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「3月ISM製造業景況指数、1年半ぶりの50超え」

「米国金利上昇・NYダウ下落・ナスダックは高い」

 

 

 

4月1日の米国株式市場では、NYダウが0.6%下落する一方で、ナスダック指数は0.1%上昇しました。

 

 

ISM(供給管理協会)は1日、3月の製造業景況指数を発表しました。主要指数のPMIは前月比2.5P上昇の50.3となりました。好不況の分岐点である50を超えたのは1年半ぶりです。項目別指数を以下に掲載します。

 

 

3ISM製造業景況指数(前月比)

PMI     50.3+2.5

新規受注51.4+2.2

生産    54.6+6.2

雇用    47.4+1.5

価格    55.8+3.3

 

 

生産指数が6.2Pの大幅上昇となって、PMIを引き上げました。ISM製造業指数の大幅上昇を受けて、米国10年債利回りは4.33%台まで上昇しました。先週末は4.20%台でした。

 

 

中国の製造業PMI(国家統計局)が半年ぶりに50を回復したのに続き、米国の製造業PMIも50回復です。世界的な製造業の景況回復が意識されます。

 

 

ISMの公表資料の中から、企業側のコメントを抜粋して、以下に引用します。

 

 

「業績は下降の予測を覆す傾向が続いている。需要は引き続き旺盛だ。受注のパイプラインもしっかりしている」。[化学製品]

 

「第2四半期の受注と生産が回復する。サプライヤーは我々と協力してコスト削減を進めている。これが今後の利益率を改善させ、2025年の成長をもたらす」 [輸送用機器]

 

「需要は引き続き軟調。しかし、受注は "(回復が)目前に迫っている "と楽観的な見方が強い。第2四半期は好調を予想。サプライチェーンの問題は最小限だ。半導体と一部の電子部品だけが問題になっている」[コンピュータ&エレクトロニクス製品]

 

「見積もりや受注に関して、サプライヤーの選択性が高まっている。さらに、大企業(既存企業、投資会社)による買収の対象となる製造企業の増加が顕著だ」[機械]

 

「ビジネスは依然として好調だ。今のところ、顧客からネガティブな話は聞いていない。原材料サプライヤーも同様で、ネガティブな話はない」[金属加工製品]

 

「我々は、エネルギー多消費型メーカーなので、エネルギー価格は引き続き懸念事項だ。電化への移行により需要が増加している。風力発電や太陽光発電にとって理想的な地理的条件にないため、供給が安定していない」 [紙製品]

 

「大統領選の余波が、長期契約交渉に影響を与え始めている」[石油・石炭製品]

 

「産業部門は引き続き軟調だ。しかし、第2四半期後半には受注活動が活発化し、下半期にはこの部門の改善につながるとの見方もある。航空宇宙・防衛市場は引き続き活発化している。我々のサプライチェーンでは需要が供給を上回る。[第一次金属]

 

「需要は増加。多くのメーカーは、第2四半期のビジネスが改善し、第3四半期はさらに良くなると予想している」[木材製品]

 

 

4月2日午前6時15分記

 

 

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