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「トヨタが24年3月期営業利益を4000億円上方修正」

「トヨタ株上昇・約2週間ぶりの高値更新」

「DMG森精機の株価上昇...受注底打ち」

 

 

 

2月6日の東京株式市場では、後場取引時間中に決算を発表したトヨタが上昇しました。

 

 

トヨタ自動車が6日発表した、4-12月期の営業利益は前年同期比2倍の4兆2402億円となりました。24年3月期の営業利益計画は4兆9000億円(前期比+80%)としました。従来計画の4兆5000億円に対して、4000億円の上方修正です。

 

 

前回計画と比較した変動要因を以下に記します。

 

為替変動+2350億円

原価改善+1500億円

営業面 +2800億円

経費増加-750億円

その他 -1900億円

合計  +4000億円

 

 

決算発表後、トヨタ株は上昇し、1月23日に付けた年初来高値3034円を更新しました。なお、今年度のグループ販売台数は1123万台と前回予想の1138万台に対して15万台下方修正されました。

 

 

                ☆

 

 

決算内容が好感された銘柄はたくさん存在します。12月本決算の工作機械メーカーDMG森精機(6141)は大幅高となり、昨年来高値更新です。

 

 

DMG森精機は24年12月期の営業利益計画を570億円(前期比+5.3%)としました。1株利益は265円(前期256円)の見通しです。配当金は、前期見込み値を20円増配の90円、今年度見通しを10円増配の100円としました。24年12月期の受注高は、23年12月期と同じ5200億円を計画します。来年となる2025年12月期の受注高は6000億円を計画します。

 

 

23年の受注高を四半期毎に見ると、

Q1453億円

Q1305億円

Q1237億円

Q1205億円

 

となりました。4Q1012月期)の受注高1205億円で、前年同期比9%増加でした。同社では「3Q、4Qで受注はほぼ底打ち」としています。

 

 

23年の地域別受注では、米国の受注が盛り上がり、中国の受注が減少しました。

 

23年受注(億円)

米国 

Q 254

Q 255

Q 260

Q 330

 

 

米国における10-12期受注高は過去最高水準です。一方で、以下は中国です。

中国

Q 197

Q 131

Q 62

Q 30

 

 

米国向け受注と比較すると、中国向け受注は対照的な動きです。ただ、会社側では「中国はほぼ底打ち」と見ています。

 

 

23年度の受注単価は6190万円となり、21年の3940万円、22年の4980万円に対して上昇が鮮明です。自動化比率の上昇(高加価値化)と円安により、円建ての受注単価が上昇しています。

 

 

2月6日午後3時10分記

 

 

 

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