「28日のJT、配当権利落ち受け、下げ幅は?――トヨタの11月世界販売13.6%増加」
12月27日の米国株は、小動きです。日本時間28日午前5時15分現在、NYダウ、ナスダック指数とも小幅高で推移しています
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今週、聴取者の方とお話しする機会がありました。「鎌田さん、是非、教えていただきたいことがあるんですけど...」
鎌田「何でしょう。なんでもお聞きください」
――「JT(2914)を持っているのですが、いつも配当の権利が落ちた時に大きく下がるのですよ。配当の権利を取った方が良いのか、取らずに権利落ちの前に売った方が良いのか、どちらが良いのでしょうか」
正直に言って、どちらが良いのか、明確に答えられません。「配当の権利落ちは誰でも気になりますよね。長期保有の好配当株については、200株保有するようにして、100株は継続保有する。100株は配当の権利落ち前に売って、権利落ち後に大幅安になったら再び買うとか、そんな姿勢はいかがでしょうか」――こんな答えにしました。すみません、お役に立てなくて...
本日28日は12月本決算銘柄の権利落ち日です。12月本決算企業の配当落ち分に対して、どのくらい株価が下げるのか、関心事でしょう。
そこで1つの仮説です。「配当の権利落ち直後に下げが目立つ好配当銘柄」について、「権利落ち直後に買って、権利付き最終日に売る」とパフォーマンスが良くなるのか、意識したいと思います。
JTの場合、昨年2022年の権利落ち日である12月29日の始値は2725円でした。そして昨日の権利付き最終日27日の終値は3719円でした。36%上昇です。もちろん、今年は、日本株全般が上がりましたから、これだけでは当然、参考にはなりませんね。
ただ、配当の権利落ちによる下げは、理屈の上では完全に一時的な下げでしょう。高配当利回り銘柄はNISA口座でも人気があります。配当権利落ち後の下げ局面は、投資の時期を探る時期となります。上記のJTの場合、昨年は配当権利落ち後、翌年1月16日に安値を付けていました。
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トヨタは27日、11月の販売・生産実績を発表しました。
トヨタ(含レクサス)の11月販売・生産
世界販売905066台(+13.6%)
(海外)765317(+11.5%)
(国内)139749(+27.1%)
世界生産926573台(+11.2%)
(海外)611656(+7.9%)
(国内)314917(+18.3%)
輸出
180423台(+9.9%)
11月も販売・生産が高水準を継続しています。トヨタの10月~11月の収益は歴史的高水準を維持していると考えられます。
12月28日午前5時40分記