「米国株は小動き―――S&P500は3カ月で10%上昇」
「29日東京市場では引けにかけて日経平均採用銘柄の"入れ替え売り"発生か」
3月28日の米国株は小動きでした。NYダウが0.1%上昇する一方で、ナスダック指数は0.1%下落しました。NYの上下幅は約150ドル、ナスダック指数は約73Pでした。狭いレンジの動きですね。
29日の米国市場は休場です。28日は1-3月の最終売買日です。S&P500種は3カ月で約10%上昇しました。NYダウは5.6%、ナスダック指数は9.1%上昇しました。
☆
日経平均採用銘柄の入れ替えが行われます。3月29日の引けにかけて、日経平均と連動するパフォーマンスを目指すファンドが、新規採用銘柄を買い、除外銘柄を売る見通しです。
採用銘柄(28日終値)
ZOZO(3747円)
ソシオネクスト(4102円)
ディスコ(55190円)
除外銘柄
宝HD(1087円)
住友大阪セメント(3783円)
大平洋金属(1347円)
上記の銘柄の株価換算係数は、ZOZOとソシオネクストと宝HDが1、ディスコが0.2、住友大阪セメントと大平洋金属が0.1です。
また、昨年秋に採用したニトリHDについて、株価換算係数を0.5(現状0.3)に引き上げます。
宝HDと住友大阪セメントと大平洋金属を売却して、新規採用3銘柄を買い、ニトリHDの株を買い増します。売却資金は1087円+3883円×0.1+1347円×0.1=1610円です。一方で新規採用銘柄の買い付け代金は3747円+4102円+55190円×0.2=18887円です。売却金額では新規銘柄の買い付け必要額に遠く及びません。ニトリ株も買い増さなければなりません。
そこで、買い付けのために足りない資金は、現状の日経平均採用の残りの222銘柄の売却資金によって賄うことになります。本日の引けにかけて、日経平均採用銘柄を売る動きが見られる可能性があります。
もっとも、この需給イベントは予想された事態なので、マーケットに大きな混乱は与えないとは思います。ただ、起こるべきことを意識していれば、マーケットの動きに対して慌てなくて済みます。
3月29日午前5時30分記