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「半導体関連株上昇、日経平均は終値でも高値更新――10日にTSMC12月売上高の発表を控える」

 

 

1月9日の日本株は上昇しました。日経平均は、取引時間中、終値とも昨年来高値を更新しました。

 

 

前の日の米国市場では、NVDAが6%の上昇率を伴って約50日ぶりの史上最高値を更新するなど、半導体関連株が軒並み大幅高となりました。東京株式市場でも半導体関連株が全体の上昇をけん引しました。

 

 

昨年来、日経平均が取引時間中に33800円台を付けるのは5回目です。日経平均が33800円台を付けた日、終値は伸び悩むケースが目立ちます。以下に日経平均が33800円台を付けた日の日中高値、終値を併記します。

 

11月同日高値→終値

2033853円→33388

2433817円→33625

2733811円→33447

12

2033824円→33675

1

933990円→33763

 

 

そんなに深く考える必要はないかもしれませんが、33800円を付けた後、値持ちは良くないようですね。本日も終値は高値と比べると上昇幅が220円ほど縮まりました。しかし、昨年来の高値は抜きました。

 

 

半導体関連株の当面のイベントとしては、10日にTSMCの12月月次売上高が発表されます。売上高実績を時系列でみてみましょう。

 

TSMCの月次売上高(前年同月比)

102432億台湾ドル(+15.7%)

112060億台湾ドル(-7.5%)

12月   ?

 

 

TSMCでは、10-12月期の売上高を188~196億ドル(6000~6270億台湾ドル、前年同期比-5%~-1%)と計画しています。上記のように10-11月の2か月累計の売上高は約4500億台湾ドル(前年同期比+4%)となっています。つまり、12月の月次売上高が1760億台湾ドル程度まで減少しなければ、会社計画の上限を上回る計算です。

 

 

TSMCの12月の月次売上高が2024年の半導体市場拡大期待を高めることになるか、半導体関連株の短期的な人気継続を読むうえで重要な要素でしょう。TSMCは来週18日に10-12月期決算を発表します。

 

 

1月9日午後3時10分記

 

 

 

 

 

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