お知らせ:

マーケットプレス

番組へのお便りはこちら

「米国株安受け日本株にも売り先行」

「日本国内でも長期金利上昇」

「金利高受け銀行株高」

SUBARUENEOS、連日の新高値」

 

 

4月11日の東京株式市場では、日経平均が一時500円を超える下げ幅になった後、下げ幅を縮小させました。

 

 

前日の米国市場では、3月CPI(消費者物価指数)の高い伸びを受け、金利上昇・株安・ドル高となりました。長期金利は一時0.2%Pほど上昇して4.56%台となりました。

 

 

東京市場でも、寄り付きから売りが先行しました。しかし、金利高・原油高・ドル高が業績面にポジティブな影響を与える銘柄が買われたことで、全体の下げ幅は徐々に縮小しました。

 

 

金利高を受けて銀行株が上昇しました。日本の長期金利は前日よりも0.04%高い0.83%台となりました。金利上昇を受けて、今後、貸出金利が上昇するとの期待から銀行株が買われました。

 

 

国内では、経済指標面から金利が上昇する要素は存在していないように見えますのので、やはり米国金利上昇が国内金利上昇につながったと解釈されます。米国で金利が上昇しドルが強くなると、日本でも通貨防衛の観点から金融政策は従来よりも引き締め型になるとの思惑が働くようです。

 

 

また、ドル高を受けて自動車株も総じて高くなりました。

 

 

自動車メーカーでは、SUBARUが連日の高値更新です。SUBARUは1-2月の月次データを公開しています。

 

SUBARUの1-2月期累計値

国内生産68,768台(+8.8%

海外生産66,944台(+38.1%

国内販売15,851台(−2.1%

輸出     65,939台(+27.3%

 

 

1-2月期累計の国内販売と輸出の合計は81790台。そのうち8割が輸出です。国内生産に対する輸出台数の比率が極めて高い企業です。日本で製造して米国で販売される自動車が多いので、業績面におけるドル高円安のプラス効果が大きい企業です。自動車株の中でも相対的に強い株価動向です。投資家はドル高を銘柄選択に生かしていると考えられます。

 

 

ENEOSHD(5020)が連日の高値更新です。出光、コスモエネルギーも含め、エネルギー関連株に高値更新が相次いでいます。原油価格上昇による収益拡大が期待されています。

 

 

ENEOSHDについては、銅などの金属事業も強みとしています。4-12月期では、在庫影響を除く営業利益の実績は3356億円でした。内訳はエネルギー事業が1603億円、石油・天然ガス開発事業が775億円、金属事業が803億円でした。今週は、住友金属鉱山など非鉄株が買われています。金属事業を持つENEOSは、非鉄株人気の観点からも買いが先行したようです。

 

 

4月11日午後3時10分記

 

 

お知らせ

お知らせ一覧