家がマーケットに対して強い警戒感を抱いた結果」と受け止められます。VIX指数上昇を受けて、機関投資家がポートフォリオにおけるリスク資産を圧縮したもようです。VIX指数はこの1年間における上限が約21.7と落ち着いた動きを示していました。
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三越伊勢丹、Jフロントリテイリングなど百貨店株が厳しい下げとなりました。Jフロントは15日、2024年2月期決算を発表しました。25年2月期の業績計画として売上高4215億円(前期比+3.6%)、事業利益445億円(同+0.4%)の計画を発表しました。利益の伸びが鈍いことが嫌気されています。それが、三越伊勢丹の下落にもつながっています。
Jフロントは25年2月期の販売管理費を1595億円(+5.5%)と計画しています。売上高は上期+6.5%、下期+1.0%と計画しています。
4月16日午後3時10分記