「S&P500は5000Pを強く意識、NVDAは700ドルを超える―――TSMCの1月売上高は7.9%増加」
2月7日の米国株は上昇しています。日本時間8日午前5時30分現在、NYダウは約0.4%、ナスダック指数は約1%の上昇率です。
S&P500種指数は5000Pを指呼の間に捉えています。人気株のNVDAは高値更新、こちらは700ドルを超えてきました。アマゾンとの時価総額の差が500億ドル程度となっています。
TSMCが7日発表した1月の月次売上高は前年同月比7.9%の増加となりました。半導体関連株の人気につながりました。
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紙おむつや生理用品、ペットフードを展開するユニ・チャームが7日発表した23年12月期本決算では、コア営業利益が1280億円(前期比7%増)となりました。
23年12月期は22年12月期と比べて84億円の増益です。増益要因、減益要因を見てみましょう。
増益要因
価格転嫁+254億円
数量効果+65億円
物流費 +26億円
減益要因
原材料 -72億円
広告費 -47億円
販促費 -18億円
価格転嫁が前期の最大の増益要因だったことがわかります。モノ作りのための原材料が22年に急騰したため、23年に価格転嫁を進めた、その結果、23年は値上げ効果が原材料上昇を上回って増益を実現する、これが、多くの日本企業に共通する増益要因です。
24年は、世界需要が大幅増加となる年ではありません。全産業的な物量の伸びは限定的でしょう。従って、値上げで売上高を増やして着実な利ザヤを稼ぐことができるか、そこが企業業績の焦点です。
ユニ・チャームは24年12月期の売上高6.8%増加、コア営業利益12.5%の増加を計画しています。売上高は日本で5-7%増加、海外で6-8%増加を計画します。日本では「価格転嫁浸透」が業績を牽引するとしています。
2月8日午前5時30分記