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「円高受け日本株大幅続落」

「日本の10年債利回り、0.8%近くに上昇」

「日米金利差縮小はあるのか」

「マイナス金利解除→ゼロ金利政策になって長期金利は上昇するのか」

「来週のFOMC、物価見通しの引き下げはあるか」

 

 

 

12月8日の日本株は大幅続落です。円相場の波乱が日本株を押し下げました。円高のデメリットを受ける業種の代表である自動車株が大幅下落です。

 

 

日本の10年債は下落、10年債は0.8%近くまで上昇しました。6日の0.65%に対して0.15%Pほど上昇しました。「日米の金利差縮小」が円高要因として意識されます。となれば、今後、日本と米国の金利差がどの程度、縮小していくのか、注視します。

 

 

日銀は既に10年債利回りに対するコントロールは柔軟化しています。だから、試そうと思えば、10年債利回り1%までは試せるはずです。

 

 

仮に今後の政策決定会合で「マイナス金利の解除」が行われるならば、次は「ゼロ金利政策(短期金利0~0.1%)」になるはずです。政策金利が0~0.1%に移行した結果、長期金利は影響を受けるのか、そこを注視します。さほど日米金利差が縮まらなければ、再び円を売ってドルを買う取引が好まれるようになります。

 

 

              ☆

 

来週は12月FOMCが開催されます。政策変更はないのでしょうが、メンバーの経済・金利・物価見通しが公表されます。9月時点の見通しを以下に記します。

 

 

9月FOMC時のメンバー予想

24年末政策金利

6.006.25 1

5.505.75 1

5.255.50 4

5.005.25 4

4.755.00 4

4.504.75 3

4.254.50 2

 

 

上記のように、9月FOMC公表段階で、FOMCメンバーによる24年末の政策金利見通しは、中央値が5.1%程度となっています。

 

 

一方、FED WATCHによると、24年中に政策金利は4回以上の利下げが予想されています。来週に開催されるFOMCで公表される24年末の政策金利予想値と、現状のマーケット予想値にどれくらいのギャップがあるか、注目されます。

 

 

政策金利は物価予想抜きには語れません。9月FOMC時の物価見通しも見ておきましょう。

 

 

9月FOMC時の物価見通し

PCE総合

233.3%(63.2%)

242.5%(62.5%)

 

PCEコア

233.7%(63.9%)

242.6%(62.6%)

 

 

現在、直近のPCE価格指数は10月分です。10月は、総合で+3.0%、コアで+3.5%の上昇率でした。既に23年末のメンバー見通しを下回っています。だから、12月FOMCではメンバーの物価見通しが9月予想時を下回ると考えられます。

 

 

9月FOMC時のメンバーのGDP見通しも見てみましょう。2024年のGDPは1.5%成長(6月予想1.1%成長)でした。

 

 

              ☆

 

 

14日木曜日には、米国の11月小売売上高が発表されます。前月11月の小売売上高は、前月比でマイナスに転じました。

 

 

米国消費を測るうえで重要な経済指標です。以下に時系列で示しておきます。

 

 

米国小売売上高(前月比)

 7月 +0.5

 8月 +0.8

 9月 +0.7

10月 -0.1

11月  ?

(前年同月比)

 7月 +2.6

 8月 +2.9

 9月 +3.8

10月 +2.5

11月  ?

 

 

12月8日午後3時10分記

 

 

 

 

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