「12月決算企業の株価、権利落ち受けて下落」
「11月鉱工業生産指数は前月比0.9%低下、12月に上昇・1月に低下見通し」
12月28日の東京株式市場では、配当の権利を落とした12月期決算企業の株価が下げました。JTやトレンドマイクロなど12月決算企業の株価下落受けて、全般も軟調な展開となりました。
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経済産業省は28日、11月の鉱工業生産指数を発表しました。
生産104.0(-0.9)
出荷102.5(-1.3)
在庫104.3(+0.1)
生産指数は前月比で0.9%低下です。
業種別で見てみましょう。主な低下業種を以下に示します。
自動車工業 2.5 %減
電気・情報通信機械工業3.5 %減
汎用・業務用機械工業 3.8 %減
自動車用エンジンや半導体、コンベヤなどの生産が前月よりも弱くなっています。
次に、生産指数が上昇した主な業種です。
生産用機械工業1.6 %増
その他工業 0.8 %増
半導体製造装置、繊維機械、フラットパネルデュスプレイ製造装置、炭素繊維等の生産が上昇しています。
次に生産予想指数です。
12月+6.0%
1月 −7.2%
12月に前月比で上昇した後、1月は再び低下する展開が予想されています。12月は、鉄鋼、金属製品、生産用機械、輸送用機械など、幅広い分野で生産が上昇する見込みです。
「生産用機械」の指数は、11月実績で前月比1.6%増え、さらに12月生産予測指数も12.9%上昇します。当面の動きが強い分野です。株式投資の対象選びの参考になります。
同分野においては「半導体製造装置、フラットパネルディスプレイ製造装置、農業機械、建設・鉱山機械」の伸びが12月の予測指数を押し上げています。
12月28日午後3時20分記