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「日本株安い、しかし想定よりも小幅な下げ幅」

「高PBR銘柄(グロース株)が下落」

「2月機械受注―――鉱山機械の受注増加」

 

 

4月15日の日本株は下げました。先週金曜日の米国株下落を受けて、日本株にも売りが先行しました。米国主力IT株との連動性の高い半導体関連株を中心に下げました。日本時間先週土曜日朝6時段階の日経平均先物夜間取引終値は通常取引比で700円安でした。その下落幅と比べると、本日の株安は「想定よりも下げ幅が小さい」と受け止められます。

 

 

PBRの高いグロース株中心の下落です。プライム市場上場で極めてPBRの高い株として知られるSHIFT(3697)が連日の大幅安です。

 

 

SHIFTは、ソフトウエアのテスト業務を主力としています。旺盛な需要に対応するため、エンジニア採用を活発化している企業として知られます。同社は11日、2月上半期の決算を発表しました。売上高は前年同期比約30%増加の523億円、営業利益は同7.8%減少の46億円となりました。

 

 

大幅増収ながら、販売管理費の急増によって、減益決算となりました。積極的な人員採用が続き、2月上半期の人件費は約56億円(前年同期比+35%)、採用費は24億円(同8.9%増)となりました。そのほか、家賃が7.7億円(同2.4倍増)、のれん償却費が7億円(+61%)となりました。販売管理費全体では118億円(同+40%)となりました。

 

 

積極採用・M&A戦略による経費増加は、戦略に沿った事実と捉えられますが、株価は2日間に渡って大幅に下げています。

 

 

また、同じ高PBR銘柄のマネーフォワード(3994)も12日に決算を発表し、15日に大幅安となりました。資産管理アプリの供給で知られます。結果的には、赤字決算が嫌気されました。

 

 

医療関係者向けサイトの運営事業を柱とするエムスリー(2413)も高PBR銘柄として知られます。本日は2月8日の安値を下回り、昨年来安値更新です。

 

 

一方で、高PBR銘柄の中では、上昇している銘柄もあります。ベイカレントコンサルティング(6532)には大量の買いが集まりました。同社は12日、2月本決算を発表しました。25年2月期について、22%増収、20%増益見通しを発表しました。新年度の増配・自社株買いを発表したことも好感されています。

 

 

              ☆

 

 

内閣府は15日、2月の機械受注を発表しました。受注総額は前月比2.1%増加、船舶・電力を除く民需は前月比7.7%増加となりました。

 

 

機械受注からは「鉱山機械」の受注動向を以下に転載します。

 

 

鉱山機械

1017億円(+74%)

1118億円(+18%)

1214億円(+63%)

15億円(-33%)

234億円(2.6倍増)

 

 

2月の鉱山機械の受注は大幅に増加しました。そして、以下は鉱業・採石業・砂利採取業向け受注です。こちらも増加しています。

 

 

鉱業・採石業・砂利採取業向け受注(前月比・季節調整値)

1022億円(+6.4%)

1120億円(-8.8%)

1214億円(-30.5%)

127億円(+92%)

260億円(2.2倍増)

 

 

「2月は鉱業向けに鉱山機械の受注が増加した」との仮説を描いておきます。

 

 

4月15日午後3時10分記

 

 

 

 

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