「2月消費者信頼感指数は低下--"政治環境に強い懸念"]
「クルーズ船運航会社の株価が大幅上昇」
2月27日の米国株式市場は、NYダウが0.2%下げる一方で、ナスダック指数は0.3%上昇しました。
個別株を買う動きは活発です。クルーズ船を運航するノルウェー・クルーズ・ライン・ホールディングス(NCLH)の株価は約20%上昇しました。
NCLHの株価(27日)
19.10ドル(+3.17ドル、+19.90%)
NCLHは27日、決算を発表しました。
NCLHの10-12月期
売上高19億ドル(+30%)
営業利益1億2433万ドル(黒字転換)
NCLHの大幅高が連想買いを広げました。カーニバルが7.6%高、ロイヤル・カリビヤン・クルーズが3%高となるなど、クルーズ船運航会社の株価が上昇しました。
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民間調査機関のコンファレンスボードは27日、2月の消費者信頼感指数を発表しました。
コンファレンスボード消費者信頼感指数(2月)
総合 106.7(前月比-4.2)
現状 147.2(同-7.7)
期待 79.8(同-1.7)
コンファレンスボードのピーターソン・チーフエコノミストのコメントを抜粋して以下に引用します。
「2月の消費者信頼感の低下は米国経済に対する根強い不安を反映している。消費マインドの落ち込みは幅広い。収入が15,000ドル未満の世帯と125,000ドル以上の世帯を除くすべての所得層に影響を与えた」
「インフレ全体が消費者の主要な関心事であることに変化はない。しかし、ここ数ヶ月で緩和された食料品やガソリン価格への懸念はやや薄れている。むしろ、労働市場の状況や米国の政治環境により強い懸念が抱かれている」
「景況感や雇用情勢に対する見方は、2月に入って悪化した。さらに、消費者の資産状況に対する評価も弱くなった」
「消費者の"今後12ヵ月間の米国景気後退の可能性"は、過去3ヵ月間低下後、再び上昇した」
2月28日午前6時30分記