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「日経平均の日足、6日連続の陰線(始値>終値)」

「安川電機"26年2月期の目標不変"」

「キユーピー、値上げ効果浸透し上方修正→株価大幅高」

 

 

4月8日の日本株は上昇しました。前週末の米国市場では「強い雇用統計→株高」の結果となりました。東京市場では、5日に日経平均が781円下落していました。米国市場の堅調な動きを受けて、買いが先行しました。

 

 

5日に下げの目立った半導体関連株が上昇しました。ただ、日経平均は一時600円超上昇した後、伸び悩みました。これで、4月に入ってから日経平均は6日間連続の日足陰線です。取引時間中に売りが優勢になりがちな需給面を示す現象です。

 

 

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安川電機(6506)小川社長の決算発表席上のコメント

 

「2025年2月期の業績計画については、(結果的に)コンサーバティブ(保守的)であってほしい。売上高は後半の成長を踏まえて、5800億円(前期比+0.8%)を想定している」

 

「(今年度)後半の動きを想定すると、26年2月期の中期計画目標である売上高6500億円、営業利益1000億円(25年2月期700億円)は到達できるレベルだと考えている。26年2月期の目標売上高6500億円の中期計画を見直すことは考えていない。25年2月期、26年2月期と上昇に向かっていく」

 

「中国でのMC(モーション・コントロール)需要は上方側に来ている。ロボットも、我々の得意先については、投資が持続している。中国は大きな成長を期待しているわけではないが、今からは右肩上がりに行くことを想定している」

 

「中国景気と半導体が、いつから立ち上がるのか、この2点を監視する。半導体関連(の荷動きについて)は、間違いなく"渋滞"が緩和されている。今後、急加速の可能性もある。今、準備しなければならない。勇気をもってアクセルを踏まなければならない。在庫を持たねばならない。増産変動をいかに少なくするか、それが(今後の)生産と売り上げのバランスの良さをもたらす」

 

 

安川電機では、「来年度」に当たる26年2月期の収益拡大に自信を示しました。株価は高く始まりましたが、その後、マイナスに転じました。

 

 

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キユーピー(2809)が大幅高です。先週末5日に24年11月期の第1四半期(12-2月期)決算を発表しました。11月期通期の営業利益を従来計画の255億円に対して310億円に上方修正しました。第1四半期の好結果を受けて、通期見通しが上方修正されました。

 

 

キユーピーの122月期

売上高   1146億円(+6.4%)

売上原価  797億円(-1.4%)

粗利益    348億円(+30%)

販売管理費267億円(+6.6%)

営業利益   81億円(4.9倍増)

 

 

キユーピーの12-2月期決算では、売上高の伸びに対して、売上原価は前年同月比でマイナスになり、粗利益が急増し、その結果、営業利益の大幅増加をもたらしました。原材料価格の上昇が一服する一方で、製品値上げ効果が浸透した結果、利益が大幅増加です。現状の日本企業の稼ぎ方を象徴する内容となりました。

 

 

キユーピーの決算資料によると、12-2月期における「家庭用国内サラダ調味料」の売上高は、数量が2万9000トン(前年同期比-1%)と減少する一方で、金額は185億円(同+8%)となりました。1トン当たりの単価が12%ほど上昇しています。

 

 

キユーピーと同じくマヨネーズを供給するケンコーマヨネーズ(2915)も上昇しました。

 

 

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ミズノ(8022)が大幅高です。SMBC日興証券が5日付で目標株価8600円、投資評価1でカバレッジを開始しました。

 

 

ミズノはスポーツ用品メーカーです。同証券では「近年の成長ドライバーであるランニングとサッカーは、競技人口増加によって今後も成長が続くだろう」としています。24年3月期の予想1株利益を546円、25年3月期559円、26年3月期596円としています。

 

 

同証券では「海外売上構成比は同社中計の26/3 期目標である 40%が目前となっているが、同業他社のアシックスの約 80%に比べれば依然低い。海外売上が伸長すること、そして高単価なシューズ用品が伸長することで、株価評価が高まる」と見ています。

 

 

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地方銀行株も総じて上昇しました。中でも、あいちFG(7389)が大幅高です。同社は5日、集計中の24年3月期の純利益について、従来計画の56億円に対して75億円に修正しました。貸出金利息や配当収入が予想を上回る一方で、貸倒引当金計上などの与信費用は予想を下回るとしています。

 

4月8日午後3時20分記

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