「アームが時間外取引で約20%上昇→ソフトバンクグループが大幅高→日経平均を押し上げ」
2月8日の日本株は上昇しました。米国市場における半導体関連株上昇(TSMC4%高、NVDAが初の700ドル乗せ)を受けて、日本でも半導体関連株が上昇しました。
ソフトバンクグループの子会社アーム(ARM)が米国時間7日の通常取引後に決算を発表しました。好決算を受けて、アームの株価は時間外取引で19.8%も上昇しました。アームの大幅上昇によってソフトバンクグループの保有株の価値が増加します。ソフトバンクグループが大幅高となり、日経平均を押し上げました。
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建設工事、中でも電力工事や空調工事を得意とする企業の好決算が目立ちます。空調工事大手の高砂熱学(1969)は8日正午、決算を発表しました。
高砂熱学の4-12月期
売上高 2637億円(+10%)
営業利益 185億円(2.1倍増)
売上高粗利益率16.2%(+3.4%P)
売上高増加に利益率の上昇が加わって、大幅増益です。業績好調を受けて、会社側では2024年3月期の営業利益を従来の180億円に対して230億円に上方修正しました。また、年間配当金は従来の95円に対して121円に上方修正しました。
労働力不足を背景にした各種建設工事の遅れが日本の大きな課題です。建設工事の発注側は、工事価格が高くなっても、スムーズに工事が進むことを望むでしょう。建設関連ビジネスの展開する様々な企業において、価格上昇メリットが予想されます。
仕入・調達分野が広範囲に渡るため事業の不確実性の高いゼネコンよりも、電気工事や空調工事に特化する企業の方が業績が良いですね。
8日のプライム市場では、高砂熱学の他、ダイダン(1980)、新日本空調(1952)などの空調工事会社が昨年来高値を更新しました。
2月8日午後3時10分記