「29日に1月PCE価格指数発表へ」
「1月CPI発表時は利下げ期待後退・株安・金利高」
「ビットコイン価格は2日間で25%の急騰」
2月28日の米国株は軟調な動きです。日本時間29日午前5時30分現在、NYダウは約0.2%、ナスダック指数は約0.5%下落しています。
「翌日29日に発表される1月PCE価格指数を前に株式市場では買いが手控えられている」との解説が多いようです。
ビットコインが大幅続伸しています。一時63000ドル台まで上昇しました。26日の安値50931ドルに対しては25%上昇する場面もありました。投機熱は旺盛です。
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米国時間29日に1月のPCE(個人消費支出)価格指数が発表されます。重要なデータです。今月13日に発表された1月CPI(消費者物価指数)が予想以上に高い数字となり、米国市場で「株安・金利高」となった経緯があります。従って、1月PCE価格指数の内容・マーケットの反応は重要です。
まず、1月CPIの内容を再掲します。
1月CPI
(前年同月比)
総合+3.1%(+3.4%)
コア+3.9%(+3.9%)
(前月比)
総合+0.3%(+0.2%)
コア+0.4%(+0.3%)
伸び鈍化が見込まれていたコアCPIの上昇率が12月と同じ3.9%となり、金融政策の見方変更・金利上昇・株安をもたらしました。
FED WARCHによると、3月FOMCにおける利下げ確率は2.5%です。1か月前の利下げ確率は46%でした。また、6月FOMC後までに2回以上の利下げが実施される確率は約10%です。1か月前は86%もありました。
直近1カ月で金融政策の見方が大きく変わりました。1月CPIは金融政策の見方を変える一因となりました。だから、今後の金融政策を考える上で物価指標は重要です。29日発表のPCE価格指数が注目されます。以下に1月までの推移を記載しておきます。
PCE価格指数の推移(前年同月比、%)
総合
8月3.3
9月3.4
10月2.9
11月2.6
12月2.6
1月 ?
コア(除く食糧・エネルギー)
8月3.7
9月3.6
10月3.4
11月3.2
12月2.9
1月 ?
2月29日午前5時30分記