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「最新のCFTC円売りポジション・買い戻し進展を示す」

「金利低下受けドル円相場は下落」

 

 

 

11月27日の米国株は小幅安でした。下落率は、NYダウが0.1%、ナスダック指数は0.07%でした。

 

 

米国新築住宅販売の弱い結果等を受けて、金利は低下しました。10年債利回りは0.08%Pほど低い4.38%台まで低下しました。

 

 

              ☆

 

 

CFTC(商品先物取引委員会)は27日、21日段階の先物ポジションを発表しました。通常は、金曜日に火曜日分の先物残高が発表されます。今回、感謝祭の祝日があるため、翌週月曜日の発表となりました。

 

 

前回の発表(14日段階のポジション)において「投機筋による円の売りポジション」が急増した経緯があります。円の売りポジション急増が「円を売り込む投資家が多過ぎる。円売りは限界まで拡大したのではないか」と捉えられ、円の買い戻し要因につながった経緯があります。

 

 

そのため、21日段階の先物ポジションがどう変化しているか、注目されていました。21日は、ドル円相場が1ドル147円台前半まで急落したので、「おそらく円の買い戻しが進んだことで円の売りポジションは減少しているのではないか」との見方がありました。

 

 

実際に円の売りポジションは減少し、買いポジションは増加していました。以下に記します。

 

 

投機筋のドルに対する円のポジション

21日現在)

買い 39,236枚(+11,464枚)

売り 144,690枚(-13,331枚)

 

 

1週間前の14日のデータを以下に掲載します。

 

 

14日現在)

買い 27,772枚(+ 534枚)

売り158,021枚(+26,743枚)

 

 

1週間で売りポジションは13331枚減少し、買いポジションは11464枚増加しました。売りポジションから買いポジションを差し引いた残高は10万5454枚と14日の13万0249枚に対して2万5000枚近く減少しています。「投機筋による円の買い戻しが進んだだろう」との見方を裏付けるデータとなりました。

 

 

しかし、27日の米国市場では、1ドル148円50銭台までドル安円高が進みました。CFTCのデータにおける円の売りポジション減少は、予想の範囲内の材料と捉えられたのでしょう。CFTCの需給要因よりも、弱い米国経済指標を受けた米国金利の低下をドル売り材料として意識したのかもしれません。

 

 

11月28日午前7時記

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