「日経平均予想PER、一時4か月ぶり16倍乗せ」
「昨年の予想PER16倍超は2日間だけ...」
「日銀は24年度の物価見通しを引き下げ」
1月23日の東京株式市場では、日経平均が一時、「37000円まであと15円あまり」の位置まで上昇しました。その後は利益確定売りが膨らみました。
本日、取引時間中に37000円に接近したことで、日経平均の予想PERは一時16倍を回復しました。昨日までの日経平均、予想PERの推移を以下に示します。
日経平均 予想PER予想EPS
9日 33763円18銭 15.02倍 2247円
10日34441円72銭15.24倍 2259円
11日35049円86銭15.53倍 2256円
12日35577円11銭15.63倍 2276円
15日35901円79銭15.82倍 2269円
16日35619円18銭15.71倍 2267円
17日35477円75銭15.67倍 2264円
18日35466円17銭15.64倍 2267円
19日35963円27銭15.76倍 2281円
22日36546円95銭15.99倍 2285円
日経平均は1月9日に昨年11月1日以来の予想PER15倍乗せを実現、その後2週間を経過して今度は16倍乗せです。16倍乗せは9月19日以来のことです。
昨年、日経平均の予想PERが16倍を超えたのは2日間だけでした。9月15日と19日でした。以下に当時のデータを記します。
2023年9月
15日33533円09銭16.09倍2084円
19日33242円59銭16.11倍2063円
当時よりも利益水準は1割ほど高く株価水準も1割ほど高くなっています。
☆
日銀は23日、金融政策決定会合の結果を発表しました。金融政策は現状維持としました。
今回は、1月時点の「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)が公表されました。昨年10月時点と比べて「24年度の物価見通し」が引き下げられました。
24年度の物価見通し
生鮮食品を除くCPI
(カッコ内は昨年10月時点の見通し)
+2.2~+2.5%
(+2.7~+3.1%)
24年度における生鮮食品を除く消費者物価指数の上昇率の中央値は2.4%となりました。昨年10月時点の予想値2.8%に対して0.4%Pも引き下げられました。
一方、「生鮮食品とエネルギーを除く消費者物価指数」の伸び率は、10月時点と同じ「+1.6%~2.1%」となりました。つまり、エネルギーが含まれている物価指数の見通しが下がりました。エネルギー価格前提が下がったことを示します。
1月23日午後3時10分記