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「日本株下落、上値買い抑制→売り優勢に」

 

 

 

4月5日の日本株は下げました。前日の米国市場で半導体メーカーのAMDが8%、NVDAが3%下落しました。日本でも半導体関連株に売りが膨らみました。

 

 

売買代金上位銘柄では、東京電力の下落率が、半導体関連株以上に厳しくなっています。東京電力は2日~4日の累計上昇率が10%を超えるなど、今週上昇した代表株です。その東京電力の大幅安を見ると、「半導体関連株を売る...」というよりも、人気株・上昇株に売りが嵩んでいるとの考え方が適切なのでしょう。

 

 

「日本株上昇に伴うポートフォリオ調整」=「上昇した日本株を売って他の投資対象を組み入れる動き」が今週の株価下落要因と捉える動きがあります。確かに機関投資家のポートフォリオ調整は株安の要因でしょう。しかし、1-3月累計の投資部門別売買状況において、信託銀行は4兆2000億円弱の売り越しとなっています。つまり、ずっと、信託銀行を通じた年金資金の日本株売りは続いているのです。

 

 

1-3月期は、上値まで買う投資家が多かったので、日本株は大きく上げた。今は日経平均4万円以上を積極的に買う勢力が少数派なので、年金資金の売りを消化できず、短期成果を追求するヘッジファンドは空売りを増やしている。それが今の構図でしょう。

 

 

2025年3月期の業績動向・配当水準から見た選別投資が求められます。全体の調整を受けて下がる銘柄が増えれば、買える対象も増えてきます。

 

 

4月5日午後3時10分記

 

 

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