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「個別株物色中心の展開」

「海運株が大幅安」

「三井海洋開発・三井E&Sが急騰」

「好材料発生の"希少品銘柄"――大きく上昇」

DMG森精機が3カ月ぶりの新高値」

 

 

12月25日の東京株式市場は、個別株物色中心の展開です。クリスマスのため、多くの国の市場が休場です。

 

 

前週に大幅高となった海運株が大幅安です。海運株の中でも売買代金が盛り上がっている川崎汽船の株価は22日まで6連騰、6日間で37%も上昇してきました。本日は8.6%の急落です。海運市況等の思惑を背景に激しく株価が動いています。企業価値よりも、売買側の事情=投資家の事情=需給が株価形成の上で大きな要素になっています。

 

 

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造船関連の事業を主力とする三井E&S(7003)が大幅高です。持ち分法会社の三井海洋開発(6269)の業績修正を受けて、三井E&Sも22日、24年3月期の経常利益を上方修正しました。

 

 

浮体式の原油生産貯蔵設備を供給する三井海洋開発は22日、未定だった24年3月期の営業利益が258億円(前期比2.5倍増)になると発表しました。設備の建造工事が想定以上に好調に推移したとしています。

 

 

休みモードの中で、材料が表面化した銘柄に対しては、買い物が集まる展開ですね。

 

 

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新高値銘柄を見てみましょう。工作機械メーカー大手のDMG森精機(6141)が25日、9月20日高値を3カ月ぶりに更新しました。

 

 

24年の工作機械業界は、M&Aの視点から注目される業界と考えます。今年、日本企業に関して数多くのM&Aが実施されました。中でも、ニデックによるTAKISAWAの買収が話題を集めました。日本企業の間で敵対的TOBも選択肢の1つとする姿勢が認識されたことで、来年のM&Aの増加をもたらす案件になったと考えます。

 

 

ニデックの本格的参入を受けて、24年以降、工作機械業界・機械業界におけるM&Aが活発化すると考えます。DMG森精機、オークマ、牧野フライスにアマダを加えた加工機械メーカー4社の合計時価総額はわずか1兆1000億円です。世界の企業群の設備投資を担う産業として、再編による時価総額拡大の余地があると考えます。

 

 

12月25日午後3時10分記

 

 

 

 

 

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