「6日の日本株は大幅高、」
「10月JOLTSで採用件数大幅減→米国株以上に日本株が好感?」
「市場心理の振れで日本株も大きく振れる」
12月6日の日本株は大幅上昇となりました。
日経平均は、12月1日~5日の3日間において、累計で約700円下げていました。前日の米国株は小動きでしたが、重要な雇用指標(米国労働省・10月JOLTS=求人採用離職調査)を無難に乗り切りました。
先週金曜日以来、日本株は悲観に傾いていました。米国において、市場参加者の予想通り、雇用減速を示す指標が発表されました。悲観の反動が一気に生じ、東京市場では買い戻しが先行しました。
短期的な値振れが大きくなっています。11月半ばで日本企業の決算発表は終了していますので、最近の値振れは、PERの伸び縮みによるものです。米国株も同様でしょう。
つまり、企業業績見通しに大きな変化がない中、投資心理の変化によってPERが伸びたり、縮んだりして株価が動いています。
PERの伸び縮みの要因は、米国金利・金融政策です。「利上げ打ち止め・利下げ時期早期化・利下げ回数増加」となれば、PERは伸びます。半面、「本当に来年の利下げが4回もあるのだろうか、12月FOMCの結果、FOMCメンバーと市場参加者の見方のギャップが表面化してマーケットは荒れるのではないか」と心配になれば、PERは縮みます。
特に日本株は短期トレーダーの売買によって振れやすい。1日ごとにPERの伸び縮みが見られます。PER伸び縮みが主導するマーケットは、短期的な心理の変化によって、株価が大きく動きます。
PERの伸び縮みではなく、利益見通しの変化によって、株価の方向性が出ると、それはトレンドになります。となると、大切なのは、2024年12月期の業績見通しです。米国企業の24年12月期の増益の方向性が明確になると、PERの伸び縮みではなく、業績上向きのトレンドに沿って株価は上がります。
米国大型企業の24年12月期業績について、私はMETAの投資計画を参考にしています
メタの設備投資
24年12月期計画300~350億ドル
(23年12月期270~290億ドル)
メタの経費
24年12月期計画940~990億ドル
(23年12月期870~890億ドル)
メタの投資・費用の24年計画は23年を大きく上回る見通しです。IT投資の活発化を踏まえれば、24年12月期の業績の方向性が上を向かう企業も数あると考えます。
12月6日午後3時10分記