「電力・ガス株が軒並み高」
「電力設備投資関連株も高い」
「マイクロソフトのデータセンター建設・信越化学新工場建設→内需拡大」
4月10日の東京株式市場では、個別株物色中心の展開となりました。電力・ガス業界の銘柄が軒並み高です。
東京電力の大幅高が電力・ガス業界の銘柄全般への連想買いを膨らませています。マイクロソフトが日本国内に4400億円を投じて新しいデータセンターを建設することが明らかになりました。国内のエネルギー需要が拡大するとの発想からも電力株が買われました。
9日は信越化学が群馬県内に半導体フォトレジストの新工場を建設すると発表しました。為替面や国防上の観点から、日本国内における投資熱が高まっています。
電力株人気は「電力設備投資関連株」の人気にもつながりました。明電舎や富士電機などの電力設備供給を得意とする銘柄が上昇しました。きんでん、九電工など電力建設会社も新高値を付けました。
データセンター関連の仕事を得意とする日比谷総合設備が大幅上昇、同様にエクシオグループも買われ、新高値です。
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日銀は10日、3月の企業物価指数を発表しました。引き続き輸出物価指数が大幅な上昇を示しました。
輸出物価指数の推移(円ベース、前年同月比)
10月+2.4%
11月+4.8%
12月+5.5%
1月 +9.0%
2月 +8.8%
3月 +8.5%
一方、輸入物価指数は小幅上昇でした。
輸入物価指数の推移
10月-11.8%
11月-6.4%
12月-5.0%
1月 -0.1%
2月+0.2%
3月+1.4%
輸入物価指数が落ち着く一方で、輸出物価指数は上昇しています。日本国内のモノ作りにおける良好な事業環境を示すデータです。
4月10日午後3時10分記