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「押し目買い優勢になり反発」

「2月鉱工業生産指数・自動車生産が低迷」

「一時的な生産調整か?3月・4月の生産予測指数は上昇」

 

 

3月29日の東京株式市場では、買いが勇勢となりました。前日に日経平均は約600円下げました。配当の権利落ちに伴う一時的な下げと見た投資家から買いが先行しました。

 

 

しかし、米国市場は3連休に入ります。29日に2月のPCE(個人消費支出)価格指数が発表されます。米国市場休場に伴い、来週初4月1日の東京株式市場がこの重要経済指標を織り込むことを控え、上値を買う動きは控えられました。1日の寄り付き前には日銀短観も発表されます。

 

 

                  ☆

 

 

経済産業省は29日、2月の鉱工業生産指数を発表しました。

 

2月の鉱工業生産指数(前月比)

生産-0.1

出荷-0.4

在庫+0.6

 

生産指数は前月比で2カ月連続低下となりました。「自動車」が前月比7.9%低下、前年同月比では11.1%低下しました。トヨタグループの生産調整が影響したようです。

 

 

トヨタが28日発表した2月のグローバル生産台数は737178台(前年同月比-2.6%)となりました。国内生産が246447台(同-12.9%)、海外生産が490731台(同+3.5%)でした。国内生産が14か月ぶりの前年同月割れとなったことで、グローバル生産も14か月ぶりの前年同月割れです。海外生産は5か月連続の前年同月超えでした。

 

 

グループ会社の生産停止を受けて、トヨタの2月の国内生産が落ち込み、2月の「自動車業界」における鉱工業生産が低下したとの構図です。

 

 

自動車生産は、3月には回復する見通しです。自動車を含めた「輸送機器」の生産予測指数は、3月に10.9%上昇、4月も5.0%上昇する見通しです。

 

 

製造業全般の生産予測指数も、3月に4.9%、4月に3.3%と、2か月連続で上昇しています。電子部品・デバイスの予測指数は3月6.6%上昇、4月1.1%上昇です。電子部品需要を考慮する上で参考になるデータです。

3月29日午後3時10分記

 

 

 

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