「マイクロソフト2.9%安・アップル2.8%安」
「ISMサービス業雇用指数が50割れ→金利低下・株安」
3月5日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが1%、ナスダック指数は1.6%でした。巨大IT株が売られました。マイクロソフトが2.9%、アップルが2.8%、アマゾンが1.9%下落しました。
半導体関連株も総じて安くなりました。しかし、NVDAは0.8%の小幅高でした。
金利は低下しました。10年債利回りは、一時0.1%Pほど低下して4.11%台となりました。2月のISMサービス業の弱い内容を受けて、金利は低下しました。金利低下・株安です。
☆
ISMは5日、2月のサービス業景況指数を発表しました。
2月ISMサービス業景況指数
PMI 52.6(-0.8)
活動 57.2(+1.4)
新規受注56.1(+1.1)
雇用 48.0(-2.5)
価格 58.6(-5.4)
PMIは前月比0.8%低下の52.6でした。底堅い数字ですが、雇用指数の48.0(前月比-2.5)がネガティブに受け止められました。今週水曜日から重要雇用指標が発表されますので、ISMデータでも雇用指数の悪化が嫌気されました。以下に時系列でも記載します。
ISMサービス業雇用指数
11月50.6
12月43.8
1月 50.5
2月 48.0
以下に企業側のコメントを抜粋して引用します。
「紅海の問題はまだ我々の購買状況に影響を与えていない。しかし、状況を注意深く見ている」 [宿泊・飲食サービス]
「米国の建設セクターの景気は引き続き好調だ。建設資材の需要水準はコロナウイルスの流行前のレベルに戻っている。2024年の予想は強い」[建設]
「インフレ圧力と労務価格の上昇は厳しい。しかし、全体は上向き」[ヘルスケア&社会支援]
「雇用主は引き続き直接雇用に慎重だ。景気に対する懸念が強い。そのため、プロジェクト等の仕事をカバーするため、契約労働者の活用を検討している」[企業経営・サポートサービス]
「商品価格は、ここ1年間はレンジ内で推移していた。しかし、10-12月期は下落した。生産量は着実に増加している」[鉱業]
「経済は不安定だ。インフレ懸念は根強いが、落ち着きつつある。サービスに対する需要は高い。多くの大企業でレイオフが行われている。その一方で、多くの企業が労働者を求めている。矛盾している」[行政]
「景気は良い。インフレは抑制され、下降傾向にある。商品価格は緩やかに上昇している。製造業は好調で、当面変化の兆候はない」。[小売業]
「労働力は引き続き需要が高い。有能で利用可能な従業員を見つけるのは、まだ難しい。金具と電気機器のリードタイムは依然として非常に長い」[公益事業]
「事業活動は緩やかに増加。供給面の改善と価格安定により、企業は春と夏の販売シーズンに向けて入荷を増やしている」[卸売業]
3月6日午前6時30分記