「ビットコインが大幅高――米ドルからの逃避資金の受け皿に」

「米国株下落・金利上昇」

「来年の利下げ期待――１２月FOMCのメンバー見通しとのギャップは？」

１２月４日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが０．１％、ナスダック指数は０．８％でした。金利上昇で株安です。１０年債利回りは０．０６％ほど上昇して４．２９％台となりました。

今週に重要雇用指標が発表され、来週１３日にはFOMCの結果が公表されます。今回１２月FOMCでは、メンバーの経済見通し、金利見通しが発表されます。９月FOMCでメンバーの見通しが公表された際、市場見通しとのギャップが大きかったことから、株価が下落した経緯があります。

9月FOMC直後のナスダック指数

9月20日13,469.13（－209）

9月21日13,223.98（－245）

FED　WATCHによると、来年３月までに利下げが実施される確率は約６割に達しています。来年末までに４回以上の利下げが実施される確率は８割以上に達しています。

９月FOMC時点のメンバー予想では、来年２４年末の政策金利予想値は５．１％でした。このままだと、多くとも２回の利下げしか実施されません。マーケットは「１２月のFOMCメンバーの政策金利見通しは９月時点と比べて大きく低下する」と見ています。

マーケットの見方とFOMCの見方でギャップが生じると、投資の前提要因が違っていたとして、株価が下がる懸念が生じます。今週は雇用指標を確認しながら、マーケットの見方が正しいのか、確認する週になります。

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ビットコイン価格が４日、５％上昇しました。１１月末の３７０００ドル台に対して１１％近く上昇しています。ビットコインETFの規制緩和思惑が効いているそうです。ドル安の時には金（ゴールド）やビッドコインが買われやすくなりますね。ドルから逃避した資金が仮想通貨に向かう構図です。

仮想通貨取引所を運営するコインベース（COIN）は４日、約５％上昇しました。２日間累計では１３％も上昇しています。

１２月４日午前６時３０分記