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「日銀金融政策現状維持→日本株高」

「"消費者物価の基調的な上昇率は徐々に高まる"」

「本日の新高値銘柄――来年の物色傾向を示唆か」

「大穴は"家電販売"」

 

 

12月19日の日本株は上昇しました。日銀の金融政策の結果が発表されました。金融政策現状維持が公表されたことで、買いが先行しました。日銀金融政策への思惑発生から、日経平均は12月7日~8日の2日間で1100円余り下げた経緯があります。取り敢えず、短期的な不透明感が薄れたことを受けて、思惑で下げた分が修正されました。

 

 

本日の日銀公表文から以下に抜粋して引用します。

 

「消費者物価(除く生鮮食品)」の前年比は、ひと頃に比べればプラス幅を縮小しているものの、価格転嫁の影響から足元では3%程度となっている。予想物価上昇率は、緩やかに上昇している」

 

「わが国経済は、緩やかな回復を続けると見られる。その後は、所得から支出への前向きな循環メカニズムが徐々に強まるもとで、潜在成長率を上回る成長が続くと考えられる」

 

「消費者物価指数は、来年度にかけて、価格転嫁の影響が残ることから、2%を上回る水準で推移すると見られる」

 

「その後は、これらの影響の剥落から前年比のプラス幅は縮小すると予想される」

 

「消費者物価の基調的な上昇率は、マクロ的な需給ギャップがプラスに転じ、中長期的な予想物価上昇率や賃金上昇率も高まるもとで、物価安定の目標に向けて徐々に高まっていく」

 

「海外経済・物価動向、資源価格動向、企業の賃金・価格設定行動など、わが国経済・物価をめぐる不確実性は極めて高い」

 

 

安定的な物価上昇に向けての自信は徐々に高まっているように見えます。来年前半に「マイナス金利解除」の時期を迎えることが予想されています。それが徐々に市場に浸透され、荒れないマーケットが形成されることが重要でしょう。

 

 

ここから来春にかけて、企業業績の動向に自信が強まり、賃金上昇に対する期待値も高まり、「マイナス金利解除=利上げ」を織り込む展開が期待されます。企業業績や賃金上昇への期待が乏しい時期に政策変更となれば、市場の波乱が警戒されます。

 

 

           ☆

 

 

この時期の新高値銘柄は、来年の人気銘柄を象徴している可能性があります。

 

 

ソフトウエアテスト業務を主力とするSHIFT(3697)が本日、約3週間ぶりの高値更新です。PBRが20倍超の日本を代表するグロース株(高PBR)です。毎月、エンジニアを積極採用する企業として知られています。24年はグロース株が強い、人材獲得に積極的な会社ほど高く評価されるとのことでしょうか。

 

 

東京エレクトロン、ローツェ、野村マイクロが新高値です。半導体関連株は来年の主役でしょうか。

 

 

意外なところでは、家電販売のビックカメラ(3048)、ノジマ(7419)が新高値です。ビックカメラはなんと大発会の高値を約1年ぶりに更新です。来年は家電が日本で売れるのでしょうか。AIパソコン販売本格化元年となるのでしょうか。

 

 

12月19日午後3時10分記

 

 

 

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